月曜日の巫女

桜居かのん

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来訪者

来訪者28

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「加茂のことだろ?」


少し離れた所から藤原にそう言われ驚いて私は見た。


「何で知ってるの?」


「まぁ一応立場が立場だからな」


「私にGPSとか盗聴器とかつけてるんじゃないよね?」


「そんなもんつけなくても俺たちは調べられるんだよ」


私はカップを持ったまま固まった。
そんな先端機器より陰陽師の能力の方が上という事実に。


「もしかして式神使ったとか?
それとも呪術?いや星読みとか?!」


「・・・・・・お前、そういうの好きなの?」


「大好き!!!」


私は間髪入れずに答えた。
藤原は私の前のめりな反応に、お、おう、そうか、と引き気味に答えた。


「まぁとりあえず加茂がお前にかなり接触したことはわかってるんだが」


私が紅茶の入ったカップを渡すとそれを受け取りながら私をじっと見た。


「何をされたのか詳しく話せ」


真面目な顔で聞かれ私は少し目が泳いだ後、近くにあった椅子に座る。
自分のカップを持つと、昨日あった事をゆっくりと順に説明した。

藤原はそれを聞き終わっても腕を組んだまま眉間に皺を寄せていた。

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