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第四現象・皮膚に刻まれた血の呪い
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「先程、鑑識に見てもらってのですが、このキーボードはあばら骨の片側だけ使われている」
警察の鑑識によると、人間の肋骨は全部で左右12対あり、合計24本存在するが、このキーボードに使用されている肋骨は右側のみで、他は犬か猫の骨ではないかと説明された。
「つもりもう一台は犯人が持っていて、この痣の呪いをスタートさせたという事だろう」
一緒に鑑識の話を聞いていた安堂刑事がそう付け加えた。もしこれが使えなければ解剖して調べる事になっているが、安堂刑事はそれは最後の手段と考えていた。
「ねっ、それでその痣は?」
席に座った美加が生徒のように手を挙げて宇佐美と大塚に質問した。
圭介も清子も安堂刑事もキーボードを囲むように席に着いている。
「=IFは、エクセルなどの表ソフトでよく使われる関数です」
美加はパソコンスクールに通い始めたばかりの初心者で殆ど理解してない。
「=IF(論理式、真の場合、偽の場合)。つまり、もし○○が××だったら、こうしたい。そうじゃなければこうなる」
宇佐美がホワイトボードに書いてくれたが、美加は両手を広げて首を傾げた。
圭介の祖母清子もデジタル知識は皆無であったが、呪いについては生き字引と言われる博識者だ。
「そのIFとやらに隠された呪文がわかればいいのだが?」
「ばあちゃん。数字の1について、どう思う?」
「たぶん、数字の呪術の応用だろうね」
「数字の呪術って?」
「暗示が呪いの基本なのさ。昔から数字が一番単純で恐怖を植え付けられると考えられた。祖母に聞いた話だが、数字の刃を心の中に忍ばせれば、呪われた者は自ら皮膚を傷つけると云われている」
「あ、あれですよね。刀で切り刻まれた者が柘榴の木の下に埋められたって迷信」
「その刃が呪われた者を切り殺す?」
オカルトオタクの宇佐美と大塚が嬉々として礼子の話しに聞き入って感嘆したが、既に呪われた者が病院に入院している。
「もう、迷信では済まされない。笑ってる場合じゃないぜ」
机の上に乗っていた子猫がジャンプしてキーボードへ近寄り、圭介も立ち上がってその席へ進み着席した。
「それじゃ、動くか試してみるか?」
圭介はキーボードの血の匂いを嗅いでいる子猫に語りかけるようにそう呟き、両手を広げて指を開き、宙に浮かしてキーボタンに触れるか触れないかの位置で目を閉じた。
妄想シーンを呼び起こすのと同じ要領で霊流を感じ取り、体の中に血霊を巡らせて指先に集中させる。
警察の鑑識によると、人間の肋骨は全部で左右12対あり、合計24本存在するが、このキーボードに使用されている肋骨は右側のみで、他は犬か猫の骨ではないかと説明された。
「つもりもう一台は犯人が持っていて、この痣の呪いをスタートさせたという事だろう」
一緒に鑑識の話を聞いていた安堂刑事がそう付け加えた。もしこれが使えなければ解剖して調べる事になっているが、安堂刑事はそれは最後の手段と考えていた。
「ねっ、それでその痣は?」
席に座った美加が生徒のように手を挙げて宇佐美と大塚に質問した。
圭介も清子も安堂刑事もキーボードを囲むように席に着いている。
「=IFは、エクセルなどの表ソフトでよく使われる関数です」
美加はパソコンスクールに通い始めたばかりの初心者で殆ど理解してない。
「=IF(論理式、真の場合、偽の場合)。つまり、もし○○が××だったら、こうしたい。そうじゃなければこうなる」
宇佐美がホワイトボードに書いてくれたが、美加は両手を広げて首を傾げた。
圭介の祖母清子もデジタル知識は皆無であったが、呪いについては生き字引と言われる博識者だ。
「そのIFとやらに隠された呪文がわかればいいのだが?」
「ばあちゃん。数字の1について、どう思う?」
「たぶん、数字の呪術の応用だろうね」
「数字の呪術って?」
「暗示が呪いの基本なのさ。昔から数字が一番単純で恐怖を植え付けられると考えられた。祖母に聞いた話だが、数字の刃を心の中に忍ばせれば、呪われた者は自ら皮膚を傷つけると云われている」
「あ、あれですよね。刀で切り刻まれた者が柘榴の木の下に埋められたって迷信」
「その刃が呪われた者を切り殺す?」
オカルトオタクの宇佐美と大塚が嬉々として礼子の話しに聞き入って感嘆したが、既に呪われた者が病院に入院している。
「もう、迷信では済まされない。笑ってる場合じゃないぜ」
机の上に乗っていた子猫がジャンプしてキーボードへ近寄り、圭介も立ち上がってその席へ進み着席した。
「それじゃ、動くか試してみるか?」
圭介はキーボードの血の匂いを嗅いでいる子猫に語りかけるようにそう呟き、両手を広げて指を開き、宙に浮かしてキーボタンに触れるか触れないかの位置で目を閉じた。
妄想シーンを呼び起こすのと同じ要領で霊流を感じ取り、体の中に血霊を巡らせて指先に集中させる。
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