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勇者「……ふわぁぁ」
魔法使い「お、おはよう……」
勇者「ん?あ、あぁ。おはよう」
魔法使い(昨日はほとんど眠れなかったや……)
勇者(昨日はかなり寝心地がよかったな、うん)
僧侶「……」ポケー
氷幼女「……む、わらわの服はどこじゃ?」キョロキョロ
勇者「!!!」
魔法使い「……反応するな!」ボゴォ
氷幼女「朝から流血とは、おぬしも大変じゃのう」
勇者「誰のせいだと思ってんだこら……」
魔法使い「自業自得だよ!」
魔法使い(昨日はかっこよく感じたのに……勇者のアホ!)
僧侶「……ねむい」フラー フラー
コン コン
宿主「みなさん、朝食の用意が出来ましたよ」
勇者「……ま、とりあえずは腹ごしらえかな」
氷幼女「……」
ほか ほか
勇者「……うん、美味いな」モグモグ
魔法使い「ほんとだねー、ただで貰っちゃうのが悪いぐらいだよ」マフマフ
僧侶「……」プクー
氷幼女「き、きさまら!分かっててやってるじゃろ!」ぐすん
勇者(あ、泣いた)
魔法使い(流石にやりすぎた?)
僧侶(…スー…スー)
氷幼女「……うむ、美味」ガリガリ
勇者(幼女の見た目で氷をかじっている……)
魔法使い(シュールすぎるよ、これは……)
僧侶「……」モグ スー モグ スー
勇者「……そういやさ」
氷幼女「ん、なんじゃ?」
勇者「これからの行き先についてなんだが、お前魔王の居場所を知ってたりしないか?」
氷幼女「ふむ、魔王の居場所か……」
氷幼女「確証を持っているわけではないが、一応見当くらいは付く程度じゃな」
勇者「本当か!」
氷幼女「なんじゃおぬしら、今まで当ても無く探しとったのか」
勇者「え?あぁ……まぁ、そうだな」
魔法使い「困ってる人たちを助けながら旅してればいつか辿り着くんじゃない?って感じだったね」
勇者「うむ」
僧侶「……」コク
氷幼女「何とも気の長い話じゃなぁ」
氷幼女「それで、魔王の居場所についてじゃが……」
氷幼女「……ここからずっと東へ行ったところにある火山におる、というのを聞いたことがある」
勇者「火山か……おあつらえ向けではあるな」
魔法使い「火山って……大丈夫なの?」
僧侶「……きっと暑い」
氷幼女「そのぐらいわらわも分かっとるわ。分かった上で伝えたんじゃ」
氷幼女「その、なんじゃ……仲間じゃろ?わらわたちは」
勇者「……ありがとな」
氷幼女「ふんっ」
勇者「魔王もお前みたいに話が分かれば助かるんだがな」
氷幼女「……それは期待できないじゃろうな」
氷幼女「大体の魔物は、相手を支配したり、壊すことしか考えておらん」
魔法使い「まぁ、ボクもそういうイメージだったな」
僧侶「……」コク
氷幼女「そう考えておったほうがよいじゃろう」
僧侶「……」モグモグ
勇者「あ、そうだ」ヒョイ
氷幼女「なんじゃ、まだ何かあるのか?」パシッ「なんじゃ、これは」
勇者「鎖鎌だ。この先暑い場所に行くなら、そういう得物もあったほうがいいだろ?」
勇者「なんか武器持ってりゃ、俺よりはマシに戦えるだろうし」
氷幼女「……余計なお世話じゃ!武器などなくともおぬしよりはマシじゃ」
氷幼女「まぁしかし……献上すると言うのなら貰っておいてやろう」
魔法使い「……女たらし」
僧侶「……クズ」
勇者「ん?なんか言ったか、二人とも」
勇者「さーてと、暖房の実の予備も貰ったし、食料も補充できた」
勇者「さっさと東の火山に向かおうかね」
魔法使い「おー!」
僧侶「……おー」
氷幼女「火山まではしばらく氷原を進んだ後森を越えねばならん」
氷幼女「覚悟しておくんじゃな」
魔法使い「お、おー……?」
勇者「んー、やっぱり暖房の実があると大分楽だな」
魔法使い「ほんとにねー……暖房の実様様だよ」
僧侶「……ほんと」
氷幼女「人間とは、貧弱じゃのう。このぐらいの寒さなどどうということないじゃろうて」
魔法使い(普通なら凍えそうな軽装で笑ってる……見てるだけで寒くなるよ、もう!)
僧侶「……からい」モグモグ
勇者「おい、僧侶……ちょっと食べすぎだっての」
勇者「全然森が見えてこないなー」
魔法使い「なんか辺り一面雪、雪、雪……おかしくなりそうだよ……」
僧侶「……」ザッ ザッ
氷幼女「むー……小さい体だとどうも歩きにくいのう」
氷幼女「おい、勇者!わらわをおんぶせよ!」
勇者「……マジか」
魔法使い「勇者は荷物持ってるから、私がおんぶしてあげるよ」ヒョイ
氷幼女「む?んん……」
僧侶「……勇者」
勇者「今度は僧侶か、なんだ?」
僧侶「……おんぶ」
魔法使い「……んなっ」
氷幼女「ほら、はよう行かんか」
勇者「あー……荷物も持ってんだぞ、俺は……」ザッ ザッ
僧侶「……♪」
魔法使い「うう……どうしてこうなった……」ズザ ズザ
氷幼女「まぁ、仕方ないであろう……というか、この斧邪魔じゃぞ」
魔法使い「乗ってて文句言うな!」
魔法使い「お、おはよう……」
勇者「ん?あ、あぁ。おはよう」
魔法使い(昨日はほとんど眠れなかったや……)
勇者(昨日はかなり寝心地がよかったな、うん)
僧侶「……」ポケー
氷幼女「……む、わらわの服はどこじゃ?」キョロキョロ
勇者「!!!」
魔法使い「……反応するな!」ボゴォ
氷幼女「朝から流血とは、おぬしも大変じゃのう」
勇者「誰のせいだと思ってんだこら……」
魔法使い「自業自得だよ!」
魔法使い(昨日はかっこよく感じたのに……勇者のアホ!)
僧侶「……ねむい」フラー フラー
コン コン
宿主「みなさん、朝食の用意が出来ましたよ」
勇者「……ま、とりあえずは腹ごしらえかな」
氷幼女「……」
ほか ほか
勇者「……うん、美味いな」モグモグ
魔法使い「ほんとだねー、ただで貰っちゃうのが悪いぐらいだよ」マフマフ
僧侶「……」プクー
氷幼女「き、きさまら!分かっててやってるじゃろ!」ぐすん
勇者(あ、泣いた)
魔法使い(流石にやりすぎた?)
僧侶(…スー…スー)
氷幼女「……うむ、美味」ガリガリ
勇者(幼女の見た目で氷をかじっている……)
魔法使い(シュールすぎるよ、これは……)
僧侶「……」モグ スー モグ スー
勇者「……そういやさ」
氷幼女「ん、なんじゃ?」
勇者「これからの行き先についてなんだが、お前魔王の居場所を知ってたりしないか?」
氷幼女「ふむ、魔王の居場所か……」
氷幼女「確証を持っているわけではないが、一応見当くらいは付く程度じゃな」
勇者「本当か!」
氷幼女「なんじゃおぬしら、今まで当ても無く探しとったのか」
勇者「え?あぁ……まぁ、そうだな」
魔法使い「困ってる人たちを助けながら旅してればいつか辿り着くんじゃない?って感じだったね」
勇者「うむ」
僧侶「……」コク
氷幼女「何とも気の長い話じゃなぁ」
氷幼女「それで、魔王の居場所についてじゃが……」
氷幼女「……ここからずっと東へ行ったところにある火山におる、というのを聞いたことがある」
勇者「火山か……おあつらえ向けではあるな」
魔法使い「火山って……大丈夫なの?」
僧侶「……きっと暑い」
氷幼女「そのぐらいわらわも分かっとるわ。分かった上で伝えたんじゃ」
氷幼女「その、なんじゃ……仲間じゃろ?わらわたちは」
勇者「……ありがとな」
氷幼女「ふんっ」
勇者「魔王もお前みたいに話が分かれば助かるんだがな」
氷幼女「……それは期待できないじゃろうな」
氷幼女「大体の魔物は、相手を支配したり、壊すことしか考えておらん」
魔法使い「まぁ、ボクもそういうイメージだったな」
僧侶「……」コク
氷幼女「そう考えておったほうがよいじゃろう」
僧侶「……」モグモグ
勇者「あ、そうだ」ヒョイ
氷幼女「なんじゃ、まだ何かあるのか?」パシッ「なんじゃ、これは」
勇者「鎖鎌だ。この先暑い場所に行くなら、そういう得物もあったほうがいいだろ?」
勇者「なんか武器持ってりゃ、俺よりはマシに戦えるだろうし」
氷幼女「……余計なお世話じゃ!武器などなくともおぬしよりはマシじゃ」
氷幼女「まぁしかし……献上すると言うのなら貰っておいてやろう」
魔法使い「……女たらし」
僧侶「……クズ」
勇者「ん?なんか言ったか、二人とも」
勇者「さーてと、暖房の実の予備も貰ったし、食料も補充できた」
勇者「さっさと東の火山に向かおうかね」
魔法使い「おー!」
僧侶「……おー」
氷幼女「火山まではしばらく氷原を進んだ後森を越えねばならん」
氷幼女「覚悟しておくんじゃな」
魔法使い「お、おー……?」
勇者「んー、やっぱり暖房の実があると大分楽だな」
魔法使い「ほんとにねー……暖房の実様様だよ」
僧侶「……ほんと」
氷幼女「人間とは、貧弱じゃのう。このぐらいの寒さなどどうということないじゃろうて」
魔法使い(普通なら凍えそうな軽装で笑ってる……見てるだけで寒くなるよ、もう!)
僧侶「……からい」モグモグ
勇者「おい、僧侶……ちょっと食べすぎだっての」
勇者「全然森が見えてこないなー」
魔法使い「なんか辺り一面雪、雪、雪……おかしくなりそうだよ……」
僧侶「……」ザッ ザッ
氷幼女「むー……小さい体だとどうも歩きにくいのう」
氷幼女「おい、勇者!わらわをおんぶせよ!」
勇者「……マジか」
魔法使い「勇者は荷物持ってるから、私がおんぶしてあげるよ」ヒョイ
氷幼女「む?んん……」
僧侶「……勇者」
勇者「今度は僧侶か、なんだ?」
僧侶「……おんぶ」
魔法使い「……んなっ」
氷幼女「ほら、はよう行かんか」
勇者「あー……荷物も持ってんだぞ、俺は……」ザッ ザッ
僧侶「……♪」
魔法使い「うう……どうしてこうなった……」ズザ ズザ
氷幼女「まぁ、仕方ないであろう……というか、この斧邪魔じゃぞ」
魔法使い「乗ってて文句言うな!」
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