猫仙郷

冴條玲

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君が代プロジェクト

里親審査なんて致しません

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 里親審査をしないと動物虐待する人の手に猫が渡ってしまうのではないか、と本気で心配な人が多いみたいなので、このテーマについて、掘り下げてお話したいと思います。

 まず、私から逆に問いましょう。
 里親審査をしたら猫を虐待する人の手に猫が渡らないのでしょうか。
 どんな里親審査をしたら、猫を虐待する人を確定できるのでしょうか。

 結婚する時、相手を慎重に選ばない人はいませんよね。
 この人なら浮気しないはず、モラハラしないはず、家庭内暴力をふるわないはず、まさか私を殺さないはず。
 残念ながら、浮気する夫、モラハラ夫、DV夫、妻を殴り殺す夫さえ、巷には溢れています。

 妻子に優しい夫を選ぶことすらできないのに、どうして、猫に優しい里親さんを選ぶことができるでしょうか。

 里親審査は無駄です。
 里親さんが余っているならまだしも、足りない里親さんを無駄に減らして、猫の殺処分を増やしてどうするのでしょうか。
 一時的に殺処分が増えるとしても、猫を絶滅させれば翌年から殺処分ゼロになるから満足なのでしょうか。

 百害あって一利なしだから、里親審査なんて致しません、ということがひとつ。


 でもね、審査する人達が地団駄踏みそうなほど、私の猫はよさそうな里親さんばかりにもらわれてゆきましたよ。
 ルイは友を呼びます。
 必要なのは自分磨き。
 私のルイ友なら大丈夫と、自信を持って信じられる霊峰の高みまで。


 そして、私は猫を天使(神様の御使い)だと信じて疑わないから、ということがひとつ。

 神様が求めるすべての人に分け隔てなく幸せ(猫)を与える方であることを私は信じて疑いません。
 神様は独占させるためではなく、求める人に分け与えなさいと、信仰の篤い私のもとへと猫を遣わされたのでしょう。
 審査に落ちるような人にこそ、神の恵み(猫)が必要なのに、里親審査は本末転倒です。
 神様は猫に、愛と幸せを与えて人の心を癒し、忠実なるしもべとなして、食物連鎖の頂点に君臨し世界を支配する力を与えています。
 人じゃないですよ、猫が頂点です。
 あたりまえのことなのに、間違えている人、結構、多いですよね。

 失敗して非業の死を遂げる猫がいるのは事実です。
 ですが、神様は最初から、すべての猫が成功して長生きする前提の創造をしていません。
 1匹の猫が何十匹も子猫を産むのは、そういうことです。
 そして、神様は失敗した猫も必ずや、よく頑張ったと、御許(天国)に迎えて下さっているはずです。

 自分の猫はナイトメアモードの人生を彷徨う不幸な人を救えるほど優秀ではないと、イージーモードの人生を謳歌する幸せな人を厳選して里子に出す里親審査は、神様が天使猫に与えた「不幸な人を救ってあげなさい」という使命の否定です。
 子供を育てる時にも、イージーだけど軽薄で達成感も得るものも少ない教材を選ぶべきなのか、ナイトメアだけど修了できた時の達成感と成長、得るものが多い教材を選ぶべきなのか、各家庭で悩むでしょう。中庸という考え方もメジャーですよね。
 そこに一律の正解はなく、各家庭の個性と資質に合ったものを選ぶしかないのではないでしょうか。

 私が神様から預かった猫はとても可愛く賢い。
 こんなに優秀な猫は他にいないと信じればこそ、ナイトメアモードの里親様にだって、愛する家族のため盤石な幸福を築きたい順調な里親様にだって、愛し愛されたいから猫が欲しいと求める方にはお譲りするのです。
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