百色学園高等部

shine

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夏イベ

なんでこいつがここに…………

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合宿3日目の朝

昨日と同様、リビングへ降りて御挨拶。


「おはよ~ございま~…………ふぁぁぁ………」

おっとぉ、あくびが噛み殺せなかった…………。まあ、いいや。先生の前じゃないし。授業中じゃないし。



だって、昨日肝試しやって、花火やったでしょ?

そりゃねむいわ。

皆も眠そう。


そんな感じで皆で、ゆる~っと、
生徒会長の別荘の管理人さんの奥さんの手料理…………つまり朝ご飯を食べてる時。



エントランスのチャイムが鳴って、



???


って感じに皆で顔合わせて、

ちょうどドアの近くにいた
累君がそっちに向かったら、



「ひぃぃぃぃ…………」




って言う悲鳴




が聞こえて、



皆で顔をあわせて恐る恐る見に行ったら、




累君は



J'étais seul. さみしかったよーJe voulais beaucoup te voir.すごく会いたかった~

って、
フランス語話す金髪頭の人に抱きつかれて、


「わ、わわゎ…………」


って目を白黒させてた。



生徒会の皆、
その光景を見て、ぽかーん。
俺も、ぽかーん。



そいつ、
まだ累くんに抱きついて、


Yuiri Yuiri Yuiri Yuiri Yuiri ~ゆいりゆいりゆいりゆいりゆいり~!!」


って、目をつぶったまま累くんの顔をすりすりしてる。


さすがに『ゆいり』っていうのはフランス語でも聞き取れたみたい。

生徒会の皆、
俺の事見て、金髪頭見て、ぽかーん




累君は、
「え、あの、日本語、ぷ、りーず、」
って、言いながら金髪頭の肩を軽く叩いてもがいてる。
あれ、キミ、英語話せるんだよね、なんでカタコトなの??


っていうのはおいといて



俺は赤面して、
すごく固まってその光景を見てたんだけど、
いや、もっと固まっていたかったんだけど………





金髪頭の人、
まだ累くんに抱きついたまま

Yuiri~ゆいり~!!
Vous êtes petit. あれ、背低くなってない?Avez-vous changé le shampooing? シャンプー変えたよねVotre odeur est différente de celle habituelleにおいがいつもと違う~Ce n'est pas mal non plusこれはこれで悪くないけど


ああああああああ~!!!!!!

もう、それ以上はやめてぇ~!!
お願いだからやめてぇ~!!



うぅぅぅ…………


なんでここに…………この人が…………






ぅ…………こういうときどうすれば…………

てか、まって、
なんか累くんの眉毛ピクピクしてんだけど、これって英語で切れだすんじゃ…………





…………ごほん。




Qui est Yuiri誰が俺だって?(あ、これ、皮肉ね。)」




そういったら、


金髪野郎そいつの顔ががばって
こっちを見る。

俺と違ってちょっと濃いめの、ちりぢりしたような細かいウェーブのきいた金髪。
つーか、ブロンド??
そして、グリーンの透き通る目。

おぉ、野性的イケメン…………って思うでしょ?
実際イケメンだけど本性違うんだよ。


緑の目が俺をうつして、


Yuiri~ゆいり~!!!!』


って、聞きなれた、

変なアクセントのある俺の名前を呼んで、ふんわり笑う。

つーか、こいつの場合はふんわりというか…………ふやけそうな笑顔というか、とろけそうな笑顔というか…………。



その顔が、急に驚きに変わって、



Oupsえっ…!!Mince.うそ Oh là làわわわPardon.Pardon.Pardon. すみませんすみませんすみませんj'ai fait une erreur人違いしました.........!!!!」



って、累くんに、
脱兎のごとく…??っていうんだっけ、もうスピードで離れて、ペコペコしてた。


んだけど、




あの、それじゃ通じないでしょ。

Lucasリュカ.C'est le Japon.ここは日本だよ(意味:日本語で話せよ)」





リュカ、まだ目をパチパチさせながら、


俺を見て、

累くんを見て…………

Japanese please..日本語でお願いします(累くん語:なに言ってるかわかんねーつーの!!).......」



って言われて、






「わたし、まちがえた、あなた、ゆいりー、ない、すみま………すいま…………????......すみいません!!!!!」

ペコペコ…………というか、ヘッドハンティングの勢いで頭をふっている。




うん。
これでわかっちゃうよね、
リュカは日本語不得意です。




あ、うん。ごめん。

そういう問題じゃないよね…………。



リュカが………俺の従兄弟がお騒がせしました…………汗
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