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好きだけど、怖い
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しおりを挟むそれから1ヶ月が経った。
ここ数週間は仕事に追われてろくに嶋と話ができずにいた。
久しぶりに嶋くんに連絡すると、すぐに返事が返ってきて、秋人は心臓の脈が速くなった。
時間30分前に来てみると、すでに嶋がお店の前で待っていた。秋人は早足でそこへ向かうと、嶋と目が合った。
「お疲れ様」
待っていた時の表情とは違って向けられた笑顔に胸が高鳴った。
※
「えっ、嶋くん実家帰らないの?」
カフェに入り雑談をしながら、今年の年末の話をしていた。
「母さんも姉さんも年末年始は仕事があって集まれないから」
「そう、なんだ...」
てことは年末は1人ってことなのか。
秋人は、少し考える。
「あのさ、もしよかったら年末ウチに泊まりに来ないか?」
年末に1人は寂しいと思う。秋人の勝手な思い込みかもしれないが、それでも言ってみるだけただだと思う。
「......お邪魔しようかな」
「本当?よかった。母さんも喜ぶよ」
よかった。
ホッと息をはくと、ふいに嶋の手が秋人の手の甲に触れた。
「秋人、ありがとう」
また、その顔。
嬉しいような慈しむみたいな優しい顔。
久しぶりにあったから?
鼓動が速くなる。
(もしかして、俺嶋くんのことーーーー
好きなのか)
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