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ギルドの説明はミランナがしてくれた。
まさかギルドマスターが説明してくれるとは思わなかったよ。
俺とフィアに何かしておいたほうがって事が思惑もあるのだろうが。
ミランナの説明によるとこんな感じ。
・冒険者ギルドは国を超えた中立組織である。
・冒険者のランクはH~Sの9段階。
H>G>F>E>D>C>B>A>S
・受ける事のできる依頼は冒険者ランクと同等か1つ上まで。
・依頼を失敗した場合は違約金が発生。
・依頼失敗の内容によっては考慮される場合がある。
・冒険者同士の揉め事に冒険者ギルドは関与しない。
・冒険者のケガ・死亡について冒険者ギルドは関与しない。
冒険者は自己責任のようだ。
依頼書に書かれている報酬金額は手数料など引かれた金額が書いてあるので表示金額が報酬になるそうだ。
俺はランクに興味はないので上げるつもりもないのだが、ランクはGにしてもらった。
ランクHは街中での依頼限定らしく街の外へ討伐や採取だとランクGからになるそうだ。
説明が終わった頃にギルド員が入ってきて素材査定の金額とリュイル達の依頼報酬、俺の情報報酬を持ってきた。
結構な金額がありそうだ。
「何か聞いておきたいことはあるかな?」
ミランナがリュイル達ではなく俺かフィアに聞いているのだろう。
聞いておきたいことがあるので聞いておくか。
「倒した魔物や獣はランク関係なく買い取ってくれるのか?」
「持ち込むことが出来るなら買い取ることは可能よ」
「持ち込んだ魔物や獣の解体は?」
「解体手数料はかかるけど可能よ」
フィアが獲ってきた魔物や獣を持ち込んで解体してもらうことができる。
間違いなく獲ってきてもらう事は確実だからな。
「受付フロアには女性の冒険者が多かったようなんだが気のせいか?」
「気のせいでもなんでもないわよ。先ほどのヒロの質問にあったけどランクの高い魔物や獣の素材は高値がつくのよ。それを狙って挑む冒険者に男性が多い傾向にあるから仕方が無いのよ」
高値の報酬に挑んで帰ってこないって事か。
無理せず先を見て堅実にいく冒険者に女性が多いという事かね。
「依頼じゃなく素材の買取だからか」
「そう依頼じゃないからね。どんな魔物や獣に挑もうと自己責任。そのかわり倒して持ち込むことが出来れば報酬には期待できるから」
「なるほど自身の能力の見極めも必要って事か」
「どんな風に稼ぐかは冒険者の自由だからね」
「それと、パーティってどうすればいいんだ?」
「ヒロは誰と組むの?」
ミランナに言われてフィアに視線を向ける。
「フィアと組むのね2人のカードを出してくれるかしら」
俺とフィアは先ほど作ったカードをミランナに渡す。
「パーティのリーダーはヒロでいいのかしら?」
「それでいいですわ」
フィアに聞こうと思ったのだがフィアが即答で答える。
交渉とかは俺がやる事になるんだしいいか。
扉のところでミランナがギルド員にカードを渡しこちらに戻ってくる。
「そんなに時間がかからないから」
「それとパーティを抜けるときは?」
「もう抜ける話なの?」
「ないとは思うけど聞いておこうと、あとパーティは何人までなんだ?」
「ギルドにカードを出してパーティを抜ける事を言えば処理してくれるわ。パーティは何人とは決まってはいないけど、大体5人前後が多いかしらね」
「そうなのか」
「報酬の事もあるし人数が多くなれば、それだけ揉め事も出てくるからね」
依頼の報酬は決まっているから人数が多いと1人当たりの報酬が減るからな。
ミランナと話していると扉を叩く音がしてギルド員が入ってきて2枚のカードを差し出され俺とフィはそれぞれ受け取る。
「カードの後ろにパーティ組んでいる相手の名前が乗っているはずよ。リーダーの名前の前にはマークが入っているわ」
言われてカードの後ろを見ればフィアの名前が書いてある。
フィアのカードを見せてもらうと俺の名前がありマークが名前の前についている。
「これで終わりかな、何か困った事や相談があれば話は聞いてあげる。解決できるかは分からないけどね」
「その時はよろしく頼む。色々聞けてよかった、ありがとう」
ミランナにお礼を言って冒険者ギルドを出る。
ギルドを出る時に受付フロアを見回したら人以外の種族が結構いた。
魔族は見た目には分からないのでいるかは分からない。
受付には獣耳女性がいたし併設されている食事が出来る場所には色々な獣耳があってエルフや背の低い知らない種族もいてにぎやかだった。
まさかギルドマスターが説明してくれるとは思わなかったよ。
俺とフィアに何かしておいたほうがって事が思惑もあるのだろうが。
ミランナの説明によるとこんな感じ。
・冒険者ギルドは国を超えた中立組織である。
・冒険者のランクはH~Sの9段階。
H>G>F>E>D>C>B>A>S
・受ける事のできる依頼は冒険者ランクと同等か1つ上まで。
・依頼を失敗した場合は違約金が発生。
・依頼失敗の内容によっては考慮される場合がある。
・冒険者同士の揉め事に冒険者ギルドは関与しない。
・冒険者のケガ・死亡について冒険者ギルドは関与しない。
冒険者は自己責任のようだ。
依頼書に書かれている報酬金額は手数料など引かれた金額が書いてあるので表示金額が報酬になるそうだ。
俺はランクに興味はないので上げるつもりもないのだが、ランクはGにしてもらった。
ランクHは街中での依頼限定らしく街の外へ討伐や採取だとランクGからになるそうだ。
説明が終わった頃にギルド員が入ってきて素材査定の金額とリュイル達の依頼報酬、俺の情報報酬を持ってきた。
結構な金額がありそうだ。
「何か聞いておきたいことはあるかな?」
ミランナがリュイル達ではなく俺かフィアに聞いているのだろう。
聞いておきたいことがあるので聞いておくか。
「倒した魔物や獣はランク関係なく買い取ってくれるのか?」
「持ち込むことが出来るなら買い取ることは可能よ」
「持ち込んだ魔物や獣の解体は?」
「解体手数料はかかるけど可能よ」
フィアが獲ってきた魔物や獣を持ち込んで解体してもらうことができる。
間違いなく獲ってきてもらう事は確実だからな。
「受付フロアには女性の冒険者が多かったようなんだが気のせいか?」
「気のせいでもなんでもないわよ。先ほどのヒロの質問にあったけどランクの高い魔物や獣の素材は高値がつくのよ。それを狙って挑む冒険者に男性が多い傾向にあるから仕方が無いのよ」
高値の報酬に挑んで帰ってこないって事か。
無理せず先を見て堅実にいく冒険者に女性が多いという事かね。
「依頼じゃなく素材の買取だからか」
「そう依頼じゃないからね。どんな魔物や獣に挑もうと自己責任。そのかわり倒して持ち込むことが出来れば報酬には期待できるから」
「なるほど自身の能力の見極めも必要って事か」
「どんな風に稼ぐかは冒険者の自由だからね」
「それと、パーティってどうすればいいんだ?」
「ヒロは誰と組むの?」
ミランナに言われてフィアに視線を向ける。
「フィアと組むのね2人のカードを出してくれるかしら」
俺とフィアは先ほど作ったカードをミランナに渡す。
「パーティのリーダーはヒロでいいのかしら?」
「それでいいですわ」
フィアに聞こうと思ったのだがフィアが即答で答える。
交渉とかは俺がやる事になるんだしいいか。
扉のところでミランナがギルド員にカードを渡しこちらに戻ってくる。
「そんなに時間がかからないから」
「それとパーティを抜けるときは?」
「もう抜ける話なの?」
「ないとは思うけど聞いておこうと、あとパーティは何人までなんだ?」
「ギルドにカードを出してパーティを抜ける事を言えば処理してくれるわ。パーティは何人とは決まってはいないけど、大体5人前後が多いかしらね」
「そうなのか」
「報酬の事もあるし人数が多くなれば、それだけ揉め事も出てくるからね」
依頼の報酬は決まっているから人数が多いと1人当たりの報酬が減るからな。
ミランナと話していると扉を叩く音がしてギルド員が入ってきて2枚のカードを差し出され俺とフィはそれぞれ受け取る。
「カードの後ろにパーティ組んでいる相手の名前が乗っているはずよ。リーダーの名前の前にはマークが入っているわ」
言われてカードの後ろを見ればフィアの名前が書いてある。
フィアのカードを見せてもらうと俺の名前がありマークが名前の前についている。
「これで終わりかな、何か困った事や相談があれば話は聞いてあげる。解決できるかは分からないけどね」
「その時はよろしく頼む。色々聞けてよかった、ありがとう」
ミランナにお礼を言って冒険者ギルドを出る。
ギルドを出る時に受付フロアを見回したら人以外の種族が結構いた。
魔族は見た目には分からないのでいるかは分からない。
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