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調理用テーブルから離れてみんなの所へ移動すると期待した表情を向けてくる。
期待されてもまだ昼食は出来てないよ。
「米が炊けるまで時間があるから、この後の事を少し話したい」
「ええ、いいわよ」
「助かるよ」
「私達も話そうと思っていたしね」
リュイルの言葉にみんな頷く。
「とりあえず、今日の野営する場所を決めたいんだ」
俺の言葉にリュイル達は顔を見合わせる。
「ヒロ、流石に野営する場所を決めるのは早いわよ」
「そうですよ。ワイヴァーンと遭遇したとはいえあまり距離は進んでいませんし」
「目的地はまだ先」
「疲れちゃったかしらね」
「ワイヴァーンに襲われたものね」
「リュイル達の言う事もそうなんだけどさ、フィアとワイヴァーンを回収しに行ったときに話し合って、フィアが残りのワイヴァーンがいるかどうかの確認に行ってくれることになったんだ」
俺の言葉にリュイル達の視線が、飲み物を飲みながら食事を待ちわびているフィアの方に向く。
「ワイヴァーンの飛んできた方向はわかっているから大丈夫よ。それに、ワイヴァーンが飛んできてからそれなりの時間が過ぎているのに後から飛んでくるワイヴァーンもいないから、あれで全部だとは思うのだけどね」
「確かに、フィアさんが言うように飛んでくるワイヴァーンはいませんが」
フィアが空中戦闘をしていた空を見上げるリュイル。
「仮にワイヴァーンの残りがいたとしてもフィアさんなら問題ないと思いますが、よろしいのでしょうか?」
「依頼を受けたのは私なのだから気にし無くて良いわ」
リリィがフィアに確認した事でアイシェラは理解したようでこちらに視線を向けてくる。
「それで、ヒロは野営の話をしたと」
「そうだな。警戒しながらみんなで移動するよりは、フィア一人の方がはるかに速いからな。なら、野営の場所で待っていた方が良いだろ。リリィの言う通りにワイヴァーンと戦闘になってもフィアなら対処できるし、ワイヴァーンの残りがいれば回収も必要になってくる」
アイシェラに頷き、野営の場所を早めに決めようとした理由を話す。
「そういう事ならヒロの野営の話に賛成する」
「フィアさんの判断もあって斥候のアイシェラも賛成している。ワイヴァーンの残りがいた時の事を考えると,野営の場所を早めに決めた方がいいのは確かね」
「早めに決めることが出来れば、それだけフィアさんの行動が早くなりますからね」
野営する場所を決める事に納得したようで何よりだ。
そろそろ米の方は頃合いかな。
「野営の場所の事は食事の後にしよう、そろそろ出来上がるはずだから」
火にかけている土鍋の様子を見ればそろそろ炊き上がりそうだ。
フライパンや皿の準備をしている間に炊き上がったものは火からおろし蒸らしていく。
蒸らしている間に煮込んだ肉を汁と共にフライパンに適量いれて溶き卵を流しいれる。
卵が半熟ぐらいになる少し前に炊き上がったご飯を皿に盛って、卵が半熟になった頃合いでその上にのせれば出来上がりだ。
卵が半熟なのは俺の好みだし、汁も多めだ。
トロトロ卵と少し濃いめのたれがかかったご飯が良いんだよね。
「出来たぞ~」
出来上がった親子丼と味噌汁をみんなに配膳していき、俺がイスに座った所を確認するとみんな食べ始める。
「これは、美味しいわね」
「トロトロの卵がなんともいえませんね」
「卵のからんだお肉が美味しい」
「さすがね」
「美味しいですよ、ヒロさん」
「トロトロ卵と濃いめのたれが肉と絡まって、美味しいわ」
みんな美味しそうに食べてるよ。
丼物はそうそう間違わないからな。
さて、俺もいただきますかね。
トロトロ卵と少し濃いめのたれが絡んだご飯は最高で、肉も美味い。
味噌汁も良い、やっぱり丼物には味噌汁だな。
期待されてもまだ昼食は出来てないよ。
「米が炊けるまで時間があるから、この後の事を少し話したい」
「ええ、いいわよ」
「助かるよ」
「私達も話そうと思っていたしね」
リュイルの言葉にみんな頷く。
「とりあえず、今日の野営する場所を決めたいんだ」
俺の言葉にリュイル達は顔を見合わせる。
「ヒロ、流石に野営する場所を決めるのは早いわよ」
「そうですよ。ワイヴァーンと遭遇したとはいえあまり距離は進んでいませんし」
「目的地はまだ先」
「疲れちゃったかしらね」
「ワイヴァーンに襲われたものね」
「リュイル達の言う事もそうなんだけどさ、フィアとワイヴァーンを回収しに行ったときに話し合って、フィアが残りのワイヴァーンがいるかどうかの確認に行ってくれることになったんだ」
俺の言葉にリュイル達の視線が、飲み物を飲みながら食事を待ちわびているフィアの方に向く。
「ワイヴァーンの飛んできた方向はわかっているから大丈夫よ。それに、ワイヴァーンが飛んできてからそれなりの時間が過ぎているのに後から飛んでくるワイヴァーンもいないから、あれで全部だとは思うのだけどね」
「確かに、フィアさんが言うように飛んでくるワイヴァーンはいませんが」
フィアが空中戦闘をしていた空を見上げるリュイル。
「仮にワイヴァーンの残りがいたとしてもフィアさんなら問題ないと思いますが、よろしいのでしょうか?」
「依頼を受けたのは私なのだから気にし無くて良いわ」
リリィがフィアに確認した事でアイシェラは理解したようでこちらに視線を向けてくる。
「それで、ヒロは野営の話をしたと」
「そうだな。警戒しながらみんなで移動するよりは、フィア一人の方がはるかに速いからな。なら、野営の場所で待っていた方が良いだろ。リリィの言う通りにワイヴァーンと戦闘になってもフィアなら対処できるし、ワイヴァーンの残りがいれば回収も必要になってくる」
アイシェラに頷き、野営の場所を早めに決めようとした理由を話す。
「そういう事ならヒロの野営の話に賛成する」
「フィアさんの判断もあって斥候のアイシェラも賛成している。ワイヴァーンの残りがいた時の事を考えると,野営の場所を早めに決めた方がいいのは確かね」
「早めに決めることが出来れば、それだけフィアさんの行動が早くなりますからね」
野営する場所を決める事に納得したようで何よりだ。
そろそろ米の方は頃合いかな。
「野営の場所の事は食事の後にしよう、そろそろ出来上がるはずだから」
火にかけている土鍋の様子を見ればそろそろ炊き上がりそうだ。
フライパンや皿の準備をしている間に炊き上がったものは火からおろし蒸らしていく。
蒸らしている間に煮込んだ肉を汁と共にフライパンに適量いれて溶き卵を流しいれる。
卵が半熟ぐらいになる少し前に炊き上がったご飯を皿に盛って、卵が半熟になった頃合いでその上にのせれば出来上がりだ。
卵が半熟なのは俺の好みだし、汁も多めだ。
トロトロ卵と少し濃いめのたれがかかったご飯が良いんだよね。
「出来たぞ~」
出来上がった親子丼と味噌汁をみんなに配膳していき、俺がイスに座った所を確認するとみんな食べ始める。
「これは、美味しいわね」
「トロトロの卵がなんともいえませんね」
「卵のからんだお肉が美味しい」
「さすがね」
「美味しいですよ、ヒロさん」
「トロトロ卵と濃いめのたれが肉と絡まって、美味しいわ」
みんな美味しそうに食べてるよ。
丼物はそうそう間違わないからな。
さて、俺もいただきますかね。
トロトロ卵と少し濃いめのたれが絡んだご飯は最高で、肉も美味い。
味噌汁も良い、やっぱり丼物には味噌汁だな。
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