百色学園高等部

shine

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夏イベ

やっぱりね

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白いものに、


「お家…………帰りたい………お家…連れてって…………」


って言われながら、


追いかけられて、




「で、でた~…………!!!!!!!!!!」

「う、うわぁぁぁ…………!!!!!!」


って叫びながら、


明海先輩と手をつないで必死に逃げた俺。




ゴールまで必死に走ったよ。あぁ、よかった、ここは電気ついてるから、ちょっとだけど明るい…………。



はぁ、


はぁ、




はぁ……………………。



息切れが半端ない…………。




ゴールで待ってた管理人さん…………のイケオジが温かいお茶をくれる。






「あ、りがとう、ございます…………」



お礼を言って手をだそうとして、気づく。

あ、まだ先輩と手を繋いでたわ。


先輩も気づいたようで、手を離してくれた。


うぅ、先輩の温もりが消えて少しすーすーするよ…………。





お茶を飲んで一息ついたら、



「……………………。」


「…………。……………………。」





うっ
気まずい…………


先輩のさっきの件…………
先輩の体が密着して………とか、
花火のことって言われて………

うぅなんかもやもやしてるというか、

それを意識すると、


明海先輩と………


なんか気まずいっていうか…………


それを察してくれてるのかどうか、よくわからないけど
「怖かったですか???」
って話題をふってくれる管理人さん。



「はい…………」

「怖かったです…………」



なのに、俺たち放心状態っていうか、二人とも心ここにあらずっていう感じの生返事をしてしまう。


申し訳ない…………。




結局次の生徒会長メンバーくるまで
なんの話をしてたかよく覚えていない。


ゴール地点は別荘の裏庭で、結構歩いたけど結局家の回りを一周していたとか、
消火するには水が必要だから水道が近くにあった方がふさわしいとか、そんな話を管理人さんがしてくれてた気がする。





累くんと蓮先輩が近付いてくるのは、すぐにわかった。


Dammit.ちっHey chicken .Do not be scared at this level.玉無し野郎、こんぐらいでチキるんじゃねえよ


「まてよ累~。鶏がどうかしたの?お腹すいたのか~??」

Not food.You.Chicken 食べ物じゃねえよ。お前が、チキンなんだよ

「悪い~。その英語半分くらいしか理解できてねぇ~」

って感じに、
スラング使った英語でぷんぷんしてる累くんの声と、珍しく情けない感じの蓮先輩の声が聞こえてきたから。



そのあと二年生も来て、実は裏道通って先回りして俺たちを脅かしてたとか(お家帰りたいって言ってた白い幽霊は先輩達の仕業だったらしい)
物音が聞こえたやつは風船を時刻設定して爆発させてたとか(やっぱり風船だったか)
そんな話しをして、皆で花火をやった。


ロケット花火を動かして文字を書いてそれをストロボ???かなんかで写真に納めたり(写真にすると文字が浮かび上がるんだよ)、


ネズミ花火で反復横飛びしたり(よいこは真似しないでね)、





最後は線香花火で誰が最後まで玉を落とさずに持ってられるか競争した。





夏合宿終わって写真をもらったとき、周囲が暗くて顔が上手く写ってなかったのが残念だったけど、楽しそうな雰囲気はしっかりと写真に納められてた。(幽霊の格好をした先輩が写ってて心霊写真かと思ってビックリしたけど)




そういうわけで、この花火の思いでも
皆と過ごした大切な思いでの一つになったのであ~る笑





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