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第四話
⑬
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職員と生徒は狭く、薄暗いトンネル内を駆ける。
「あともう少しだ、大丈夫だ!」
「ねぇ、あの人達は?警備員じゃないと思うよ」
「何だって?」
「ほらあそこ、二人向かってきているよ」
「け、警察の奴ら!?何でこの場所が!」
「どうするの?先生」
「ええい、こうなったら力ずくでも……」
先生と呼ばれた男は腰に掛けてある銃器を腰だめで構えた。
「守ってやるんだ!任せろ!」
いざ銃を発射するが手ぶれが酷く、遠くに居る警察官には到着しなかった。
「そこからどけ!邪魔だ」
次の瞬間、先生が撃っている銃とは違う鋭く強い銃声がトンネル内を響かせた。
「突撃ー!!職員を逃がすな!全員逮捕だ!」
「先生……先生!しっかりしてください!」
「そこのガキそんなことしてどうする?もうそいつは頭を抜かれて死んでやがる。警察に銃を向けたことを後悔するんだな……」
「そ、そんな……」
「お前らを助けに来たんだぞ、さぁここから出るぞ小僧」
「先生を置いては行けません。絶対です」
「大丈夫だ、もうそろそろ死体処理の係がやって来る。そいつらに任せればいいだろ」
「先生、先生……!!」
「君らはここの施設に囚われていたんだぞ、立場を考えろ!」
「囚われていた?どうゆうことですか?」
「後程分かる。今は俺達に着いてこい」
警察の人は少年の手を強引に引っ張り、トンネルを出ていった。少年はトンネルを出るまで先生の倒れた姿をずっと見届けた。
「そうか……全生徒無事なんだな、良かった!」
本部ではこの作戦が成功したことに歓喜を上げた。全ての生き残っている職員と生徒の身柄が確保され一段落した。主人公含む三人は皆とは違う所へ連れていかれた。
「ここが!地上!?」
「さっきのは崖肌だったけど正真正銘の地上よ」
「これから何が始まるんだろう!楽しみ~」
「貴方は明るくて良いわね、でも直ぐに暗い現実へとなるわ」
「……それは君の予言、予知なのか?」
「そうね、私の的中率は百パーセントだからね、貴方も出来るでしょ?」
「念じれば出来るもの?僕には難しいね」
「でも、博士とやった時出たじゃない」
「たまたまかな?君の力も使ったから」
「私の力?確か、血が付いた手じゃなかった?」
「その事?」
「そうかもね……」
「あの後、手洗ったよね…それじゃないと…」
「あぁ大丈夫。心配要らないよ」
「貴方、もし私の血液が身体に入ったら大変な事になるのよ」
「だから手洗ったって言ったじゃないかよ」
「すぐ分かるわ、貴方の事は心も分かるから」
「そうかい、なら君の事も分かるね」
「馬鹿!そんなことじゃない。私の事は知らないでいい……」
「そんな隠し事か?僕の事は一方的じゃないか」
「一方的ですって!?貴方はどう思ってるのよ」
「全ての事は知らなくてもいい。だが自分の目で見たものは追求していきたい」
彼女は少し頬が赤くなったが主人公は気にしなかった。
「何よ……あんた」
「え!?何だって?」
「貴方には関係ないでしょ」
「だったら近く来て話すなよ」
「……。」
「……。すまん」
警部さんは二人の前にのそのそとやって来た。少しにんまりしている。
「君達が……先程電話してくれたのかね?」
「そちらへ電話したのは私よ、考えたのは彼です」
「そうか! 君たちか……」
「本当に優秀な子供ですよ、私も一緒に居ますが驚く事ばかりです」
本部から助手がズボンのポケットに手を入れて歩いてくる。
「疑ってすまないが君の部署は?」
「私はこのような者です……」
名刺を渡し、警部に見せる。手に取ると顔色を変えて手元が揺れる。
「あ、あなた様は……一体?」
「深く知らないほうが身のためですよ」
「ですが……上の方や警察官としては……重要な人物ではありませんか!」
「これから色々と忙しくなります。お会いできる日は少ないでしょう。それならばいつでもその名刺の電話番号から話してください。」
「ハハ!その前にこの子達の行く先はどうしましょう?能力などあれば普通の生活にはならないと考えているのですが……いかがでしょう?」
「能力……確かに普通の日々を暮らすのは難しいでしょうね、ではまず能力の無力化を東京で行いましょう。凄腕の医者達を集めますよ」
「治療ですか?それでは一般人にさせる気です」
「いかにもそうだ。この子達には世界を日本という国で育って、歩いて欲しいと思う。そのためにも……」
助手はポケットから小型のペンを取り出そうとした。その時だ
「それ……記憶失くすフラッシュのペン型ライトでしょ私には分かるよ」
「やはり……君は分かっているのか?」
「貴方、私達をここで記憶を消してもいいの?この記憶がないと能力を抑えることや発動を阻止することだって出来るんだよ」
「何!?そうなのか?」
「うん、私達の記憶を失くしたところで貴方達の行った身体の能力の意味も無くならないしデメリットばかりよ」
「そうなのか?それなら隣の君も同じだな」
「そうよ、私には分かるわ彼も同じよ」
「そうか、ならやめておこう」
助手は後ろを向きながらライトをしまった。
「だが、君らが学校へ通うようになったらこれまでの記憶を消させてもらうぞ」
「どうぞ、ご自由に……でも助手、私達のこの後はどうなるの?」
「東京に行き、私が何とかするから心配しないでくれ」
「……。」
彼女は次々とやって来る大人達を睨み付けた。
「彼女、大丈夫?」
彼女は頭を指差した。
「大丈夫じゃないでしょ!私達この後どうなるかわからないのよ!」
「僕は君の事がとても心配だよ、耳のことも……どうなるの?」
「知らないわ…私達に未来なんてあるのかしら」
「とうきょうってどんな所何だろうね……」
「そうね、人が居て、色んな人が居て、皆仕事するの、暗いところは秘密にして明るいところだけをライトアップするようなところ……ね。」
「この後の事は予知できる?」
「出来るけどやりたくないわ、嫌な事しか起こらなそうだもの……」
「僕にも出来ることは?」
「貴方……何かに興味持つと良いわよ、その未来がさっき見えたから」
「何かって……何か気になるもの……見付けてみるよ」
「それは良かった。今度私を助けてね」
「どうゆうことだい?助けてって。」
「いいえ、何でもないわ……。」
脳内での会話は閉じた。
「君ら二人と共に我々の車に乗ってください。助手?さんは別の車へ」
「分かりました。この子達を頼みますよ」
「勿論です。下手にはしませんよ」
「何かあれば連絡してください。」
「了解しました!では行くぞ」
警部さんは二人に着いてこいと言い、クラウンに乗せられた。社内はとても明るく最新式だった。
「おー!すげぇー」
「パトカーっぽいのにずいぶんと綺麗な車内ですね」
「ハハハ!これは今年導入された最新モデルだよ、そこにお菓子やお茶あるから好きなだけとっていいぞ」
「あ、ありがとうございます……」
「良いのさ、犯罪者じゃあるまい……」
運転手はエンジンを掛け、車を発進させた。都内に向かう道は約一時間程度、主人公にとっては快適なドライブとなった。
「ところで君たち……あの地下施設で何があったんだ?」
「……ここじゃ言えません」
「何故?」
「この車内にカメラが取り付けられているからです」
「お前、何故分かった?」
「この車内に入った時から察知しました。」
「!!そうか……向こうに着いたら何もない空間で聞くから問題無いよ……」
「ありがとうございます……」
「そこの隣にいる少年はどうなんだ?」
「記憶を消されてから初めての外出ですからね」
「だとしても……奴あんなに外見るか?」
「さぁ?彼は特殊ですから」
「特殊ね……」
主人公は外の景色をただひたすら見る。街や住宅街、工業都市など……
「ねぇ貴方、さっきから何してるの?外ばかり見て」
「街は凄いね、とても発達したんだね……」
「まさか、記憶が戻ったわけじゃないよね」
「分からないけど、あの町の感じ……何処かで見た気がするんだよ」
「それはデジャブだな、覚えはないけど見たことあるってやつだな」
「あともう少しだ、大丈夫だ!」
「ねぇ、あの人達は?警備員じゃないと思うよ」
「何だって?」
「ほらあそこ、二人向かってきているよ」
「け、警察の奴ら!?何でこの場所が!」
「どうするの?先生」
「ええい、こうなったら力ずくでも……」
先生と呼ばれた男は腰に掛けてある銃器を腰だめで構えた。
「守ってやるんだ!任せろ!」
いざ銃を発射するが手ぶれが酷く、遠くに居る警察官には到着しなかった。
「そこからどけ!邪魔だ」
次の瞬間、先生が撃っている銃とは違う鋭く強い銃声がトンネル内を響かせた。
「突撃ー!!職員を逃がすな!全員逮捕だ!」
「先生……先生!しっかりしてください!」
「そこのガキそんなことしてどうする?もうそいつは頭を抜かれて死んでやがる。警察に銃を向けたことを後悔するんだな……」
「そ、そんな……」
「お前らを助けに来たんだぞ、さぁここから出るぞ小僧」
「先生を置いては行けません。絶対です」
「大丈夫だ、もうそろそろ死体処理の係がやって来る。そいつらに任せればいいだろ」
「先生、先生……!!」
「君らはここの施設に囚われていたんだぞ、立場を考えろ!」
「囚われていた?どうゆうことですか?」
「後程分かる。今は俺達に着いてこい」
警察の人は少年の手を強引に引っ張り、トンネルを出ていった。少年はトンネルを出るまで先生の倒れた姿をずっと見届けた。
「そうか……全生徒無事なんだな、良かった!」
本部ではこの作戦が成功したことに歓喜を上げた。全ての生き残っている職員と生徒の身柄が確保され一段落した。主人公含む三人は皆とは違う所へ連れていかれた。
「ここが!地上!?」
「さっきのは崖肌だったけど正真正銘の地上よ」
「これから何が始まるんだろう!楽しみ~」
「貴方は明るくて良いわね、でも直ぐに暗い現実へとなるわ」
「……それは君の予言、予知なのか?」
「そうね、私の的中率は百パーセントだからね、貴方も出来るでしょ?」
「念じれば出来るもの?僕には難しいね」
「でも、博士とやった時出たじゃない」
「たまたまかな?君の力も使ったから」
「私の力?確か、血が付いた手じゃなかった?」
「その事?」
「そうかもね……」
「あの後、手洗ったよね…それじゃないと…」
「あぁ大丈夫。心配要らないよ」
「貴方、もし私の血液が身体に入ったら大変な事になるのよ」
「だから手洗ったって言ったじゃないかよ」
「すぐ分かるわ、貴方の事は心も分かるから」
「そうかい、なら君の事も分かるね」
「馬鹿!そんなことじゃない。私の事は知らないでいい……」
「そんな隠し事か?僕の事は一方的じゃないか」
「一方的ですって!?貴方はどう思ってるのよ」
「全ての事は知らなくてもいい。だが自分の目で見たものは追求していきたい」
彼女は少し頬が赤くなったが主人公は気にしなかった。
「何よ……あんた」
「え!?何だって?」
「貴方には関係ないでしょ」
「だったら近く来て話すなよ」
「……。」
「……。すまん」
警部さんは二人の前にのそのそとやって来た。少しにんまりしている。
「君達が……先程電話してくれたのかね?」
「そちらへ電話したのは私よ、考えたのは彼です」
「そうか! 君たちか……」
「本当に優秀な子供ですよ、私も一緒に居ますが驚く事ばかりです」
本部から助手がズボンのポケットに手を入れて歩いてくる。
「疑ってすまないが君の部署は?」
「私はこのような者です……」
名刺を渡し、警部に見せる。手に取ると顔色を変えて手元が揺れる。
「あ、あなた様は……一体?」
「深く知らないほうが身のためですよ」
「ですが……上の方や警察官としては……重要な人物ではありませんか!」
「これから色々と忙しくなります。お会いできる日は少ないでしょう。それならばいつでもその名刺の電話番号から話してください。」
「ハハ!その前にこの子達の行く先はどうしましょう?能力などあれば普通の生活にはならないと考えているのですが……いかがでしょう?」
「能力……確かに普通の日々を暮らすのは難しいでしょうね、ではまず能力の無力化を東京で行いましょう。凄腕の医者達を集めますよ」
「治療ですか?それでは一般人にさせる気です」
「いかにもそうだ。この子達には世界を日本という国で育って、歩いて欲しいと思う。そのためにも……」
助手はポケットから小型のペンを取り出そうとした。その時だ
「それ……記憶失くすフラッシュのペン型ライトでしょ私には分かるよ」
「やはり……君は分かっているのか?」
「貴方、私達をここで記憶を消してもいいの?この記憶がないと能力を抑えることや発動を阻止することだって出来るんだよ」
「何!?そうなのか?」
「うん、私達の記憶を失くしたところで貴方達の行った身体の能力の意味も無くならないしデメリットばかりよ」
「そうなのか?それなら隣の君も同じだな」
「そうよ、私には分かるわ彼も同じよ」
「そうか、ならやめておこう」
助手は後ろを向きながらライトをしまった。
「だが、君らが学校へ通うようになったらこれまでの記憶を消させてもらうぞ」
「どうぞ、ご自由に……でも助手、私達のこの後はどうなるの?」
「東京に行き、私が何とかするから心配しないでくれ」
「……。」
彼女は次々とやって来る大人達を睨み付けた。
「彼女、大丈夫?」
彼女は頭を指差した。
「大丈夫じゃないでしょ!私達この後どうなるかわからないのよ!」
「僕は君の事がとても心配だよ、耳のことも……どうなるの?」
「知らないわ…私達に未来なんてあるのかしら」
「とうきょうってどんな所何だろうね……」
「そうね、人が居て、色んな人が居て、皆仕事するの、暗いところは秘密にして明るいところだけをライトアップするようなところ……ね。」
「この後の事は予知できる?」
「出来るけどやりたくないわ、嫌な事しか起こらなそうだもの……」
「僕にも出来ることは?」
「貴方……何かに興味持つと良いわよ、その未来がさっき見えたから」
「何かって……何か気になるもの……見付けてみるよ」
「それは良かった。今度私を助けてね」
「どうゆうことだい?助けてって。」
「いいえ、何でもないわ……。」
脳内での会話は閉じた。
「君ら二人と共に我々の車に乗ってください。助手?さんは別の車へ」
「分かりました。この子達を頼みますよ」
「勿論です。下手にはしませんよ」
「何かあれば連絡してください。」
「了解しました!では行くぞ」
警部さんは二人に着いてこいと言い、クラウンに乗せられた。社内はとても明るく最新式だった。
「おー!すげぇー」
「パトカーっぽいのにずいぶんと綺麗な車内ですね」
「ハハハ!これは今年導入された最新モデルだよ、そこにお菓子やお茶あるから好きなだけとっていいぞ」
「あ、ありがとうございます……」
「良いのさ、犯罪者じゃあるまい……」
運転手はエンジンを掛け、車を発進させた。都内に向かう道は約一時間程度、主人公にとっては快適なドライブとなった。
「ところで君たち……あの地下施設で何があったんだ?」
「……ここじゃ言えません」
「何故?」
「この車内にカメラが取り付けられているからです」
「お前、何故分かった?」
「この車内に入った時から察知しました。」
「!!そうか……向こうに着いたら何もない空間で聞くから問題無いよ……」
「ありがとうございます……」
「そこの隣にいる少年はどうなんだ?」
「記憶を消されてから初めての外出ですからね」
「だとしても……奴あんなに外見るか?」
「さぁ?彼は特殊ですから」
「特殊ね……」
主人公は外の景色をただひたすら見る。街や住宅街、工業都市など……
「ねぇ貴方、さっきから何してるの?外ばかり見て」
「街は凄いね、とても発達したんだね……」
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