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2章
甘党ドラゴン 人気が爆発する
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ドライアドを助け街に戻ってきたフィメルは普段通り酒場で働いていた。
「ビール二つ!」
「こっちは三つと肉くれ!!」
「ま、待ってくれ~人が多すぎじゃ!!」
ドライアドに会いに行くよりも忙しくなった仕事に参るフィメル。
だが、原因はフィメル自身にあった。
と言うのも……
「ドラゴニュートの看板娘が働く酒場!いやぁ来て良かったぜ。可愛い上に狩りのアドバイスをもらえりゃ稼げること間違いなし!」
「だな!」
「「がは、がはははは」」
フィメルは街の町民大多数の前で飛んで帰ってきたことで人間でないことが知れ渡った。
が、ドラゴンではなくドラゴンの特徴を持つ種族、【ドラゴニュート】として。
「せっかくの羽じゃが今はむしろ無くしたくなってきた……それに服もないから大変なのよな」
「ん~?背中に穴開けりゃあ良いじゃねぇかよぉ、サービスってことで」
「気恥ずかしさはないんじゃ!ただ、ちょっと元に戻ると寒くてなぁ」
「別に羽消さなくてもよくね?」
フィメルは羽が生えた後それはもう喜んだ。あの一番にした事は異空間を開ける事だったが卵に大半の魔力を込めた事でそれは叶わなかった。
次に試したのは元々なっていた大樹に取りに行くことだがそれはそれで雲の上に行くほどの身体強度が戻っていなかった。
寒さや熱さなどは普通の人間より少し強いくらい。現在は酒場で着る服の背中部分を取っ払って羽を通している。
「その、羽を出したままにしとくとじゃな……いろんなものに当たって……ひゃう!?」
「なるほどぉ~こうなるのかぁ」
「触るな、酔っ払い!?」
フィメルはまるで足裏が弱い人がくすぐられたかのように『ビクッと』体を震わせた。
「まさか、儂にこんな弱点があったとは……」
(人前であんな恥ずかしい声なんぞ出してられるか!!何か触れるだけであんな、あんな……!んっ~~~~~~!!?)
フィメルの羽はドラゴンの時の羽が人間サイズにサイズチェンジして戻ってきたわけではなく新しく生えたの方が正しい。
寒い場所にしばらくいるといつの間にかその寒さに慣れるように、フィメルの羽は外界の刺激は初めて受けるものばかり。敏感なのである。
「これ!そろそろやめんか!ワシのフィメルちゃんに何しとんじゃ」
「はぐぅ!?」
ただの木の棒が酔っ払いの頭にクリーンヒット!酔っ払いは一撃KOされた。
「た、助かった~」
「大丈夫かの?全く、酔っ払いは加減を知らない」
フィメルを助けたのは皮防具を作ったおじいちゃんの一人。かつてはこの街一番の狩の名手だったらしい(本人談)
(((加減しらねぇのアンタだろ……)))
「全く、なぁフィメルちゃんや。儂の家で住まんか?家事を手伝ってくれたら嬉しいんじゃがなぁ」
「ん~じゃが今儂がここを離れるのは」
「お菓子がたんまりと」
「行く!!!!」
「「「おい!俺たちの癒し持って行くな!?」
いつまでも甘いものには目のないフィメルは通常運転だ。
ここで女将が騒ぎの中心にやってくる。
「ほらほら、酔っ払いども散れ散れ!もう今日は店じまいだよ!」
「はぁ?まだ日は沈んでないぞ、女将フィメルちゃん取られたくないだけだろ!」
「そりゃあもう!じゃなかった……酒が無いんだよ!」
酒場の酔っ払いどもは喉を鳴らして『酒あるじゃん』と飲みニケーションで伝えてくる。
「その今飲んでるやつで最後さ。ったく、狩りにも行かないで飲んだくれるやつが増えて備蓄が尽きたんだ」
「しょうがないだろ?魔物いないんだから」
そう、ここまで酔っ払いが溢れる原因の一つが魔物の減少だった。
(少しアドバイスし過ぎたか?狩り尽くす勢いでは無かったと思うんじゃが)
フィメルのアドバイスのせいではある。ただ、根本的な原因はフィメルの魔力放出である。
普段、無意識レベルで放たれていた魔力以外の魔力放出をしていなかった上に人生で一二を争う激怒によって魔物がビビって逃げたのだ。
「「「「だったらたまには家の仕事手伝えこの酔っ払い共!!!!」」」」
「「「「げっ母ぁちゃん!?」」」」
酒場に現れる歴戦の戦士に酔っ払いは連行されて行く。
「まぁ、そんなわけだからしばらく休みになるからフィーもやりたいことをしてきな」
「う、うむ。そうする」
「そう言う事なら私の店に来ない?お洋服作ってあげる」
酔っ払いが引き上げて行った中、酒場で残った酒を独り占めする女性が一人。
とんがり帽子を被り、黒い服を見に纏った『魔法使いです』と主張する彼女。
「魔道具の。服ならば後で商店街に買いに行くが?」
「羽をしまう時に寒いんでしょ?なんとかなる方法知ってるから」
「本当か!」
「ええ。だからこの後、私の店にいらっしゃい」
そう言って酒をぐびっと飲み干すと女店主は酒場を出て行った。
後書き
【元狩人のお爺ちゃん】
魔力を使って動き回る元気老人。背筋はピン!と伸びている。なのに杖を装備。
その正体は仕込み杖で万が一のために剣が仕込まれている。
最近は仕込み痺れ針も付けたとか。
???「これでカッコよく助けて『お爺ちゃんありがと!』と言ってもらうんじゃあ」
「ビール二つ!」
「こっちは三つと肉くれ!!」
「ま、待ってくれ~人が多すぎじゃ!!」
ドライアドに会いに行くよりも忙しくなった仕事に参るフィメル。
だが、原因はフィメル自身にあった。
と言うのも……
「ドラゴニュートの看板娘が働く酒場!いやぁ来て良かったぜ。可愛い上に狩りのアドバイスをもらえりゃ稼げること間違いなし!」
「だな!」
「「がは、がはははは」」
フィメルは街の町民大多数の前で飛んで帰ってきたことで人間でないことが知れ渡った。
が、ドラゴンではなくドラゴンの特徴を持つ種族、【ドラゴニュート】として。
「せっかくの羽じゃが今はむしろ無くしたくなってきた……それに服もないから大変なのよな」
「ん~?背中に穴開けりゃあ良いじゃねぇかよぉ、サービスってことで」
「気恥ずかしさはないんじゃ!ただ、ちょっと元に戻ると寒くてなぁ」
「別に羽消さなくてもよくね?」
フィメルは羽が生えた後それはもう喜んだ。あの一番にした事は異空間を開ける事だったが卵に大半の魔力を込めた事でそれは叶わなかった。
次に試したのは元々なっていた大樹に取りに行くことだがそれはそれで雲の上に行くほどの身体強度が戻っていなかった。
寒さや熱さなどは普通の人間より少し強いくらい。現在は酒場で着る服の背中部分を取っ払って羽を通している。
「その、羽を出したままにしとくとじゃな……いろんなものに当たって……ひゃう!?」
「なるほどぉ~こうなるのかぁ」
「触るな、酔っ払い!?」
フィメルはまるで足裏が弱い人がくすぐられたかのように『ビクッと』体を震わせた。
「まさか、儂にこんな弱点があったとは……」
(人前であんな恥ずかしい声なんぞ出してられるか!!何か触れるだけであんな、あんな……!んっ~~~~~~!!?)
フィメルの羽はドラゴンの時の羽が人間サイズにサイズチェンジして戻ってきたわけではなく新しく生えたの方が正しい。
寒い場所にしばらくいるといつの間にかその寒さに慣れるように、フィメルの羽は外界の刺激は初めて受けるものばかり。敏感なのである。
「これ!そろそろやめんか!ワシのフィメルちゃんに何しとんじゃ」
「はぐぅ!?」
ただの木の棒が酔っ払いの頭にクリーンヒット!酔っ払いは一撃KOされた。
「た、助かった~」
「大丈夫かの?全く、酔っ払いは加減を知らない」
フィメルを助けたのは皮防具を作ったおじいちゃんの一人。かつてはこの街一番の狩の名手だったらしい(本人談)
(((加減しらねぇのアンタだろ……)))
「全く、なぁフィメルちゃんや。儂の家で住まんか?家事を手伝ってくれたら嬉しいんじゃがなぁ」
「ん~じゃが今儂がここを離れるのは」
「お菓子がたんまりと」
「行く!!!!」
「「「おい!俺たちの癒し持って行くな!?」
いつまでも甘いものには目のないフィメルは通常運転だ。
ここで女将が騒ぎの中心にやってくる。
「ほらほら、酔っ払いども散れ散れ!もう今日は店じまいだよ!」
「はぁ?まだ日は沈んでないぞ、女将フィメルちゃん取られたくないだけだろ!」
「そりゃあもう!じゃなかった……酒が無いんだよ!」
酒場の酔っ払いどもは喉を鳴らして『酒あるじゃん』と飲みニケーションで伝えてくる。
「その今飲んでるやつで最後さ。ったく、狩りにも行かないで飲んだくれるやつが増えて備蓄が尽きたんだ」
「しょうがないだろ?魔物いないんだから」
そう、ここまで酔っ払いが溢れる原因の一つが魔物の減少だった。
(少しアドバイスし過ぎたか?狩り尽くす勢いでは無かったと思うんじゃが)
フィメルのアドバイスのせいではある。ただ、根本的な原因はフィメルの魔力放出である。
普段、無意識レベルで放たれていた魔力以外の魔力放出をしていなかった上に人生で一二を争う激怒によって魔物がビビって逃げたのだ。
「「「「だったらたまには家の仕事手伝えこの酔っ払い共!!!!」」」」
「「「「げっ母ぁちゃん!?」」」」
酒場に現れる歴戦の戦士に酔っ払いは連行されて行く。
「まぁ、そんなわけだからしばらく休みになるからフィーもやりたいことをしてきな」
「う、うむ。そうする」
「そう言う事なら私の店に来ない?お洋服作ってあげる」
酔っ払いが引き上げて行った中、酒場で残った酒を独り占めする女性が一人。
とんがり帽子を被り、黒い服を見に纏った『魔法使いです』と主張する彼女。
「魔道具の。服ならば後で商店街に買いに行くが?」
「羽をしまう時に寒いんでしょ?なんとかなる方法知ってるから」
「本当か!」
「ええ。だからこの後、私の店にいらっしゃい」
そう言って酒をぐびっと飲み干すと女店主は酒場を出て行った。
後書き
【元狩人のお爺ちゃん】
魔力を使って動き回る元気老人。背筋はピン!と伸びている。なのに杖を装備。
その正体は仕込み杖で万が一のために剣が仕込まれている。
最近は仕込み痺れ針も付けたとか。
???「これでカッコよく助けて『お爺ちゃんありがと!』と言ってもらうんじゃあ」
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