百色学園高等部

shine

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家族旅行

おじさんたちが甘やかしてきます

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家族でご飯!!


ねーね!知ってる?


日本のレストランって、安いんだよー



そんで、美味しい!


アメリカいってみ??

量が多い上に、あぶらっこい!!
値段もとから高い上に、チップも払わんきゃならんのよ


それにたいして日本は!

美味しい!安い!清潔!!



イヤー夢の国だよ~!


そこで、おじさん達とレストランでご飯。


なににしようかな~


唐揚げも美味しそうだけど
こっちのオムライスも気になる~
ミックスフライもいいよね、コロッケとメンチカツとトンカツを全部混ぜて揚げてるのかな?


あー迷う~


はっ!!!

これはスフレパンケーキだと!!
上にアイスクリームとベリーがのってて、さらにビターチョコレートソース……

あ……でも値段が……



って、悩んでたら、

「え、なに……??」


リュカ達がじ~って、俺の事をニコニコしながらに見てた。


?????



何ですかね?




「ゆいりーが食べたいもの教えて?」

リュカがニコニコして聞いてくる。

「べ、別に俺は、安いので……」



「私、日本の料理、知らない。ゆいりー、おすすめするが、知りたい」



ほら、気づかってそういってくれるの

でも、そう言われたら、やっぱりおすすめしなきゃ、

「カツ丼はね~衣がザクザクしてて、お肉はこんなに分厚いの。エビフライは、海老を揚げたやつなんだけど、中プリプリで、尻尾はカリカリ、美味しいよ~それで、こっちのメンチカツは~」



あぁぁ、どうしよう、食レポが止まらない。



「ソースはね、トンカツソースが一般的だけど、レモンかけるとさっぱりして口がスッキリ、タルタルソースもおすすめ、卵のふわっと、ピクルスのスパイシーでいい感じに~」

永遠と口が動いている俺なのに、それをうるさがらず、止めずに聞いてくれる、おじさん達。

結局、

「じゃあ、全部頼もうか」



「え、えぇ???」



いやいや、それは、お金が……!!

お腹にそんなに入らないから!




って、

慌ててごねると、

言い訳すると……

……っもぅ!!日本語、作用しろ!



だってさ、ほら、

いくらなんでも俺なんかのために……



そんなに、お金使わせられないじゃん?



まぁ、食べきれないのは事実だから、
このリュカの家族との日本旅行中に、日本料理全部制覇するって目標立てて、今日は俺はオムライスにする事にした!



なのにさ、
俺らのフランス語交じりトークが聞こえたのか、
定員さんがフォークとナイフ持ってきたのは驚いたよね。


確かにリュカは箸使えないから、それじゃない方がいいだろうけどさ、


え、普通にスプーンで良くない?笑笑




とりあえず、

「やった~頂きます!ん~おいしぃ~♡」


って、大袈裟に喜ぶ俺。

嬉しいのはほんとだけど




…………実はこれは演技に近い。




りゅかの家族にきらわれないようにって………。


ほら、おごってくれてるのに、喜ばない人って、嫌いになるじゃん?

反応が薄くてむっすりしてたり、それが当たり前って顔してたら、イラってするじゃん??


少しでも、
俺の事、良く思っていて欲しいし……





俺、腹黒いね。


偽りの心をつくって、
ネコかぶって、
取り入ろうとしてる。

こんな優しい人達に。


リュカも、おじさんも、優希さんも、すごく優しくて。




この人達を裏切ってるようで。






すごく心が痛い。





ごめんなさい。





口に出せないから、心のなかで謝っておく。

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