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第二章・亡霊サミット
アマテラスの銃砲
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5階フロアは鉄骨の梁に敷かれた透明の電磁絨毯により、展示ケース、通信設備、デスクなどが床上に浮いて見えたが、亡霊の技術者は特に気にせずに行き来している。(亡霊界の物質は微量の磁力に反応し、電磁絨毯は生者の建造物を活用して磁場固定している。)
白いブラウスに紺のチュールスカートをコーデした福子がバレエダンサーのように設備の隙間を回転して進み、作業中の通信技師が手を止めて鑑賞し、福子はスカートの裾を持って展示ケースの前でお辞儀をし、台座に貼られたパネル表示を首を傾げて覗き込む。
【Amaterasu's gun】
Amaterasu・central deity of Shinto; goddess personifying the sun and ancestress of the rulers of Japan.(アマテラス・神道の主神。太陽と日本の統治者の先祖を象徴している女神。)
重要機器はバレル(銃身部)とレシーバー(機関部)に分割されてアルミケースに収納してあったが、展示ケースへは結合した状態で飾られ、更に米国から輸送された四角いBlack Boxが下部に取り付けてある。
「少しは落ち着いたみたいですね」
「ああ、なんとか間に合いそうだ。何か気になる事があったら、遠慮なく言ってくれ」
「1階から4階に警備員を配置し、5階は会議の関係者しか入れないと聞いてますが、自分たちはどういう立ち位置になるのです?」
「ゲストだと思って、気軽に参加すればいいさ。次のミッションについては阿武さんから話がある筈だ」
「坂本さんは通訳ですか?」
「ヒミコが同時通訳をするので、俺は単なるサポート」
すぐ近くで拓郎と和也が今夜の進行について確認しているが、福子は展示ケースの『アマテラス・ガン』が気になり、アクリル板に顔をくっ付けてのグリップに刻み込まれた文字『天照逆霊波』について質問した。
「そんなことより。この意味、わかったのか?
それとこのブラックボックスって何?」
「こら福子。もう少し離れろ。ケースに指紋が付くだろ」
「別にいいじゃない。最初は旧式の単発銃を想像したけど、錬金術的な新兵器かね?でも、アマテラスのガンってベタじゃない。アマガンって呼ぶか?」
和也は福子の自由奔放な性格が不安になり、拓郎に小声で「問題を起こしたら、お前の責任だぞ」と警告し、福子へは「今夜の会議で、アインシュタイン博士からアマテラスのガンについて説明がある。大和と二人で静かに聴くように……」と忠告した。
白いブラウスに紺のチュールスカートをコーデした福子がバレエダンサーのように設備の隙間を回転して進み、作業中の通信技師が手を止めて鑑賞し、福子はスカートの裾を持って展示ケースの前でお辞儀をし、台座に貼られたパネル表示を首を傾げて覗き込む。
【Amaterasu's gun】
Amaterasu・central deity of Shinto; goddess personifying the sun and ancestress of the rulers of Japan.(アマテラス・神道の主神。太陽と日本の統治者の先祖を象徴している女神。)
重要機器はバレル(銃身部)とレシーバー(機関部)に分割されてアルミケースに収納してあったが、展示ケースへは結合した状態で飾られ、更に米国から輸送された四角いBlack Boxが下部に取り付けてある。
「少しは落ち着いたみたいですね」
「ああ、なんとか間に合いそうだ。何か気になる事があったら、遠慮なく言ってくれ」
「1階から4階に警備員を配置し、5階は会議の関係者しか入れないと聞いてますが、自分たちはどういう立ち位置になるのです?」
「ゲストだと思って、気軽に参加すればいいさ。次のミッションについては阿武さんから話がある筈だ」
「坂本さんは通訳ですか?」
「ヒミコが同時通訳をするので、俺は単なるサポート」
すぐ近くで拓郎と和也が今夜の進行について確認しているが、福子は展示ケースの『アマテラス・ガン』が気になり、アクリル板に顔をくっ付けてのグリップに刻み込まれた文字『天照逆霊波』について質問した。
「そんなことより。この意味、わかったのか?
それとこのブラックボックスって何?」
「こら福子。もう少し離れろ。ケースに指紋が付くだろ」
「別にいいじゃない。最初は旧式の単発銃を想像したけど、錬金術的な新兵器かね?でも、アマテラスのガンってベタじゃない。アマガンって呼ぶか?」
和也は福子の自由奔放な性格が不安になり、拓郎に小声で「問題を起こしたら、お前の責任だぞ」と警告し、福子へは「今夜の会議で、アインシュタイン博士からアマテラスのガンについて説明がある。大和と二人で静かに聴くように……」と忠告した。
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