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診断編
第三の奇跡 ~行列のできる動物病院~
10月18日 火曜日
自転車で行ける距離の動物病院は1件。
田舎の動物病院だし、すぐに診てもらえるだろうと、のこのこと朝から出かけた飼い主。
診療開始が午前9時の動物病院に、午前9時10分に到着しました。
看護婦さん「午後1時か2時頃の診察になる見込みです」
なんと、まさかの5時間待ち!?
私は知らなかったのですが、受付開始は午前8時半で、毎日のように行列ができているんだとか。
ド田舎なのに、高名な先生がやってるとかで…。
うわぁ。
予約しないとダメだこりゃ。
自転車で通える場所でよかった(TдT)
看護婦さんが、そろそろになったら電話してくれるそうなので、いったん帰りました。
**――*――**
結局、診察は2時過ぎでした。
飼い主「ワクチンを打ってから元気がなくて、くしゃみと鼻詰まりがあるようなないような。……くしゃみじゃなくて咳かもしれません」 ← あやふや
月ちゃんの様子を見て、パパっと検温する先生。
先生「食欲は?」
飼い主「あります」 ← 大間違い
先生「食べてきた?」
飼い主「うーん、食べてきたというほどではないのですが少しだけ」
パパっとエコー検査して、パパっと腹水を抜く先生。
↓ 右の写真の上の方、月ちゃんに呪いをかけてる邪神の顔のよう…。
先生「お腹に水がたまってるね」
飼い主「?? 風邪の症状ですか?」
先生「ふつうじゃない、何の病気か検査しないとわからないけど。可能性としては――」
先天的な血管の異常、猫伝染性腹膜炎、心臓病、その他いろいろ。
つまり、どの可能性も難病で、どの可能性も検査しないとわからない。
検査にはいちいち数日かかる、どの検査の費用も1万円とかのレベル、検査は何種類もある――
先生「たとえば、今、抜いた腹水でコ○ナの検査できるけど、どうしますか?」
飼い主「( ゚Д゚) …え、えっと、元気なので、日を改めます… えっと、とりあえずくしゃみと鼻詰まり…」
お腹に水がたまっているなんて、寝耳に水。
月ちゃんのお腹がパンパンだってことは、ペットショップの店員さんも、私も気がついていました。
それなのにまだ食べたがるから「食欲旺盛!」だと思っていたんですね。
でも、お腹がパンパンなのは水がたまっているからだという前提で、食べている量を考えると――
1日にカルカン2袋、カリカリをスプーン2杯程度。
食欲があるとは言えない量でした。
だけど、そんなことは。
家に帰って、落ち着いて調べてから気づくこと。
今の今まで、食欲旺盛! 元気! と信じてきた認識、その場ですぐには修正が間に合いません。
お腹に水がたまっていることのやばさも何にも知らない飼い主。
時間も費用もかかるたくさんの検査のどれをするかと聞かれても、その場では選べません。
家に帰って調べてからだなと、点眼点鼻薬だけもらって、その日は帰宅したのでした。
FIPだったら余命数日です。
すぐに腹水を検査に出すべきだったのですが、先生が最優先での腹水検査を勧めなかったということは。
「FIPに治療法はない、対症療法のみ」
という、(人間の)コ○ナ以前の認識だったのではないかと思います。
FIPの原因になるウィルスは実は猫のコ○ナで、人間のコ○ナの研究が全世界で進められ、人間向けの薬が出てきたタナボタで、最近になって寛解に持ち込む方法がわかってきたものなのです。
先生は高齢で、医者の不養生、忙しすぎて先生ご自身が病気になってしまって、通院のための臨時休診が毎週のようにあったくらいですから、まだ確立されていない、最近始まったばかりのFIP治療ブームについてなど、ご存知なくて当たり前ですよね。
治せない病気の検査を優先しても仕方がありません。
だから、FIPの検査をあまり勧めなかったのだと思います。
食欲があるならFIPの可能性は低いと判断されたでしょうし。 ← ただし、食欲については飼い主の勘違い。
FIPの治療ブームについてはおそらくご存知なかった先生ですが、行列のできる動物病院の先生の実力はさすがでした。
よくも、何にもわかっていない飼い主のあやふやかつ間違いだらけの説明と猫の状態だけで、お腹に水がたまっていると見抜いて下さいました。
ワクチン接種時にも月ちゃんのお腹はパンパンでしたが、ワクチンを打ったペットショップ付属の簡易診療所の先生は、気がつかなかったのですから。
見てわかる症状ですが、誰でも気がつくものではないのですね。
食いしん坊がたくさん食べただけのようにも見えるだけに…
先生がパパっと済ませた検温と腹水の採取も、実は簡単なことではなく、いとも簡単にこなせたのは名医の先生だからこそだということも、やがて、別の先生方によって証言、証明されてゆくのでした。
**―――――**
第三の奇跡
**―――――**
初回の診療で、飼い主が受診した理由とはかけ離れた『お腹に水がたまっている』という重大な異常が判明。
最寄りの動物病院の先生が名医でした、万歳!(`;д;´)9
先生、ありがとう!! 娘さんのご結婚、おめでとうございます!!
先生の娘さんの結婚式の日程までが、月ちゃんの命を救うことになるだなんて、誰に想像できたでしょうか…!
治療開始のタイムリミットまで、残4日。
※ 治療開始できなかった場合の月ちゃんの命日は、検査結果からの獣医さんの推定で10月22日でした。
↓お腹に水がたまってるの、わかる?
**――――――――**
ここまでの医療費
**――――――――**
初診料 1,000円
エコー検査 3,000円
点眼・点鼻薬 1,750円
消費税 575円
―――――――――――――
合計 6,325円
自転車で行ける距離の動物病院は1件。
田舎の動物病院だし、すぐに診てもらえるだろうと、のこのこと朝から出かけた飼い主。
診療開始が午前9時の動物病院に、午前9時10分に到着しました。
看護婦さん「午後1時か2時頃の診察になる見込みです」
なんと、まさかの5時間待ち!?
私は知らなかったのですが、受付開始は午前8時半で、毎日のように行列ができているんだとか。
ド田舎なのに、高名な先生がやってるとかで…。
うわぁ。
予約しないとダメだこりゃ。
自転車で通える場所でよかった(TдT)
看護婦さんが、そろそろになったら電話してくれるそうなので、いったん帰りました。
**――*――**
結局、診察は2時過ぎでした。
飼い主「ワクチンを打ってから元気がなくて、くしゃみと鼻詰まりがあるようなないような。……くしゃみじゃなくて咳かもしれません」 ← あやふや
月ちゃんの様子を見て、パパっと検温する先生。
先生「食欲は?」
飼い主「あります」 ← 大間違い
先生「食べてきた?」
飼い主「うーん、食べてきたというほどではないのですが少しだけ」
パパっとエコー検査して、パパっと腹水を抜く先生。
↓ 右の写真の上の方、月ちゃんに呪いをかけてる邪神の顔のよう…。
先生「お腹に水がたまってるね」
飼い主「?? 風邪の症状ですか?」
先生「ふつうじゃない、何の病気か検査しないとわからないけど。可能性としては――」
先天的な血管の異常、猫伝染性腹膜炎、心臓病、その他いろいろ。
つまり、どの可能性も難病で、どの可能性も検査しないとわからない。
検査にはいちいち数日かかる、どの検査の費用も1万円とかのレベル、検査は何種類もある――
先生「たとえば、今、抜いた腹水でコ○ナの検査できるけど、どうしますか?」
飼い主「( ゚Д゚) …え、えっと、元気なので、日を改めます… えっと、とりあえずくしゃみと鼻詰まり…」
お腹に水がたまっているなんて、寝耳に水。
月ちゃんのお腹がパンパンだってことは、ペットショップの店員さんも、私も気がついていました。
それなのにまだ食べたがるから「食欲旺盛!」だと思っていたんですね。
でも、お腹がパンパンなのは水がたまっているからだという前提で、食べている量を考えると――
1日にカルカン2袋、カリカリをスプーン2杯程度。
食欲があるとは言えない量でした。
だけど、そんなことは。
家に帰って、落ち着いて調べてから気づくこと。
今の今まで、食欲旺盛! 元気! と信じてきた認識、その場ですぐには修正が間に合いません。
お腹に水がたまっていることのやばさも何にも知らない飼い主。
時間も費用もかかるたくさんの検査のどれをするかと聞かれても、その場では選べません。
家に帰って調べてからだなと、点眼点鼻薬だけもらって、その日は帰宅したのでした。
FIPだったら余命数日です。
すぐに腹水を検査に出すべきだったのですが、先生が最優先での腹水検査を勧めなかったということは。
「FIPに治療法はない、対症療法のみ」
という、(人間の)コ○ナ以前の認識だったのではないかと思います。
FIPの原因になるウィルスは実は猫のコ○ナで、人間のコ○ナの研究が全世界で進められ、人間向けの薬が出てきたタナボタで、最近になって寛解に持ち込む方法がわかってきたものなのです。
先生は高齢で、医者の不養生、忙しすぎて先生ご自身が病気になってしまって、通院のための臨時休診が毎週のようにあったくらいですから、まだ確立されていない、最近始まったばかりのFIP治療ブームについてなど、ご存知なくて当たり前ですよね。
治せない病気の検査を優先しても仕方がありません。
だから、FIPの検査をあまり勧めなかったのだと思います。
食欲があるならFIPの可能性は低いと判断されたでしょうし。 ← ただし、食欲については飼い主の勘違い。
FIPの治療ブームについてはおそらくご存知なかった先生ですが、行列のできる動物病院の先生の実力はさすがでした。
よくも、何にもわかっていない飼い主のあやふやかつ間違いだらけの説明と猫の状態だけで、お腹に水がたまっていると見抜いて下さいました。
ワクチン接種時にも月ちゃんのお腹はパンパンでしたが、ワクチンを打ったペットショップ付属の簡易診療所の先生は、気がつかなかったのですから。
見てわかる症状ですが、誰でも気がつくものではないのですね。
食いしん坊がたくさん食べただけのようにも見えるだけに…
先生がパパっと済ませた検温と腹水の採取も、実は簡単なことではなく、いとも簡単にこなせたのは名医の先生だからこそだということも、やがて、別の先生方によって証言、証明されてゆくのでした。
**―――――**
第三の奇跡
**―――――**
初回の診療で、飼い主が受診した理由とはかけ離れた『お腹に水がたまっている』という重大な異常が判明。
最寄りの動物病院の先生が名医でした、万歳!(`;д;´)9
先生、ありがとう!! 娘さんのご結婚、おめでとうございます!!
先生の娘さんの結婚式の日程までが、月ちゃんの命を救うことになるだなんて、誰に想像できたでしょうか…!
治療開始のタイムリミットまで、残4日。
※ 治療開始できなかった場合の月ちゃんの命日は、検査結果からの獣医さんの推定で10月22日でした。
↓お腹に水がたまってるの、わかる?
**――――――――**
ここまでの医療費
**――――――――**
初診料 1,000円
エコー検査 3,000円
点眼・点鼻薬 1,750円
消費税 575円
―――――――――――――
合計 6,325円
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