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三二〇
「……くくく、今諦めがついたわ。地獄の責苦を永遠に味わう覚悟が出来た」
なんだと?
「我らの最大の障壁は、帝国と王国。それに『英雄』くらいだと思っておったが……まさかこんな伏兵が居たとはな」
レイスは自嘲気味に笑った。
英雄だと?
今現在、英雄が存在しているのか。
全ての戦闘職はブラックナイトクラスになると、それまでの職業の別なく、全て『勇者』になる。その勇者のドラゴンクラスを『英雄』と呼ぶのだ。
存在自体は同一の物だが、その強さが勇者と英雄を分けている。
これまで過去に世界の危機を救ったのは、全て英雄とその仲間たちである。
世界を救うほどの実力者と言えば、その強さのほどがうかがえるだろう。
確かに英雄ならば、プニーフタールの復活を阻止できるかもしれない。
そこまで考えているとは、コイツらは本気なのだ。
「手ぶらで口を割ってはプニーフタールに顔向け出来ん。だが……」
レイスが俺を見た。
「貴様らのアキレス腱になるかもしれん女が、我らの手中にあるとなれば話は別よ。いくらでも我を苦しめるがいい。この話は全て他の者共に共有された!」
まさか。
この場に居ながらにしてか。
「価千金の情報よ。貴様らは我らに勝つ術はない!」
レイスが勝ち誇ったように笑った。
くそっ!
どうする。
俺の失態か。
「それがどうした。さっきからお前、態度がデカイぞ」
オオムカデンダルが口を開いたかと思えば、突然レイスをぶっ飛ばした。
ドカッ!
「ぐああっ!」
レイスはもんどりうって寝台から床へと転げ落ちた。
「さっきまでピーピー泣きわめいていたくせによ。そんな三下根性だから勝てねえんだよお前は」
オオムカデンダルが二の句を継ぎながらレイスに歩み寄る。
「ひっ……!ひぃ!」
レイスは床をはって逃げようと試みる。
だがコイツは今、蜻蛉洲の手によって動きを封じられている。
首を動かすばかりで、一ミリもオオムカデンダルから離れる事は出来なかった。
「コイツの妹と俺たちネオジョルトの方針は関係ない。人質でも取って優位に立ったつもりか?お前、さっきなんか言ってたな。永遠の責苦に耐える覚悟が出来たとかなんとか。面白い、すぐ試そうじゃないか」
オオムカデンダルはレイスに一言一句、口を挟ませなかった。
むんずとレイスの襟首を捕まえると再び寝台の上へと投げ戻す。
「ぐっ!」
受け身の取れないレイスは顔面から鉄の寝台へと着地した。
「オオムカデンダル……!」
俺はオオムカデンダルの腕を捕まえた。
「やめてくれ……!今はまだ……!」
俺の言葉を最後まで聞かずにオオムカデンダルが喋り始めた。
なんだと?
「我らの最大の障壁は、帝国と王国。それに『英雄』くらいだと思っておったが……まさかこんな伏兵が居たとはな」
レイスは自嘲気味に笑った。
英雄だと?
今現在、英雄が存在しているのか。
全ての戦闘職はブラックナイトクラスになると、それまでの職業の別なく、全て『勇者』になる。その勇者のドラゴンクラスを『英雄』と呼ぶのだ。
存在自体は同一の物だが、その強さが勇者と英雄を分けている。
これまで過去に世界の危機を救ったのは、全て英雄とその仲間たちである。
世界を救うほどの実力者と言えば、その強さのほどがうかがえるだろう。
確かに英雄ならば、プニーフタールの復活を阻止できるかもしれない。
そこまで考えているとは、コイツらは本気なのだ。
「手ぶらで口を割ってはプニーフタールに顔向け出来ん。だが……」
レイスが俺を見た。
「貴様らのアキレス腱になるかもしれん女が、我らの手中にあるとなれば話は別よ。いくらでも我を苦しめるがいい。この話は全て他の者共に共有された!」
まさか。
この場に居ながらにしてか。
「価千金の情報よ。貴様らは我らに勝つ術はない!」
レイスが勝ち誇ったように笑った。
くそっ!
どうする。
俺の失態か。
「それがどうした。さっきからお前、態度がデカイぞ」
オオムカデンダルが口を開いたかと思えば、突然レイスをぶっ飛ばした。
ドカッ!
「ぐああっ!」
レイスはもんどりうって寝台から床へと転げ落ちた。
「さっきまでピーピー泣きわめいていたくせによ。そんな三下根性だから勝てねえんだよお前は」
オオムカデンダルが二の句を継ぎながらレイスに歩み寄る。
「ひっ……!ひぃ!」
レイスは床をはって逃げようと試みる。
だがコイツは今、蜻蛉洲の手によって動きを封じられている。
首を動かすばかりで、一ミリもオオムカデンダルから離れる事は出来なかった。
「コイツの妹と俺たちネオジョルトの方針は関係ない。人質でも取って優位に立ったつもりか?お前、さっきなんか言ってたな。永遠の責苦に耐える覚悟が出来たとかなんとか。面白い、すぐ試そうじゃないか」
オオムカデンダルはレイスに一言一句、口を挟ませなかった。
むんずとレイスの襟首を捕まえると再び寝台の上へと投げ戻す。
「ぐっ!」
受け身の取れないレイスは顔面から鉄の寝台へと着地した。
「オオムカデンダル……!」
俺はオオムカデンダルの腕を捕まえた。
「やめてくれ……!今はまだ……!」
俺の言葉を最後まで聞かずにオオムカデンダルが喋り始めた。
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