心を傷つけて、そのままで

ぱすてる

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好きだけど、怖い

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それから1ヶ月が経った。
ここ数週間は仕事に追われてろくに嶋と話ができずにいた。

久しぶりに嶋くんに連絡すると、すぐに返事が返ってきて、秋人は心臓の脈が速くなった。


時間30分前に来てみると、すでに嶋がお店の前で待っていた。秋人は早足でそこへ向かうと、嶋と目が合った。

「お疲れ様」

待っていた時の表情とは違って向けられた笑顔に胸が高鳴った。




「えっ、嶋くん実家帰らないの?」


カフェに入り雑談をしながら、今年の年末の話をしていた。


「母さんも姉さんも年末年始は仕事があって集まれないから」

「そう、なんだ...」


てことは年末は1人ってことなのか。
秋人は、少し考える。


「あのさ、もしよかったら年末ウチに泊まりに来ないか?」


年末に1人は寂しいと思う。秋人の勝手な思い込みかもしれないが、それでも言ってみるだけただだと思う。

「......お邪魔しようかな」

「本当?よかった。母さんも喜ぶよ」

よかった。
ホッと息をはくと、ふいに嶋の手が秋人の手の甲に触れた。

「秋人、ありがとう」


また、その顔。
嬉しいような慈しむみたいな優しい顔。


久しぶりにあったから?
鼓動が速くなる。




(もしかして、俺嶋くんのことーーーー





好きなのか)




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