ケモノヽヨク

雛丸先生

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第二話 bad start

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「、、、、、、おじさん、、、」

少年は、異常な程に冷静だった。

「、、、」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ヒース。人間というのは、優秀なものから死んでいくんだ。」

「なんで?」

村の一角。そこで老人と幼きヒースが話していた。

「それはな。」

「うん。」

「自然様は優秀な人間が欲しいからじゃよ。」

「、、、へえ」

「お前も、、、早く死ねるように努力することだ。」

その老人は、どこか弱っているようだった。

「わしのように、、、長生き、、、する、、、なよ」

「じいちゃん?」

そう話すと老人は力なく倒れ、そのまま冷たくなった。

「死んだ?」

「ねえ、じいちゃん?」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ケモノが、、、近くに居る、、、のかな」

爪痕が、村のそこらじゅうに残っている。

「、、、ジュダは、、、」

幼なじみの家に向かう。 

「ミタおじさんも、、、死んでる」

村の人々はみんな連れていかれた、、、のか?

歩くこと7分。

ジュダの家に着いた。

「、、、ジュダー、、、」

返事はない。

「、、、」

中を覗いてみる。

「、、、ジュダ?」

そこには、幼なじみの姿はなかった。
 
が、ジュダの母親だけがそこに倒れ、瞳孔を開いていた。

「ジュダの親父は、、、死んだんだっけ」

2年ほど前、ジュダの親父は狩りの最中に食われた。

その時、ジュダは目から水を垂らしていた。

初めて見たその光景に、俺は驚いた。

「ジュダの死体がない、、、」

どこを探してもなかった。

「ジュダだけ逃げたのか、、、?」

死体がないのはおかしい。

走って森の中を探し回った。

1時間、、、2時間、、、3時間、、、探していくうちに時間は容赦なく進んだ。

2日たった頃、俺の意識は朦朧としていた。

空腹を認識した次の瞬間、俺は、

落ちた。

ーーー人間って高いところから 落ちて死ねるのかな、、、ーーー

そう考えた瞬間、俺は地に背中をつけた。

ベチっ

「、、、?」

動かした首の先にあったのは、見覚えのある顔だった。

「村長、、、?」

息はしてない。

「よい、、、しょっ」

ズルっ

たった瞬間、が滑った。

「うおっ」 

どさっと音を立てて地面にぶつかった。

「いてえ」

後ろを振り向くと、そこには、

死体の山があった。

「、、、こ、、、れは、、、」

死ぬのは怖くないと思ってた。  

死ぬ時は幸せだと思ってた。

でも、この薄灰色に汚れた死体の山は、

笑ってない。

「、、、っ、、、!!」

その瞬間、胸の当たりがドクンっと唸った気がした。

「ハア、、、ハァ、、、」

息苦しい。

1人で生きなきゃ行けないという責任感が俺を潰そうとする。

「ハァ、、、、、、ハァ、、、」

村にはもう、、、誰もいない。

この山の中にジュダはいるのだろうか。

ジュダは笑って死んだだろうか。

ドサっと音を立てて膝から崩れ落ちた。

「ハァッ、、、ハァッ、、、!」

目が熱い。目元がボヤつく。

俺は今、あの時のジュダと同じ顔をしているだろうか。

雨がポツポツと降り始める。

ザアアアアアアアアアアアアアアアア

少年は、空腹と絶望の最中、意識を失った。
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