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第九章・ダーク司祭との戦い
ダーク司祭の眼窩
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「グギャーァー!」
司祭が右眼を手で押さえて仰け反り、MOMOEは手を伸ばして祭服の中の『禁断の書』を掴む。
「渡さ…ぬ……」
呻き声を上げ司祭がMOMOEの腕を掴み、無事な左眼で睨んで『禁断の書』の取り合いになり、書物から湧き上がるエネルギーで空間が歪んだ。
フクロウのペンは宙を舞って逃げるが、MOMOEは動けずに下から司祭の歪んだ顔を見上げ手に力を込める。
「眼が潰れて、手術した頃に戻った。痛いんでしょ?諦めて手を離しなさい」
「そっちこそ、無駄な抵抗はやめておけ。苦しむ者が増えるだけだ」
祭服から黒い蛾が湧き上がり、MOMOEの顔面にも襲いかかるが、眼の損傷の影響で蛾のバランスも狂ってフラついている。
その時、連がダッシュして司祭の顔面に飛び蹴りをヒットさせ、フクロウのペンのまん丸の目で観戦していたクルミたちが歓声を上げた。
「凄い。キックが当たった」
「恋の波動が体に残ってたんだよ」
「レンくん、やるなー」
司祭は長髪を掻き乱し、顔を庇う左手が外れて右眼が露わになり、青いビー玉の瞳が崩れ落ち、眼窩の奥に暗黒の洞窟が続いている。
その奥底まで続く魔眼でバスターチームを睨み回し、「ひぇー」と倒れ込んだ連が眼窩から注がれる冷気に後退し、及び腰で司祭を警戒する文子たちに救出された。
『禁断の書』は司祭とMOMOEの手から離れて床に落ち、牢獄されたページが開いてゴーストの少女と少年が鉄柵から顔を出して助けを求めた。
『誰かいるの?』
『ここから出してください』
司祭は右眼の眼窩から黒いタールの血を流し、端正な顔を歪めて黒い蛾の舞う床の『禁断の書』に手を伸ばし、ページを閉じようとしたが、その一瞬先にMOMOEが二人のゴーストの手を握って引っ張り出すが、代わりに中に吸い込まれバタンと書物が閉じられた。
「これで最低限の目的は果たした。今度逆らったら、全員心臓を抉り出して魂を吸い取るぞ」
MOMOEを捕らえた『禁断の書』を司祭が脇に抱え、眼窩の魔眼に赤い炎を燃え上がらせて宙を睨み回し、黒い蛾を体に纏わせて足元から床に沈み消えて行く。
「待て……MOMOEを返せ」
連が床を這って手を伸ばしたが、文子と順也と久美子が連を押さえて諦めさせ、景子は座り込む松田の介抱して、司祭が去るのを悔しげに見つめるしかなかった。
MOMOEに助けられたゴーストは天井の隅に浮かび縮こまって震え、フクロウのペンが飛んで来て声をかける。
「大丈夫か?ゴーストの工房で休むといいよ」
「ありがとう。でも、MOMOEは?」
「タイミングを見て助ける。スパイしに行ったと考えればいいんだ。司祭はMOMOEを利用したいから、もてなしてくれるさ」
その思いは連たちにも伝わり、次回の戦いでMOMOEを救い出し、有益な情報を得て勝利する事を誓い図書館を後にしたが、MOMOEがいなくなった喪失感は大きく、通りを歩く足取りは重かった。
司祭が右眼を手で押さえて仰け反り、MOMOEは手を伸ばして祭服の中の『禁断の書』を掴む。
「渡さ…ぬ……」
呻き声を上げ司祭がMOMOEの腕を掴み、無事な左眼で睨んで『禁断の書』の取り合いになり、書物から湧き上がるエネルギーで空間が歪んだ。
フクロウのペンは宙を舞って逃げるが、MOMOEは動けずに下から司祭の歪んだ顔を見上げ手に力を込める。
「眼が潰れて、手術した頃に戻った。痛いんでしょ?諦めて手を離しなさい」
「そっちこそ、無駄な抵抗はやめておけ。苦しむ者が増えるだけだ」
祭服から黒い蛾が湧き上がり、MOMOEの顔面にも襲いかかるが、眼の損傷の影響で蛾のバランスも狂ってフラついている。
その時、連がダッシュして司祭の顔面に飛び蹴りをヒットさせ、フクロウのペンのまん丸の目で観戦していたクルミたちが歓声を上げた。
「凄い。キックが当たった」
「恋の波動が体に残ってたんだよ」
「レンくん、やるなー」
司祭は長髪を掻き乱し、顔を庇う左手が外れて右眼が露わになり、青いビー玉の瞳が崩れ落ち、眼窩の奥に暗黒の洞窟が続いている。
その奥底まで続く魔眼でバスターチームを睨み回し、「ひぇー」と倒れ込んだ連が眼窩から注がれる冷気に後退し、及び腰で司祭を警戒する文子たちに救出された。
『禁断の書』は司祭とMOMOEの手から離れて床に落ち、牢獄されたページが開いてゴーストの少女と少年が鉄柵から顔を出して助けを求めた。
『誰かいるの?』
『ここから出してください』
司祭は右眼の眼窩から黒いタールの血を流し、端正な顔を歪めて黒い蛾の舞う床の『禁断の書』に手を伸ばし、ページを閉じようとしたが、その一瞬先にMOMOEが二人のゴーストの手を握って引っ張り出すが、代わりに中に吸い込まれバタンと書物が閉じられた。
「これで最低限の目的は果たした。今度逆らったら、全員心臓を抉り出して魂を吸い取るぞ」
MOMOEを捕らえた『禁断の書』を司祭が脇に抱え、眼窩の魔眼に赤い炎を燃え上がらせて宙を睨み回し、黒い蛾を体に纏わせて足元から床に沈み消えて行く。
「待て……MOMOEを返せ」
連が床を這って手を伸ばしたが、文子と順也と久美子が連を押さえて諦めさせ、景子は座り込む松田の介抱して、司祭が去るのを悔しげに見つめるしかなかった。
MOMOEに助けられたゴーストは天井の隅に浮かび縮こまって震え、フクロウのペンが飛んで来て声をかける。
「大丈夫か?ゴーストの工房で休むといいよ」
「ありがとう。でも、MOMOEは?」
「タイミングを見て助ける。スパイしに行ったと考えればいいんだ。司祭はMOMOEを利用したいから、もてなしてくれるさ」
その思いは連たちにも伝わり、次回の戦いでMOMOEを救い出し、有益な情報を得て勝利する事を誓い図書館を後にしたが、MOMOEがいなくなった喪失感は大きく、通りを歩く足取りは重かった。
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