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第三章・フクロウのペン
MOMOEと触れ合う
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「Wow!」
連は部屋にダイブした少女のゴーストに押され、椅子からベッドへ仰向けに倒れ、上に覆い被さったMOMOEの顔がすぐ目の前にあり、お互い見つめ合って一瞬時が止まった。
「MOMOE?」
「Len……」
連は可愛い顔がキスの距離にあり、胸がドキドキしたが何故ゴーストの体の感触があるのか不思議で、また夢かと手を伸ばして少女の頬を指で摘んでみた。
「夢じゃない」
「君が助けてくれたから」
MOMOEは恥ずかしそうに連から離れて立ち上がり、手に持ったフクロウのペンを見せて、机の上を指し示すとiPhoneがフクロウのペンの動きに合わせて起き上がり、クルクルと回って連の方に画面を向ける。
「マジックガール?」
シルバーのミディアムヘアー、白いシャツにブルーラインがあり、襟元のリボンはピンク。膝丈のスカートはチェック柄で、体型はスリムだけどスポーティーな感じ。
「レン」
「ん?ああ、ミレフレの続きね?」
MOMOEに見惚れていた視線をiPhoneに移し、ベッドから起き出して小説の続きを読み始める。この時、少女のゴーストMOMOEが『ミレフレ』の小説を書き、連をモデルにして想像の王子として描いたのだと気付く。
少女はフクロウのペンを手に入れ、ペン先のまんまるの目で机の上の透明なクレヨンに触れて鮮やかな24色に変化させた。
『ありがとう。王子さま』
想像の王子に礼を言った少女が白い画用紙に24色のクレヨンで似顔絵(連)を描き、それに手を伸ばして指先で触れると、王子の絵が動き出し、机の上を歩いて部屋に出現した。
「スゲー」
連は『ミレフレ』の小説に魅了され、MOMOEはこの物語の少女であり、不思議な波長で自分に接続を試み、自分自身を助け出して欲しかったんだと思った。
「ミレフレは想像をリアルに変える?見て、触れて、世界は鮮やかに輝き出す。君はなんて凄い小説を書いたんだ」
「レンと一緒に書いたんだよ」
「いや、何言ってんの?」
MOMOEは連の前で微笑み、嬉し涙で頬を濡らし、フクロウのまんまるのペン先に涙を付けて空中にシャボン玉を描き、スーッと風に流すと部屋全体が水色になり、LenとMOMOEを包み込む。
「Len&MOMOE。レンの想像力が私を助けた」
「君は……」
連は水色の部屋で少女の悲しみを感じ、自然と目に涙が溢れ、MOMOEと同じく微笑んで涙を流す。
「ずっとひとりぼっちで、悲しみと戦っていたのか?」
なんて愛らしい笑顔だ。
ゴーストになり、学校で僕を見ていたのか?
うん。レンなら見つけてくれる。
そう想って願い、絶対に諦めなかった。
ありがとう。レン。
涙色の部屋で心が触れ合い、お互いの想いが伝わる。連が中学生の頃に見た少女の幽霊はユニークな連に憧れ、教室や廊下でコンタクトしていたが、学校の騒動になり孤独感が増すだけだった。
私は悲しいかなゴースト。
レンのiPhoneで『ミレフレ』を書いた。
まさか、この部屋で?
うん。レン、いつも爆睡してたよ。
連はベッドに大の字で寝ている横でモモエが机に向かって小説を書いている姿を想像し、恥ずかしくなって赤面したが、ふとMOMOEが持つフクロウのペンを見て閃く。
『それ?もしかして……』
しかし、その質問をする前に水色のシャボン玉が弾け、MOMOEの表情がみるみるこわばり、時間切れのように震える声で別れを告げられた。
「またね。見つかるとヤバいから」
連は聞きたい事が山ほどあったが、ゴーストの少女は窓から飛び出し、月光が翳りだした夜空に消えてしまう。
連は部屋にダイブした少女のゴーストに押され、椅子からベッドへ仰向けに倒れ、上に覆い被さったMOMOEの顔がすぐ目の前にあり、お互い見つめ合って一瞬時が止まった。
「MOMOE?」
「Len……」
連は可愛い顔がキスの距離にあり、胸がドキドキしたが何故ゴーストの体の感触があるのか不思議で、また夢かと手を伸ばして少女の頬を指で摘んでみた。
「夢じゃない」
「君が助けてくれたから」
MOMOEは恥ずかしそうに連から離れて立ち上がり、手に持ったフクロウのペンを見せて、机の上を指し示すとiPhoneがフクロウのペンの動きに合わせて起き上がり、クルクルと回って連の方に画面を向ける。
「マジックガール?」
シルバーのミディアムヘアー、白いシャツにブルーラインがあり、襟元のリボンはピンク。膝丈のスカートはチェック柄で、体型はスリムだけどスポーティーな感じ。
「レン」
「ん?ああ、ミレフレの続きね?」
MOMOEに見惚れていた視線をiPhoneに移し、ベッドから起き出して小説の続きを読み始める。この時、少女のゴーストMOMOEが『ミレフレ』の小説を書き、連をモデルにして想像の王子として描いたのだと気付く。
少女はフクロウのペンを手に入れ、ペン先のまんまるの目で机の上の透明なクレヨンに触れて鮮やかな24色に変化させた。
『ありがとう。王子さま』
想像の王子に礼を言った少女が白い画用紙に24色のクレヨンで似顔絵(連)を描き、それに手を伸ばして指先で触れると、王子の絵が動き出し、机の上を歩いて部屋に出現した。
「スゲー」
連は『ミレフレ』の小説に魅了され、MOMOEはこの物語の少女であり、不思議な波長で自分に接続を試み、自分自身を助け出して欲しかったんだと思った。
「ミレフレは想像をリアルに変える?見て、触れて、世界は鮮やかに輝き出す。君はなんて凄い小説を書いたんだ」
「レンと一緒に書いたんだよ」
「いや、何言ってんの?」
MOMOEは連の前で微笑み、嬉し涙で頬を濡らし、フクロウのまんまるのペン先に涙を付けて空中にシャボン玉を描き、スーッと風に流すと部屋全体が水色になり、LenとMOMOEを包み込む。
「Len&MOMOE。レンの想像力が私を助けた」
「君は……」
連は水色の部屋で少女の悲しみを感じ、自然と目に涙が溢れ、MOMOEと同じく微笑んで涙を流す。
「ずっとひとりぼっちで、悲しみと戦っていたのか?」
なんて愛らしい笑顔だ。
ゴーストになり、学校で僕を見ていたのか?
うん。レンなら見つけてくれる。
そう想って願い、絶対に諦めなかった。
ありがとう。レン。
涙色の部屋で心が触れ合い、お互いの想いが伝わる。連が中学生の頃に見た少女の幽霊はユニークな連に憧れ、教室や廊下でコンタクトしていたが、学校の騒動になり孤独感が増すだけだった。
私は悲しいかなゴースト。
レンのiPhoneで『ミレフレ』を書いた。
まさか、この部屋で?
うん。レン、いつも爆睡してたよ。
連はベッドに大の字で寝ている横でモモエが机に向かって小説を書いている姿を想像し、恥ずかしくなって赤面したが、ふとMOMOEが持つフクロウのペンを見て閃く。
『それ?もしかして……』
しかし、その質問をする前に水色のシャボン玉が弾け、MOMOEの表情がみるみるこわばり、時間切れのように震える声で別れを告げられた。
「またね。見つかるとヤバいから」
連は聞きたい事が山ほどあったが、ゴーストの少女は窓から飛び出し、月光が翳りだした夜空に消えてしまう。
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