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三二一
「駄目だ。コイツを長々と自由にさせとくと、こっちの情報が漏れていく。コイツの一部を残してあとは全て処分する」
そう言ってからオオムカデンダルは俺を見た。
「心配するな。情報は小さな物まで全て吸い出す。残るのはレイスと言う名の、ただのゴミだ」
吸い出すだと。
俺はオオムカデンダルが何をするのか、気が気ではない。
「……さて、早速お前には地獄の責苦を受けてもらおうか」
オオムカデンダルは側に用意してあった機械を引き寄せる。
「な、何をする……!」
レイスが怯えた声をあげる。
「何をする?決まっている。お前の記憶をごっそり頂く。重要な秘密から、くだらねえお前のコンプレックスまで根こそぎだ。知られたくない秘密ってのは誰にだってあるもんだ。お前みたいな悪霊にだってあるんだろ?」
オオムカデンダルが薄ら笑いを浮かべて言った。
「ふ、ふざけるな!そんなものがこの我に……」
「はいはい。有るのか無いのかはこっちで調べるからお前は黙ってな。お前にはただ苦しみに耐えてもらえばそれでいい」
苦しみ……
苦痛を伴う作業なのか。
オオムカデンダルはそれだけ言うと、レイスの頭をむんずと捕まえた。
「や、やめろ!離せ!」
「悪霊でも実体化すればたぶん脳はあるんだろ?そこも興味あるんだよ。足の骨もあるくらいだからな」
言われてみれば確かにそうだ。
レイスには元々実体は無い。
それが実体化したら足の骨を砕けたのだ。
そこまで深く考えなかったが、こう言うのがオオムカデンダルの言う『論理的』な思考と言うものなのか。
「ふむ、頭蓋骨は有るようだな」
オオムカデンダルはレイスの頭を確かめるように、しっかりと掴まえた。
「頭蓋骨は頭を守るために人体の中でも強固な作りになっている。なぜ守るか?それは中身が大事な物だからだ」
オオムカデンダルは誰に言うでもなく、語りながら作業に入った。
「大事な中身。それは言うまでもなく脳だ。脳が全てを考え、判断し、決定する。いや、考えない事までも脳が司っているんだぜ?例えば生命を維持する機能などがそれだ」
レイスの口数が明らかに減っている。
「……や、やめろ」
その小さな言葉がレイスの精々だった。
「実体化によって頭蓋骨まで再現されてるとすれば、当然その中身も実体化してるよな?つまりお前にも立派な脳みそがあると言うことだ。悪霊の脳みそ……興味あるだろ?な?」
オオムカデンダルはそれをレイス本人に問い質した。
「やめろ……やめろ……」
レイスは既に精神的に追い詰められていた。
悪霊でもそんな事になるのか。
「実体化した影響だろうな。実体を伴うが故に人は自分の身に起こる事を案ずるもんだ。空気のような虚ろな存在ではそんなものは実感が湧かないんだろ」
そう言ってからオオムカデンダルは俺を見た。
「心配するな。情報は小さな物まで全て吸い出す。残るのはレイスと言う名の、ただのゴミだ」
吸い出すだと。
俺はオオムカデンダルが何をするのか、気が気ではない。
「……さて、早速お前には地獄の責苦を受けてもらおうか」
オオムカデンダルは側に用意してあった機械を引き寄せる。
「な、何をする……!」
レイスが怯えた声をあげる。
「何をする?決まっている。お前の記憶をごっそり頂く。重要な秘密から、くだらねえお前のコンプレックスまで根こそぎだ。知られたくない秘密ってのは誰にだってあるもんだ。お前みたいな悪霊にだってあるんだろ?」
オオムカデンダルが薄ら笑いを浮かべて言った。
「ふ、ふざけるな!そんなものがこの我に……」
「はいはい。有るのか無いのかはこっちで調べるからお前は黙ってな。お前にはただ苦しみに耐えてもらえばそれでいい」
苦しみ……
苦痛を伴う作業なのか。
オオムカデンダルはそれだけ言うと、レイスの頭をむんずと捕まえた。
「や、やめろ!離せ!」
「悪霊でも実体化すればたぶん脳はあるんだろ?そこも興味あるんだよ。足の骨もあるくらいだからな」
言われてみれば確かにそうだ。
レイスには元々実体は無い。
それが実体化したら足の骨を砕けたのだ。
そこまで深く考えなかったが、こう言うのがオオムカデンダルの言う『論理的』な思考と言うものなのか。
「ふむ、頭蓋骨は有るようだな」
オオムカデンダルはレイスの頭を確かめるように、しっかりと掴まえた。
「頭蓋骨は頭を守るために人体の中でも強固な作りになっている。なぜ守るか?それは中身が大事な物だからだ」
オオムカデンダルは誰に言うでもなく、語りながら作業に入った。
「大事な中身。それは言うまでもなく脳だ。脳が全てを考え、判断し、決定する。いや、考えない事までも脳が司っているんだぜ?例えば生命を維持する機能などがそれだ」
レイスの口数が明らかに減っている。
「……や、やめろ」
その小さな言葉がレイスの精々だった。
「実体化によって頭蓋骨まで再現されてるとすれば、当然その中身も実体化してるよな?つまりお前にも立派な脳みそがあると言うことだ。悪霊の脳みそ……興味あるだろ?な?」
オオムカデンダルはそれをレイス本人に問い質した。
「やめろ……やめろ……」
レイスは既に精神的に追い詰められていた。
悪霊でもそんな事になるのか。
「実体化した影響だろうな。実体を伴うが故に人は自分の身に起こる事を案ずるもんだ。空気のような虚ろな存在ではそんなものは実感が湧かないんだろ」
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