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生徒会
お泊まりかいっ??(蓮先輩と)
しおりを挟む「お邪魔しまっす…………」
そろぉ…………
って入って、一応ご挨拶。
こういうときの礼儀って大切だよね。
日本人って、礼儀を大切にする人種だと思うけど、俺がハーフだから気にしなくていいってことはないと思う。
どこでも礼儀を忘れない!!いいこと!!
う~ん、人の部屋はいるのって、緊張する~。
なんか、異空間に足運ぶのって、ドキドキだよね。しかも、他人の私生活!!
「おう、ちょっと散らかってるけど、勘弁な」
「いえいえ~、………確かに散らかってますね~笑笑」
「おい。なんだとぉ~?笑笑」
「いやぁ、つい本音がぁ~笑笑」
あっはっは~
なんか、最初は先輩だから、って思って緊張してたんだけど、
蓮先輩、結構フレンドリーで打ち解けやすかったから、
冗談言っちゃった笑笑
それも許してくれるっていうね笑
でも、実際にちょっとごちゃってしてる感覚がある
先輩の部屋は……白蓮寮の4階に位置する、生徒会役員用の個室の結構大きな一人部屋だけど、…
部屋の大きさのわりには物がいっぱいある。一つ一つの物が大きいせいかな?
なんか、おそらくレコードと呼ばれるものとか、スケートボード??とか。運動神経いいんだろうなぁ…
ていうか、壁とかにいっぱい貼ってあるこのポスターは、誰なんだろ…………どっかのミュージシャンかな??
こういうのが部屋が散らかって見える原因かな?
カラフルで目に刺激が多く感じる的な…
なんて先輩の部屋を失礼ながらじろじろ観察してたら、
「そろそろお風呂入るか~??」
えっ、部屋に入ってすぐ風呂??
ま、確かに夜遅いし、ご飯も食べたから寝るしかないけど。
「二人ではいれると思うけど、一人ずつ入るか??」
「…………はい。」
ちょっと考えたけど、
先輩と裸の付き合いっていうのはちょっと…………
だってさ、
先輩、さすが生徒会メンバーだけあってイケメンだし、
その方の裸を見させていただくのは、
ねぇ??
ほら、いろんな人からいろんな意味で恨まれそう…………笑(いや、冗談抜きで!!)
「やべ、俺、バスタオルないかも」
「え??」
「いやぁ…………どこにあったかなぁ~」
がしかし頭かきながらクローゼットを漁る先輩。
え、嘘でしょ。
じゃあ、俺の部屋から持ってくる??
「あ、あった。奇跡的に!」
そうやって見せてくれたの、しわくちゃ。
「え、どこにあったんですか?それ。」
洗濯してあるよね?ちょっと不安…
「押し入れ~」
がははって感じに笑う蓮先輩。
……………………。
大雑把なところ、先輩のそんなところ嫌いじゃないけどさ。
「それ、洗濯は?」
「してあるよ。俺、めんどくさくって畳まないだけだから。嗅いでみ?」
そういいながら、タオルを俺の方に投げる
くんかくんかくん。
「匂いしないっしょ??」
「まぁ…………」
なるほど。
確かに、匂いは普通だった。
俺も畳むのめんどいから気持ちはわかる。
「じゃあ、これで。」
そういって放って返す。
「これ、一枚しかないから二人で一つね」
ん??
はい??
んー。
ま、仕方ないっか……俺が留まらせてもらってるほうだもん。
「先入る??」
「いやいやいや、そこは先輩でしょ!」
激しくツッコミ。
さすがに一番風呂は先輩でしょ?
俺、下級生だよ?
「いや、俺、唯利が風呂入ってる間に部屋の整理しときたいからさ」
「……別に気にしなくていいですよ、後は寝るだけだし」
まじで、お泊まりかいって言っても、先輩の部屋で寝るだけだし。
「いや、唯利に貸す服も押し入れから探さないと」
「え、今着てる服じゃ駄目なんですか?」
「流石に寝るときは制服じゃ駄目でしょ」
「確かに…………」
「それに、唯利はゲストだしな!」
そこまでいうなら…………
お言葉に甘えて。
「じゃあ、お先にお風呂いただきますね~」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下入りきれなかった会話
「そういえば先輩、俺と一緒の白蓮寮だったんですね」
「まあな」
「知らなかったですぅ」
「そうか。俺は知ってたけどな~」
「うそ!!すみません…………。え、先輩、まさか寮にいる人の名前すべて覚えてるとか?」
「なわけあるか。魅惑のユイリーン姫は結構寮内で有名だぞ??」
「えっ??魅惑??姫っ??」
「そう。姫。入寮歓迎会とか、後夜祭とかで酔いつぶれてただろ?」
「…………つぶれてなんか…………ない…………」
「まあ、そこで色々な男を誘惑してだなぁ~♪こう、大胆に…………ふぅ~っ」
「ひゃっ~!!先輩っ!!耳っ!!!息!!!吹き掛けないでくださいっ!!!」
「あっっっはっっっっは!!!!!!!ぐっ…………」
「からかわないでください!!もう、お風呂入ってきますから!」
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