百色学園高等部

shine

文字の大きさ
22 / 101
体育祭イベント

おまけのおまけっ

しおりを挟む
朝、


異常な身体の痛さに起きた。

全身筋肉痛。
体育祭の後筋肉痛って子供すぎ。はずっ。

そして二日酔いの頭ずきずき。
酒入りのフルーツポンチは回避したのに酔うとか、悲しい……


筋肉痛の痛みを我慢しながら
もぞもぞ身動ぎすると、

俺の腕の中に天音くんが寝てた。
「あれ、なんでここに…」



ああ、俺が勝手に天音くんのベッドに入って天音くんを抱き枕にしちゃってたのか。
昨日はチョコレートで酔っちゃったみたいだから…他人に迷惑かけたと思うと申し訳なさでいっぱいになる。

まだ起床時間よりちょっと一時間くらい早い。

天音くんは俺が抱き枕にしていたせいか、
寝てるときも相変わらずしかめっ面で寝てる。そして顔にはちょっと寝汗が…それもまたイイ♪

なんて…



すまん…


ベッドから出て、布団をかけておく。
そうすると、安心したような顔ですやすや眠りだした。

無防備の天音くんの顔、めっちゃ可愛いやん。
相変わらずふっさふさのまつげだな~




んーーー、もう少し寝たかったけど、痛みで寝れない、どうしよう。

せっかくだから、シャワーしとく??
昨日は部屋に入ってすぐに寝ちゃったみたいだから。もう一度寝るとしても着替えたいし。



筋肉痛で痛くていたくてイタクテ、
身体をびきびきガクガクさせながら、シャワールームに入る。



「もぉ…痛いぃ~」



一歩一歩、歩くだけでしんどい。


でもぉ、お風呂で汗流したいしぃー。


震える手を押さえながら、シャワーのノブを回す。


シャァァァ…………

ふぅぅ~

癒される~





昨日が体育祭だったなんて、かなり過去のことみたいに感じる。



あんなに騒いで皆と準備したり練習する時間がもうないなんて寂しいなぁ……楽しかったよなぁ~




なんて思いながら髪の毛を洗う。



シャワーを浴びてたら、

なんだっけ、武者震い??

じゃなくて~、


えっと、急にぶるって震える感覚??があったから、温度をあげる。


直接頭にシャワーをかけると、二日酔いの頭痛がひどくなって、目の前が暗くなりはじめる。





こういうのは平気。よくある。暫く待ってればおさまる。





目をつぶって、大きく息を吸う。

すぅ~~~…………







………………………………ッケホッ


おっとぉ~


ヤバい。吸いすぎた。

湯気吸って肺に水が…




ゲホッゲホッ


少しむせたくらいなのに




どんどん苦しくなって、

肺を押さえながら、身体を曲げたら、




でんっ





って


転んでしまって。


気が遠くなる


けど、顔の横に、シャワーからでるお湯を感じる。このままだと窒息する。



俺の腕どこ??

感覚がほとんどないけど、
無理やり身体をひねって起こして立とうとする。

でも、床は水で濡れてつるつる滑って。


力入れて頑張るけど、筋肉痛で上手く体が動かなくて。



どん、でん、がたん、って音と同時にお風呂場に自分の腕とか足をぶつけるだけ。

なんでこんなに体動かないの?

なんでこんなに体だるいの?

イライラする。

手足を必死に動かしてるはずなのに、全然起き上がれない。



「っぁ、はあっ、っ」

いつの間にか咳は止まったけど、だんだん息があがってくる

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ、これは自力じゃムリだ…



「た、すけて……………」



大声をあげてるつもりなのに、かすれて全然声がでない。




くらくらして、目をつむって一瞬休むと、




っは、



もう、鼻までお湯がきてる

嘘でしょ、俺、寝てた?



「………っ…あまねくんっ……」


精一杯叫ぶ。

でも、何も聞こえない。



やっぱり、ダメか。



俺が体の力を抜いてお湯との戦いをあきらめたとき。


あれ…??

鼻の近くの水が消えて、身体が持ち上がる感覚がある。

目を開けるけど、ぼやけてなんにも見えない。


「●●●●●!!!」


え、なに…?


「●●●●!●●●!!!」


だからぁ、何言ってるかわからないって!!

身体中寒いし、いたいし。


身体をガクガクっ揺さぶられて、

頬をガンガン叩かれてる感覚がある、


結構衝撃が辛いから、やめて!!!って言いたいけど、




ぁ、だるい…

もう、疲れた…


寝てい???



いーよねー!!



泥沼のようなものに、俺の意識を沈めていく。









しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~

無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。 自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。

先輩たちの心の声に翻弄されています!

七瀬
BL
人と関わるのが少し苦手な高校1年生・綾瀬遙真(あやせとうま)。 ある日、食堂へ向かう人混みの中で先輩にぶつかった瞬間──彼は「触れた相手の心の声」が聞こえるようになった。 最初に声を拾ってしまったのは、対照的な二人の先輩。 乱暴そうな俺様ヤンキー・不破春樹(ふわはるき)と、爽やかで優しい王子様・橘司(たちばなつかさ)。 見せる顔と心の声の落差に戸惑う遙真。けれど、彼らはなぜか遙真に強い関心を示しはじめる。 **** 三作目の投稿になります。三角関係の学園BLですが、なるべくみんなを幸せにして終わりますのでご安心ください。 ご感想・ご指摘など気軽にコメントいただけると嬉しいです‼️

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

ビッチです!誤解しないでください!

モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃 「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」 「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」 「大丈夫か?あんな噂気にするな」 「晃ほど清純な男はいないというのに」 「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」 噂じゃなくて事実ですけど!!!?? 俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生…… 魔性の男で申し訳ない笑 めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!

【完結済】俺のモノだと言わない彼氏

竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?! ■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる

cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。 「付き合おうって言ったのは凪だよね」 あの流れで本気だとは思わないだろおおお。 凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?

処理中です...