百色学園高等部

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体育祭イベント

おまけ後夜祭

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体育祭終わって。



白蓮寮に戻ってすぐに体育祭の後夜祭。



学校ではなくて、寮ごとに後夜祭をやるの。


出し物やって、写真撮影やって、ごちそう食べて・・・・
これも、入寮歓迎会と一緒で、白蓮寮は深夜くらいまでお開きにならないみたい。
けど、また同室の天音くんは夕食食べてさっさと自分の部屋に帰っちゃった。あーあ。もうちょっと仲良くなれるチャンスだと思ったのに。


でも!!
学食の夕食は、いつもと違ってバイキング形式になって、おいしい物もたくさん!
いつもはお金を気にしてなかなか高い物は食べれないんだけど、今日は後夜祭だし、お金は体育祭経費で学校から出てるらしいし、気にしないでたべちゃおー。

お菓子とかもいっぱいあるんだよ。
このチョコレートまじでおいしい。

生チョコみたいに、中がトロってしていて、すんごくおいしい!



そんでもって衣装着た先輩達と一緒に写真をとって貰う。幸せすぎぃ~

「せんぱーい。明海先輩~一緒に写真撮りたいです~」


「おいおい。ユイリーンは、紫連なのに、青連に浮気かー?」
うん。いいじゃん。すっごく可愛かったんだもの。青色の衣装をまとった先輩。

そういえばね、体育祭後、何故か俺の名前がユイリーンに固定されて、寮内の先輩方にもユイリーンって呼ばれ始めてる。
あの借り物競走の時のアナウンサーのせいだ。恨みたいけど、先輩だから・・・・・・おこ・・・れない

「俺の名前は唯利です。間違えてますよ」
一応訂正しておく。

「じゃあ、フランス国籍ではユイリーンとか??」
いやいや、違いますって。フランス国籍だからとかじゃないって。いつの間にそんなあだ名がついたのか俺も知りたいんだけど。


「もう、明海先輩、一緒に写真撮りましょ~」
茶化してくる先輩の話を強引に打ち切って、俺はに明海先輩の腕を引っ張る

よし、インカメで・・・
「あ、そっか、先輩まだ足痛いですよね全身で撮りたいけど、きついか…」

明海先輩の足には、包帯が巻かれている。

「ユイリーン、あのポーズだよ。俺らが撮ってあげるから」

マジ?撮ってくれるの。ありがたいわ

っていうか、あのポーズとは??


「ほらほら~あれあれあれ!!!」


・・・?


新手のほらほらあれあれ詐欺ですか?


にまにまする先輩達。
めっちゃ切望の顔する同級生のみんな。
横見ると、明海先輩もぽかんとしてる。




「お・ひ・め・さ・ま・だ・っ・こ・♥」

ほう、

お・ひ・め・さ・ま・だ・っ・・・・・・・・・・・・へ?


俺の顔を見て、にまにまする先輩。
切望の目で見てくる同級生のみんな
「ちょっ。皆さんやめてくださいよ~。あれは桜河くんが気をつかってくれただけで、今は痛くないですし・・・・・・」


赤面する明海先輩。







かわいい。



よし、恥ずかしいけどやろうか。

僕にもニマニマが感染した。

「ああ、あのポーズ!!なるほど~先輩、足いたいですよね~」



ひょいっ。




「ちょっ。えっ。そんな、私重いですし、もう足痛くないって言ったのにぃぃ」

「いえいえ、全然先輩は軽いですよ。ほら、こんなに腕が細い~」

先輩の顔が赤くなってきて、可愛い。にやけてきちゃう

実際に先輩は細いと思う。二年も俺より年が上のはずなのに、軽くて、腰も細くて。

こんなに先輩をいじっちゃって、後で文句言われちゃうかな。まあ、いいや。先輩をお姫様抱っこした様子の写真ほしいもん。後でみんなから貰おう~



「あ~いいなぁ~ユイリーン様にお姫様抱っこして貰えて~」
なんてこえが聞こえてくる

そうか~??

「じゃあ、君もお姫様抱っこしちゃおうかな~」




丁寧に明海先輩を椅子に座らせてから、





ひょいっ


「ふえっ(ユイリーン様の顔がどアップ…)」


あれ、白目むいて、どうした・・・・・

「あれ、俺何かやっちゃったかな~」

慌てて周囲見回すと、

「こいつ、貧血でよく気を失うんで大丈夫ですよ」

え、そうなの?

大丈夫??



「俺らが、部屋まで送り届けるんで、気にしないでください」


いや、気にしないでって言われても・・・・・・




「あ、目を覚ました。大丈夫?」




「やっぱ夢じゃなかっ・・・チーン」



ありゃ、変なこと言ってまた失神しましたよ。やっぱり部屋まで送り届けた方がいいのでは?


困惑してたら、この子の友達らしき人達が俺の腕から彼を引き剥がして、顔をぺちぺちしはじめた。


「ほらっ起きろっ」

「ユイリーンさんが心配してるから、早く起きろっ」

「ユイリーン様を心配させるんじゃねえ」


えっ。大丈夫、そんなに叩いたら顔が痛いんじゃ??


「はっっ。ごごごご迷惑かけてすみませんぼぼぼぼくは大丈夫です」


えっ。これでほんとうに起きたの!すごない?


まあ、いいか。


「良かった~それならあんしんだねぇ~ふふふ~」

にっこり笑ってふわふわその子に近づこうとすると、ふいに三藤くんに肩を捕まえられて、ガクンと体をゆらす。


「うぉっとぉ~??なにぃ~???三藤くん~」

「おまえ、そんくらいにしとけって。(これ以上近づいて抱きついたらまた失神するだろーが)」

「・・・?なんでぇ~?」



三藤くんにへなんって感じによりかかって、下から三藤くんを見上げる

「それは・・・(このアングルやばい、下からの上目遣いやばいっ)」






へんなの、赤面してどうしたの~

「ふふふ。三藤くん顔赤いよ~」

「いや、それはっ・・・って、おまえこそ赤くないか?」



「そっかなぁ~」


顔に手をあてる。確かに熱いような。



「酒のような匂いがするぞ。おまえ、またフルーツポンチ食べたのか」

「まっさか~あはは、二回もそんな醜態したくないし、そんなことするわけないじゃん~」


「じゃあ、何食べた?」

「そぉれ~」
指さすのは、机の上にある、俺が食べかけているチョコレートの山。

それ、おいしいから10こいっきにもっておいたんだ~

「これ、チョコレートボンボンだぞ?」

「ふぇ?ちょこれー・・・?」

「お酒入りのチョコレート!!」

「おさけ・・・・・・うっそだー」

「おまえが酔って舌が回ってないのがその証拠だ」

・・・・・・・・・確かに、ろれつが回らなくなってきているような・・・。


「もう、いいから部屋に戻れ」


「・・・うん。そうする・・・」


なんかいい気分だったけど、この前のように自分の力で部屋に戻れなくてみんなに迷惑かけちゃうのはいやだもんね





_________________________________________________



なんて思って自分の部屋に向かった桜河唯利。

前回と違ってちゃんと自力で部屋に帰ったが、

部屋に入って、すぐ天音くんに思いっきり抱きついて、ちょっかいかけて、迷惑かけたっていう記憶は本人にはなかった。


「天音くぅ~ん。今日はありがとねぇぇ~」


「おいっ。おまえっ。寝るなら俺のベッドじゃなくて自分のベッドでねろっ(勝手に俺のベッドにはいってくるなっ)」


「いいじゃーん。いつも同じ部屋で寝てるんだから、どこで寝るのも変わんないでしょーベッドも広いしー」


「二段ベッドに上れないなら、そこのソファーで寝ればいいだろうっ(抱きついてくるな、腕まわすな、顔近づけるな、くっ)」




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