召喚聖女は耐えられない〜おしっこが魔力ってマジで言ってんの〜

紫藤百零

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こんな聖女は嫌だ②

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 通されたその部屋はとてもトイレとは思えない。
 便器も何もない。どうやって用を足せと?

 落ち着きなく足踏みをしながら見回す私に、アネッサさんが声をかける。

「どうぞ、こちらをご使用ください」

「え、え、なに、これ」

「魔力捨て器でございます」

 これにするの? 本当に?

 だって、どうみてもおまる……。

 さすがに尻込みする。

 おまるなんて幼稚園に入る前の子が使うようなものじゃない。
 デザインはともかく、容量はそう多くなさそうで、やっぱり幼い子どもが使う用に思えた。

 でも、やっとおしっこできると一度思ってしまったから体の方はもう準備ができてしまっている。
 あとどれほど耐えられるだろう。

 突然襲ってくる波に背筋が震えた。

 あ、もう無理!

 迷いは一瞬。
 ガバリとスカートをたくし上げ、パンツをずり下ろす。

 和式だと思えば、いける……!

「あ、あぁ、はぁ~」

 待ちに待った解放の時。思わず声が出ちゃうほど気持ちいい。

 しゅぃしゅいと音を立てて排出されたおしっこは、すぐにおまるに溜まって叩きつける派手な水音が目立つようになった。

 張ってたお腹が少しずつ軽くなっていく。
 当然その分おまるの水位は上がる。

 まさか、足りない? 午後いっぱい分のおしっこはなかなかの量で、いっこうに止まる気配がない。

「聖女さま」

「へぁぅ!?」

 そうだ、アネッサさん。
 尿意が限界で忘れてた。

 私、今、初対面のお姉さんの目の前でおまるにおしっこしてる……。

 そう思うと急に羞恥心がぶり返してくる。

「聖女さま、全部出してはいけません。言葉が通じなくなってしまいます」

 どういうこと!? 途中で止めろって? 無茶言わないでよ。

 とはいうものの、おまるはすでにたぷたぷ。そろそろ止めないと溢れてしまう。
 でも、長時間酷使した括約筋は疲弊してうまく力が入らない。

「う、うぅ、んんっ、ふぅんんっ」

 全力でかかってなんとか一時的に止めることに成功した。

 おまるはひたひた。ギリセーフ。

 括約筋はびくびく震えたままだし、内腿はガクガクいってる。
 もうほとんど残ってないけど、キツいものはキツい。

「さすがですわ、聖女さま」

 未だ息の整わない私に手拭いを差し出しながら、アネッサさんはうっとり告げる。怖い。

「この魔力量は、平均的な職業魔法士の1週間分に匹敵します。これほど魔力を溜め込める者はおりません。ええ、聖女に相応しい膨大な魔力量ですわ」

 本当に何言ってんの。美人が台無しの妄言だ。

「あの、そんなことより、残りも早く出したいんですけど……」

「いけませんわ。翻訳に使う魔力は残しておきませんと。お召し物を整えたら広間に戻りましょう」

「そんな……!」

「魔力の残量に気を配るのも、魔法士の嗜みだそうですよ」

 あれよあれよとお股と太ももを丁寧に拭われてパンツも穿かされてしまった。


 こんな、こんな扱い、どこが聖女だっていうの! 私の知ってる聖女じゃない!!
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