血と肉とあばら骨のキーボード

田丸哲二

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第七現象・本条家への告発

2

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・キズオ=木月数男。
・呪いの数字。1の謎?
・本条道成の事故。運転手の顔面の痣。
・呪術師の系譜。柘榴の家紋、木月家。
・不吉な痣の予言。


 そしてスクリーンにネットで収集した、本条道成の車に衝突したトラックの運転手をアップで映し出し、顔面に不審な痣がある事を発見した。(刺青のように呪いの数字、1から9までが赤く刻まれている。)

「これは古典的な数字の呪いだよ」

「ってことはアナログの呪い?」

「あのキーボードを作る前ですかね」

 清子と美加と宇佐美の声が聴こえて、安堂刑事が呻くように呟いた。

「まったく、狂ったゾンビだな?」

 その声に呼応するように、「呪いの部屋」のチャットに新たな書き込みがあり、圭介が持つiPhoneに集まっていた歌姫のメンバーが液晶モニターを注視した。

『キズオは木月数男?』

『そんな事より、呪いの表を見ろ』

 そして圭介が血と肉とあばら骨のキーボードを操作してアプリを切り替えると、新たに呪いの書き込みがあった。


 村井省三=IF(凶…………2)

 プレビュー画面、皮膚感のあるザラザラと肌地に四角い傷線に囲われた、血のドットで刻まれた手書き風の文字が浮かんでいる。

「安堂さん。呪いが始まった。村井省三、またスクールの生徒だ」

 安堂刑事は圭介の声を聴いて絶句したが、呪いが続くのは想定している。

「数字は2」

「明日、スクールの生徒を全員集める。その前に本条京子と家族全員に事情聴取をするから、そっちはキズオから情報を聞き出してくれ」

 三浦鈴子の死より警察はスクールの生徒に聞き取り調査をしたが何の情報も得られてない。


 圭介は安堂刑事と話し終えると、プレビュー画面から骨のエンターキーで編集画面に切り替えて呪文を確認した。

 村井省三=IF(痣が凶だったら、2の数字のナイフで切り刻まれて死ぬ。)


「同じですね?」

「パスワードさえ解ればな~」

 宇佐美と大塚が俯いて嘆いたが、素人の美加がハッカーの映画を思い出して無理な要求をした。

「解読できないのかよ?」

「パスワード解析ソフトはあるけど、呪いには対応してないすよ?」

 しかしファンキーな美加は二人のケツを蹴り飛ばしてやってみろと命令した。

「根性と霊感でやるんだ」

「霊感すか?」

「俺ら根性もないすよ」
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