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六五八
「……困るとはどう言う意味だ」
「言葉の通りの意味だ。俺はプニーフタールを利用する為に与していた。アレでなくては俺の目的を達成出来ない」
目的だと。
プニーフタールは世界を滅ぼす。
人間などその世界では生きてはいけない。
まさか、コイツも世界を滅ぼしたいとでも言うつもりか。
「まさか」
九条晃は真顔で否定した。
「俺は元の世界へ帰りたい。ただそれだけの為に生きてきた。時間が足りないと判った時には寿命を伸ばす方法を考え、挙げ句の果てに不老不死の方を先に叶えてしまった程だ。ふふ、今更ながらに可笑しな話だ」
確かに。
帰りたい気持ちは判るが、寿命が足りないと判っても諦めてこの世界で生きていこう、骨を埋めようとは思わなかったのか。
「思わなかった。どうしても戻らなければならない」
「どうして」
「それは放っておいてもらおうか。俺にも事情と言う物がある。そう思ってもらいたい」
まあ、人には詮索されたくない個人的な事情と言う物は確かに存在する。
しかし。
「長い時間を旅して辿り着いた結論だ。プニーフタールの次元を越える力。それにすがる以外、可能性は無い」
次元を越える力。
確か神も別の次元に居て、こちらを覗き見ているとマンモンが言っていたな。
つまり、神と言うのは元々別の世界の存在なのか。
この世には初めから神など居なかったと。
じゃあ俺たちはどうやってこの世界に産まれたのか。
神が我々を造ったのではないのか。
考えれば考えるほど判らなくなる。
「ふむ。つまり神は余所者だと」
オオムカデンダルが会話に入ってきた。
神が余所者?
そんな考えは針の先程も思い付かなかった。
俺には理解できない。
俺だけなのか。
皆は理解出来るのか?
「神が余所者って……なあ?」
カルタスが困惑したようにオレコの顔を見る。
オレコも返事に窮している。
そうだろう。
少なくとも俺たちには理解できない。
と言うよりも意味が判らなかった。
例えるなら、『鳥が空を飛んでいるのでは無い。空が鳥を飛んでいるのだ』と言われているような感覚だ。
まったく理解が出来ない。
「まあ、この世界の人間には、神や魔物の存在は当たり前だからなあ。今更その前提を否定されても納得はいかんだろうな」
オオムカデンダルはアゴに手を当てて首をかしげた。
なんだ。
お前たちにとっては、当たり前じゃ無いのか。
「残念ながら違うな。会った事も無いし」
いや、俺だって会った事は無いが……
「会った事も見た事も無いのに、そんなに頑なに信じられる方が俺としては理解できんのだが……」
オオムカデンダルはそう言ったが
「俺は実際に神と契約した身だし、悪魔の存在もプニーフタールの存在も確認している。お前とは少し認識が違うな」
晃はそう言ってオオムカデンダルとは一戦を引いた。
「まあ、確かにな。そう言われると『この世界では』居る、とする方が整合性はあるのか。だが、次元を越えるとすると、俺たちの世界にも来れると考えた方がしっくり来るな」
オオムカデンダルは一層考え込んだ。
「言葉の通りの意味だ。俺はプニーフタールを利用する為に与していた。アレでなくては俺の目的を達成出来ない」
目的だと。
プニーフタールは世界を滅ぼす。
人間などその世界では生きてはいけない。
まさか、コイツも世界を滅ぼしたいとでも言うつもりか。
「まさか」
九条晃は真顔で否定した。
「俺は元の世界へ帰りたい。ただそれだけの為に生きてきた。時間が足りないと判った時には寿命を伸ばす方法を考え、挙げ句の果てに不老不死の方を先に叶えてしまった程だ。ふふ、今更ながらに可笑しな話だ」
確かに。
帰りたい気持ちは判るが、寿命が足りないと判っても諦めてこの世界で生きていこう、骨を埋めようとは思わなかったのか。
「思わなかった。どうしても戻らなければならない」
「どうして」
「それは放っておいてもらおうか。俺にも事情と言う物がある。そう思ってもらいたい」
まあ、人には詮索されたくない個人的な事情と言う物は確かに存在する。
しかし。
「長い時間を旅して辿り着いた結論だ。プニーフタールの次元を越える力。それにすがる以外、可能性は無い」
次元を越える力。
確か神も別の次元に居て、こちらを覗き見ているとマンモンが言っていたな。
つまり、神と言うのは元々別の世界の存在なのか。
この世には初めから神など居なかったと。
じゃあ俺たちはどうやってこの世界に産まれたのか。
神が我々を造ったのではないのか。
考えれば考えるほど判らなくなる。
「ふむ。つまり神は余所者だと」
オオムカデンダルが会話に入ってきた。
神が余所者?
そんな考えは針の先程も思い付かなかった。
俺には理解できない。
俺だけなのか。
皆は理解出来るのか?
「神が余所者って……なあ?」
カルタスが困惑したようにオレコの顔を見る。
オレコも返事に窮している。
そうだろう。
少なくとも俺たちには理解できない。
と言うよりも意味が判らなかった。
例えるなら、『鳥が空を飛んでいるのでは無い。空が鳥を飛んでいるのだ』と言われているような感覚だ。
まったく理解が出来ない。
「まあ、この世界の人間には、神や魔物の存在は当たり前だからなあ。今更その前提を否定されても納得はいかんだろうな」
オオムカデンダルはアゴに手を当てて首をかしげた。
なんだ。
お前たちにとっては、当たり前じゃ無いのか。
「残念ながら違うな。会った事も無いし」
いや、俺だって会った事は無いが……
「会った事も見た事も無いのに、そんなに頑なに信じられる方が俺としては理解できんのだが……」
オオムカデンダルはそう言ったが
「俺は実際に神と契約した身だし、悪魔の存在もプニーフタールの存在も確認している。お前とは少し認識が違うな」
晃はそう言ってオオムカデンダルとは一戦を引いた。
「まあ、確かにな。そう言われると『この世界では』居る、とする方が整合性はあるのか。だが、次元を越えるとすると、俺たちの世界にも来れると考えた方がしっくり来るな」
オオムカデンダルは一層考え込んだ。
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