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ユーザーさんがネタに走る、文章編
off-line ホラー?
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彼はネットが大好きだった、匿名で好き勝手に書けるからだ。
気に入らなければ批判して、暇だ思えば他人の広場を荒らすだけ荒らして逃げる…それが彼には至福であった。
そんなある日、彼はいつもの様に獲物を探してネットを彷徨い、とあるサイトに辿り着く。
「このサイトを経由してoff-lineせよ」
このサイトには検索画面しかない。
彼は興味本位で自分の名前を入れた…。
「インガオウホウ」
画面一杯に赤い文字が並ぶ…
いつものドッキリかと彼は興味を無くし、閉じる事の出来なくなったパソコンの電源を抜いた。
翌日の朝、彼は違和感を感じて目を覚ます、手元を見ると充電器に挿しっぱなしのはずの携帯が動かない事に気づく。
「off-line」
画面にはそれだけが表示されている。
彼は携帯を投げ捨て、テレビをつけるが…
「off-line」
彼は外へ出た、そして目にするモノに絶句する。
…道を行くはずの人々が居ない、動物すらも居なかった。
彼は訳も分からぬままに彷徨う、しかし何処へ行っても誰一人として出会う事もない。
誰も、居ない。
彼はふと近くに有ったガラスをみた、そこには当然だが自分が映っているが、ぼんやりと見つめる彼は頭上にあるモノに気付く。
「on-line」
何の変哲も無い単語のはずである、しかし彼には違和感があるように思えた。
まるで自分だけ取り残された様である。
「インガオウホウ」
彼はふとこの言葉を思い出す。
今まで彼が他人にして来た事、我儘に他人を傷つけ、蔑み、故意に陥れて来たツケが回って来たのだと彼は悟った。
自宅へ戻り、再度パソコンを繋ぎ直す、僅かな期待を寄せて電源を入れた。
「インガオウホウ、キサマノクルワセタジンセイヲカゾエヨ。」
その表示を最後に、パソコンにも例の単語が浮かぶ。
もう既に手遅れだった、誰も居ないこの世界を彷徨うと言う終身刑とも思える罰を彼は課せられたのだ。
死ぬ事すら出来ないこの世界で…彼は今も彷徨っている。
🔚
気に入らなければ批判して、暇だ思えば他人の広場を荒らすだけ荒らして逃げる…それが彼には至福であった。
そんなある日、彼はいつもの様に獲物を探してネットを彷徨い、とあるサイトに辿り着く。
「このサイトを経由してoff-lineせよ」
このサイトには検索画面しかない。
彼は興味本位で自分の名前を入れた…。
「インガオウホウ」
画面一杯に赤い文字が並ぶ…
いつものドッキリかと彼は興味を無くし、閉じる事の出来なくなったパソコンの電源を抜いた。
翌日の朝、彼は違和感を感じて目を覚ます、手元を見ると充電器に挿しっぱなしのはずの携帯が動かない事に気づく。
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誰も、居ない。
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まるで自分だけ取り残された様である。
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今まで彼が他人にして来た事、我儘に他人を傷つけ、蔑み、故意に陥れて来たツケが回って来たのだと彼は悟った。
自宅へ戻り、再度パソコンを繋ぎ直す、僅かな期待を寄せて電源を入れた。
「インガオウホウ、キサマノクルワセタジンセイヲカゾエヨ。」
その表示を最後に、パソコンにも例の単語が浮かぶ。
もう既に手遅れだった、誰も居ないこの世界を彷徨うと言う終身刑とも思える罰を彼は課せられたのだ。
死ぬ事すら出来ないこの世界で…彼は今も彷徨っている。
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