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勇者「お、おい!大丈夫か!」
魔法使い「ど、どうしたのっ!?」
氷幼女「う、うろたえ、るで、ない……ぐ、うぐあっ」ビタン
僧侶「……あなたの、仕業?」
魔法使い「……!」
考古学者「おっと……私よりそちらの方を心配したほうがよろしいのでは?」
氷幼女「うああ、ああああ……うぐぅ、はぁ、く」
僧侶「……くっ……治癒呪文!」パアア
氷幼女(全身が熱い……体の内側から焼かれている……気さえしおる)
氷幼女(苦しい……体が、自分の物じゃないかのようじゃ……)
氷幼女「うぐ、は、うっ」
勇者「くそっ……治癒呪文も全然効かない!」
僧侶「……なんで……」
魔法使い「……っ!」ジャギン
考古学者「おやおや……疑われまくりですね、私」
氷幼女「だ、だいじょうぶじゃ、……そやつ、はかんけい、ない」
考古学者「ね?その物騒なものを降ろしてください」
魔法使い「……くっ」ガシャン
氷幼女「う……く」ぐたぁ
勇者「こ、氷っ!」
考古学者(……やはり、ムリだったか?)
考古学者「……っ!」バッ
僧侶「……さむ、い?」キョロキョロ
「うろたえるな、阿呆ども」
魔法使い「え……」バッ
勇者「氷……その姿……」
氷女王「この程度でどうにかなるわらわではないわ」
僧侶「……さむ」
考古学者(……ほう、耐えましたか。楽しませてくれますね)
氷女王「……心配かけてしまったの。だがもう大丈夫じゃ」
魔法使い「えと……なんで……」
勇者「ずいぶんといきなりだな……」
氷女王「まぁ、理由は後で話すのじゃ……それよりまずは」
ヒュゴオオオ カキカキーン
僧侶「……溶岩が、一瞬で」
氷女王「さて、上へ参るかのう」
勇者(やっぱでたらめな強さだな……)
考古学者『よかったですね、魔力が戻って』
氷女王『……ふん』
考古学者『おやおや、随分な態度だ』
氷女王『……その点には感謝しておる。ありがとう』
考古学者『おお、困った顔もいいですが、照れた顔もなかなかですね』
氷女王『ば、ばかもんが!』
魔法使い「とりあえず大丈夫そう、かな?」
勇者「みたいだな」
僧侶「……それじゃぁ」
勇者「あぁ、進もう」
勇者「はぁ……はぁ……」
勇者「……これが」
魔法使い「魔王城への、門?」
僧侶「……でかい」
氷女王「しかし、何だか門って感じじゃないのう」
考古学者「どうやら、強い魔力に反応して道が出来るようです」
氷女王「ほう?それも記述とやらか」
考古学者「ええ、まぁ……む」
魔物「……シンニュウシャ、ハイジョ……」
魔法使い「魔物……!」
勇者「魔王の部下か!」
考古学者(……さて、勇者様の仲間のお手並み拝見といきますか)
魔物「……ハイジョスル!」
ジャギン カシャン
魔法使い「でやあっ!」
ズドン
僧侶「……はっ!」
シャキン
氷女王「ふむ、肩慣らしにはちょうどいい相手かのう?」
ヒュウン ジャキン
魔法使い「うおりゃぁ!」ブゴワッ ギン
魔物「ギギギ……」ギリギリ 魔法使い「なかなかやるね……」
魔法使い「でも、そこおっ!」ガシャン 魔物「ピガー、ガー」プスプス
僧侶「……はっ!」カッキン ギュインギュイン
魔物「ハイジョ、ハイジョ……」 僧侶「……硬い」
魔物「ハイジョォ!」ブオン
僧侶「!!」ぽよん
魔物「……ギギ!?」
僧侶「……ありがと、勇者」ザクッ
魔物「ピガ、ガ」プシュー
氷女王「ふん、凍りつけ!」ヒュゴオオ
魔物「ハ、イ、ジョ……」
パリーン
氷女王「ふん、他愛もない」
考古学者(ほう、なかなかやりますね……)
魔法使い「ふぅ、結構手ごわかったね……」
僧侶「……確かに」
氷女王「ふん……わらわには他愛もない相手じゃ」
勇者「大丈夫だったか?僧侶」
僧侶「……うん、ありがと」
魔法使い「……む」
氷女王(はぁ……変わらんのう、勇者よ)
考古学者「さぁ、急ぎましょう。いちいち相手をしていてはキリがない」
勇者「ああ、そうだな……先を急ごう」
氷女王「ここに乗ればよいのか?」
考古学者「はい、そこで強い魔力を……」
氷女王『それならば、おぬしが乗ればよいのではないか?』
考古学者『私は……遠慮しておきます』
氷女王『……なんじゃ、怪しいのう。しかし、まごまごもしておれんか』
トン
氷女王「さぁ、おぬしらも乗れ」
氷女王(……む……なんだか、変な感じじゃのう……魔力が吸い取られるような……)
パァァァ
勇者「……これが、魔王城への道か……」
魔法使い「山の向こうに進んでるね」
僧侶「……きれい」
魔法使い「って、あぁ!」
勇者「お前、また縮んで……」
氷幼女「気にせず進め。魔力を温存するならお主らのほうがよかろう」
氷幼女『……なるほどのう。これが先に乗らなかった理由か』
考古学者『小さいあなたもまた見てみたくなりまして』
氷幼女『これから魔王と戦うと言うのに……たわけもの!』
考古学者『ハハハ……』
魔法使い「ど、どうしたのっ!?」
氷幼女「う、うろたえ、るで、ない……ぐ、うぐあっ」ビタン
僧侶「……あなたの、仕業?」
魔法使い「……!」
考古学者「おっと……私よりそちらの方を心配したほうがよろしいのでは?」
氷幼女「うああ、ああああ……うぐぅ、はぁ、く」
僧侶「……くっ……治癒呪文!」パアア
氷幼女(全身が熱い……体の内側から焼かれている……気さえしおる)
氷幼女(苦しい……体が、自分の物じゃないかのようじゃ……)
氷幼女「うぐ、は、うっ」
勇者「くそっ……治癒呪文も全然効かない!」
僧侶「……なんで……」
魔法使い「……っ!」ジャギン
考古学者「おやおや……疑われまくりですね、私」
氷幼女「だ、だいじょうぶじゃ、……そやつ、はかんけい、ない」
考古学者「ね?その物騒なものを降ろしてください」
魔法使い「……くっ」ガシャン
氷幼女「う……く」ぐたぁ
勇者「こ、氷っ!」
考古学者(……やはり、ムリだったか?)
考古学者「……っ!」バッ
僧侶「……さむ、い?」キョロキョロ
「うろたえるな、阿呆ども」
魔法使い「え……」バッ
勇者「氷……その姿……」
氷女王「この程度でどうにかなるわらわではないわ」
僧侶「……さむ」
考古学者(……ほう、耐えましたか。楽しませてくれますね)
氷女王「……心配かけてしまったの。だがもう大丈夫じゃ」
魔法使い「えと……なんで……」
勇者「ずいぶんといきなりだな……」
氷女王「まぁ、理由は後で話すのじゃ……それよりまずは」
ヒュゴオオオ カキカキーン
僧侶「……溶岩が、一瞬で」
氷女王「さて、上へ参るかのう」
勇者(やっぱでたらめな強さだな……)
考古学者『よかったですね、魔力が戻って』
氷女王『……ふん』
考古学者『おやおや、随分な態度だ』
氷女王『……その点には感謝しておる。ありがとう』
考古学者『おお、困った顔もいいですが、照れた顔もなかなかですね』
氷女王『ば、ばかもんが!』
魔法使い「とりあえず大丈夫そう、かな?」
勇者「みたいだな」
僧侶「……それじゃぁ」
勇者「あぁ、進もう」
勇者「はぁ……はぁ……」
勇者「……これが」
魔法使い「魔王城への、門?」
僧侶「……でかい」
氷女王「しかし、何だか門って感じじゃないのう」
考古学者「どうやら、強い魔力に反応して道が出来るようです」
氷女王「ほう?それも記述とやらか」
考古学者「ええ、まぁ……む」
魔物「……シンニュウシャ、ハイジョ……」
魔法使い「魔物……!」
勇者「魔王の部下か!」
考古学者(……さて、勇者様の仲間のお手並み拝見といきますか)
魔物「……ハイジョスル!」
ジャギン カシャン
魔法使い「でやあっ!」
ズドン
僧侶「……はっ!」
シャキン
氷女王「ふむ、肩慣らしにはちょうどいい相手かのう?」
ヒュウン ジャキン
魔法使い「うおりゃぁ!」ブゴワッ ギン
魔物「ギギギ……」ギリギリ 魔法使い「なかなかやるね……」
魔法使い「でも、そこおっ!」ガシャン 魔物「ピガー、ガー」プスプス
僧侶「……はっ!」カッキン ギュインギュイン
魔物「ハイジョ、ハイジョ……」 僧侶「……硬い」
魔物「ハイジョォ!」ブオン
僧侶「!!」ぽよん
魔物「……ギギ!?」
僧侶「……ありがと、勇者」ザクッ
魔物「ピガ、ガ」プシュー
氷女王「ふん、凍りつけ!」ヒュゴオオ
魔物「ハ、イ、ジョ……」
パリーン
氷女王「ふん、他愛もない」
考古学者(ほう、なかなかやりますね……)
魔法使い「ふぅ、結構手ごわかったね……」
僧侶「……確かに」
氷女王「ふん……わらわには他愛もない相手じゃ」
勇者「大丈夫だったか?僧侶」
僧侶「……うん、ありがと」
魔法使い「……む」
氷女王(はぁ……変わらんのう、勇者よ)
考古学者「さぁ、急ぎましょう。いちいち相手をしていてはキリがない」
勇者「ああ、そうだな……先を急ごう」
氷女王「ここに乗ればよいのか?」
考古学者「はい、そこで強い魔力を……」
氷女王『それならば、おぬしが乗ればよいのではないか?』
考古学者『私は……遠慮しておきます』
氷女王『……なんじゃ、怪しいのう。しかし、まごまごもしておれんか』
トン
氷女王「さぁ、おぬしらも乗れ」
氷女王(……む……なんだか、変な感じじゃのう……魔力が吸い取られるような……)
パァァァ
勇者「……これが、魔王城への道か……」
魔法使い「山の向こうに進んでるね」
僧侶「……きれい」
魔法使い「って、あぁ!」
勇者「お前、また縮んで……」
氷幼女「気にせず進め。魔力を温存するならお主らのほうがよかろう」
氷幼女『……なるほどのう。これが先に乗らなかった理由か』
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考古学者『ハハハ……』
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