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やっとの思い
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〈1-4〉視点 クレナ
「イロの護衛をお願いします。我が守り神よ。」
「ニャー。」
視点 イロ
クレナに武器を頼んで2日後。武器ができた。
書類仕事を手伝ってくれたお礼だと、短剣と刀をちゃんと作ってくれた。
装飾がゴリゴリにしっかりと掘られている。クレナの好みらしい。素晴らしい。
「どう?これでも短期間でしっかりと作った方なんだけど。」
「素晴らしい。私が見てきた冒険者でもこんなに凝ったものは初めて。」
「よかった。切れ味は保証するから試すなら、庭でやってね。」
こんなに素晴らしい武器を使わないなんてもったいない。早く使いたいけれど、まだ魔法の練習もある。
ハイムが直々に教えてくれるから、庭に行かなければならない。一石二鳥だ。
「イロ、少しは生成スピードが速くなった。まだまだ本腰入れていないから、気を引き締めて。」
「うん。頑張るから、次は攻撃魔法とかない?」
「まだ無理。」
「えっ、そんなー。せっかくクレナが武器を作ってくれたのに。魔法と一緒に使いたかったな。」
「じゃあ、もっと厳しく訓練しましょう。」
それから、2週間。ようやく攻撃魔法の練習がはじまった。
「もっと集中してください。イメージですよ。」
「しんどい。疲れた。無理。」そんな言葉がずっと脳に伝わる。うん。しんどい。やりたくないのは山々だけど、勉強よりは遥かにマシな方。
ここに学校というものはないが、学院があるんだっけ。ほぼ一緒なんだけど。
1ヶ月後、とうとうほぼ完成と言えるくらいには攻撃魔法+補助+防御が全てできるようになった。やっとだ。これで、武器と一緒に使えるようになった。
…だが一難去ってまた一難。次は武器の練習。え、と思う人もいるだろう。何が武器と一緒に使えるだ、と脳がそう言ってきた。得意な武器、それは無い。笑ってしまうほど、大馬鹿であった私は。
「全然使えないよーー!」って叫びたいほどに頭が混乱状態。ついにはそのまま倒れて私の人生終わり!
「どうした?髪ボサボサだぞ。魔法はできたんだろ。ハイムに聞いたからな!すごいな。1ヶ月で攻撃+補助+防御全てが完璧だって、すごいよ。んで、何なんだ?頭がやられたのか?」
いいところにケントが来てくれた。これはチャンス!
「魔法はできているんだけど、ぶ…武器が扱えないの!それが困ってて。誰か教えてくれないかなって頭を抱えていたんだ。」
「ふーん。それなら、俺が教えてあげるよ。武器の扱いは任せておけ。」
「やった。じゃあよろしくね。」
「あ、よろしく。」
短剣と刀は長さが違うし、扱いも違う。頑張ることが増えていく。
「やーとうっおりゃー」ケントの声。いつもの感じとは違う。普通の時のケントはぼーっとしていて仕事はできるがめんどくさがり。そしてゆるマスコットのようにかわいらしい。
反対に武器をもってるケントは無駄のない動き、一直線に槍を構え敵を葬る圧倒的力。かっこいい。見た目も雰囲気も正反対で別人みたい。
「よしっ。あっ、イロ、来たなら声をかけてよ。びっくりした。訓練やるか。」
「察知能力は圧倒的に欠けているね相変わらず。…訓練お願いします。」
2ヶ月半、やっと、終わった。解放感すごい。
「うんうん。これなら、Sランクの人にも勝ちそうだな。お疲れ。」
うん?なんかすごいことをしれっと言ったような気が…
「ケント、今Sランクの人にも勝てるって言ったよね?どういうこと?教えて。」
「そのまんまの意味だよ。いやーイロは覚えるのも扱うのも早かったからな。そのまま教えていたらすぐにいけたってこと。言ったら今イロのランクはSランクだよ。おめでとう。」
「おめでとうって、ま、いいや別にボスとかと戦わないから。」
「そっかーまあ、ギルドに興味があるのなら登録するといいよ。じゃ、俺は部屋に戻る。またな。」
ケントにバイバイを伝えた。平和に過ごそう。
…ずっとそばにいるのは何?
「……ニャー!!」
「うわー!?」
「イロの護衛をお願いします。我が守り神よ。」
「ニャー。」
視点 イロ
クレナに武器を頼んで2日後。武器ができた。
書類仕事を手伝ってくれたお礼だと、短剣と刀をちゃんと作ってくれた。
装飾がゴリゴリにしっかりと掘られている。クレナの好みらしい。素晴らしい。
「どう?これでも短期間でしっかりと作った方なんだけど。」
「素晴らしい。私が見てきた冒険者でもこんなに凝ったものは初めて。」
「よかった。切れ味は保証するから試すなら、庭でやってね。」
こんなに素晴らしい武器を使わないなんてもったいない。早く使いたいけれど、まだ魔法の練習もある。
ハイムが直々に教えてくれるから、庭に行かなければならない。一石二鳥だ。
「イロ、少しは生成スピードが速くなった。まだまだ本腰入れていないから、気を引き締めて。」
「うん。頑張るから、次は攻撃魔法とかない?」
「まだ無理。」
「えっ、そんなー。せっかくクレナが武器を作ってくれたのに。魔法と一緒に使いたかったな。」
「じゃあ、もっと厳しく訓練しましょう。」
それから、2週間。ようやく攻撃魔法の練習がはじまった。
「もっと集中してください。イメージですよ。」
「しんどい。疲れた。無理。」そんな言葉がずっと脳に伝わる。うん。しんどい。やりたくないのは山々だけど、勉強よりは遥かにマシな方。
ここに学校というものはないが、学院があるんだっけ。ほぼ一緒なんだけど。
1ヶ月後、とうとうほぼ完成と言えるくらいには攻撃魔法+補助+防御が全てできるようになった。やっとだ。これで、武器と一緒に使えるようになった。
…だが一難去ってまた一難。次は武器の練習。え、と思う人もいるだろう。何が武器と一緒に使えるだ、と脳がそう言ってきた。得意な武器、それは無い。笑ってしまうほど、大馬鹿であった私は。
「全然使えないよーー!」って叫びたいほどに頭が混乱状態。ついにはそのまま倒れて私の人生終わり!
「どうした?髪ボサボサだぞ。魔法はできたんだろ。ハイムに聞いたからな!すごいな。1ヶ月で攻撃+補助+防御全てが完璧だって、すごいよ。んで、何なんだ?頭がやられたのか?」
いいところにケントが来てくれた。これはチャンス!
「魔法はできているんだけど、ぶ…武器が扱えないの!それが困ってて。誰か教えてくれないかなって頭を抱えていたんだ。」
「ふーん。それなら、俺が教えてあげるよ。武器の扱いは任せておけ。」
「やった。じゃあよろしくね。」
「あ、よろしく。」
短剣と刀は長さが違うし、扱いも違う。頑張ることが増えていく。
「やーとうっおりゃー」ケントの声。いつもの感じとは違う。普通の時のケントはぼーっとしていて仕事はできるがめんどくさがり。そしてゆるマスコットのようにかわいらしい。
反対に武器をもってるケントは無駄のない動き、一直線に槍を構え敵を葬る圧倒的力。かっこいい。見た目も雰囲気も正反対で別人みたい。
「よしっ。あっ、イロ、来たなら声をかけてよ。びっくりした。訓練やるか。」
「察知能力は圧倒的に欠けているね相変わらず。…訓練お願いします。」
2ヶ月半、やっと、終わった。解放感すごい。
「うんうん。これなら、Sランクの人にも勝ちそうだな。お疲れ。」
うん?なんかすごいことをしれっと言ったような気が…
「ケント、今Sランクの人にも勝てるって言ったよね?どういうこと?教えて。」
「そのまんまの意味だよ。いやーイロは覚えるのも扱うのも早かったからな。そのまま教えていたらすぐにいけたってこと。言ったら今イロのランクはSランクだよ。おめでとう。」
「おめでとうって、ま、いいや別にボスとかと戦わないから。」
「そっかーまあ、ギルドに興味があるのなら登録するといいよ。じゃ、俺は部屋に戻る。またな。」
ケントにバイバイを伝えた。平和に過ごそう。
…ずっとそばにいるのは何?
「……ニャー!!」
「うわー!?」
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