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Day2 - 水戸くんは、恥ずかしくないの?
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[水戸くん!『りくだいすき』って言って!!]
「理空、大好き」
「ぁぅ」
[りくちゃん『ぼくもすき』はい!!!]
「僕も好き……」
演技だよね? これはただ、セリフのリクエストに応えてるだけだよね?
そう言い聞かせないとおかしくなってしまいそうなほど、水戸くんが甘い言葉を次々言ってくるし、自分も柄にもないことをいっぱい言ってしまっている。
「水戸くんは、いい匂いがするから、キス、したくなる」
「して? 理空から」
「……は!? いやっ、そんなことセリフに書いてないよ!?」
「書いてあるわけないでしょ、俺がいま思っただけなんだから。はい」
水戸くんは目をつぶり、何でもないような態度で、ひょこっとかがんだ。
僕は死にそうになりながら、ちょっとだけ頬に口づける。
[いやーーーー!!! なんでほっぺにチュウなの!?!? 口にして!!]
[こどもかw]
「あはは。理空、苦情きてるよ」
「えっ、じゃ、じゃあ、口にする……?」
「はい」
僕は目をつぶり、水戸くんの綺麗な頬に手を添えて、やわらかい唇にキスをした。
ジャラジャラとポイントが入る音がしていて、なんとなく、それが止むまではしていようと思った。
……が、止まらない。
「ぷぁっ」
たまらず口を離すと、ゆでだこみたいになった自分の顔が、壁に映っていた。
[かわいーwww]
[待って、トイレの個室内で尊死しそうなんだけど。仕事戻りたくない]
この交流、いつまで続くんだろ……?
俳優を目指すなら、こういうファンサービスにも慣れていかないといけないんだろうけど。
すると水戸くんが、急にむぎゅっと抱きついてきて、そのままベッドに倒れ込んだ。
訳もわからず目を白黒させている間に、水戸くんは体を起こし、画面に向かってひらひらと手を振る。
「みなさん、発声練習にお付き合いいただいてありがとうございました。ちょっと理空とイチャイチャします。では」
壁面ディスプレイが切れる。
タブレット上に、また来るよとか、温かい言葉が流れているのが見える。
水戸くんはそれもぷちっと消すと、僕の両手首を掴んで固定した。
「ちょ、ちょっと、水戸くんっ。これ、こっちの画面切っただけで、他の人には見えてるんでしょ?」
「そうだよ。そういう趣旨のイベントだもん」
「いや、そんないきなり、んぅ……っ」
顔やら首やらにキスされて、思わず暴れてしまう。
……が、ちょっと冷静になると、暴れている場合ではないことに気づけた。
これは、水戸くんにとっては、ストイックな練習のひとつなのだ。
彼の役者としての表現の幅を広げるためには、キスくらい、堂々としなければ。
「み、みとくん」
「ん? なあに?」
「あの……も、もうちょっと大人っぽいのとか、しても大丈夫?」
水戸くんが、じわじわと目を見開く。
ややあって、はーっと長いため息をつきながら言った。
「……分かるの? 大人っぽいの」
「う、分かんないけど」
もう一度ため息。
呆れられた……?
困ってもじもじしていると、急に、唇をぺろっと舐められた。
「舌、この中に入れるんだよ。分かる?」
「わかる……」
「ちょっと口開けて」
言われたとおりに半開きにすると、あったかい舌が入ってきた。
ちゅくちゅくと音を立てられて、思わず息が漏れる。
「は、はぁっ」
「りく、かわいい」
「んぅ」
泣きそう。死んじゃう。ドキドキして。
でも、水戸くんの未来のために、僕も頑張らないと。
「ん。上手」
「ふぁ……。ね、ちゃんとできてる?」
「できてるよ。可愛い、一生懸命で」
すき、と聞こえた気がする。
けど、僕はそれを聞き返すこともできず、溺れるように不器用に息継ぎをしながら、キスを繰り返していた。
「理空、大好き」
「ぁぅ」
[りくちゃん『ぼくもすき』はい!!!]
「僕も好き……」
演技だよね? これはただ、セリフのリクエストに応えてるだけだよね?
そう言い聞かせないとおかしくなってしまいそうなほど、水戸くんが甘い言葉を次々言ってくるし、自分も柄にもないことをいっぱい言ってしまっている。
「水戸くんは、いい匂いがするから、キス、したくなる」
「して? 理空から」
「……は!? いやっ、そんなことセリフに書いてないよ!?」
「書いてあるわけないでしょ、俺がいま思っただけなんだから。はい」
水戸くんは目をつぶり、何でもないような態度で、ひょこっとかがんだ。
僕は死にそうになりながら、ちょっとだけ頬に口づける。
[いやーーーー!!! なんでほっぺにチュウなの!?!? 口にして!!]
[こどもかw]
「あはは。理空、苦情きてるよ」
「えっ、じゃ、じゃあ、口にする……?」
「はい」
僕は目をつぶり、水戸くんの綺麗な頬に手を添えて、やわらかい唇にキスをした。
ジャラジャラとポイントが入る音がしていて、なんとなく、それが止むまではしていようと思った。
……が、止まらない。
「ぷぁっ」
たまらず口を離すと、ゆでだこみたいになった自分の顔が、壁に映っていた。
[かわいーwww]
[待って、トイレの個室内で尊死しそうなんだけど。仕事戻りたくない]
この交流、いつまで続くんだろ……?
俳優を目指すなら、こういうファンサービスにも慣れていかないといけないんだろうけど。
すると水戸くんが、急にむぎゅっと抱きついてきて、そのままベッドに倒れ込んだ。
訳もわからず目を白黒させている間に、水戸くんは体を起こし、画面に向かってひらひらと手を振る。
「みなさん、発声練習にお付き合いいただいてありがとうございました。ちょっと理空とイチャイチャします。では」
壁面ディスプレイが切れる。
タブレット上に、また来るよとか、温かい言葉が流れているのが見える。
水戸くんはそれもぷちっと消すと、僕の両手首を掴んで固定した。
「ちょ、ちょっと、水戸くんっ。これ、こっちの画面切っただけで、他の人には見えてるんでしょ?」
「そうだよ。そういう趣旨のイベントだもん」
「いや、そんないきなり、んぅ……っ」
顔やら首やらにキスされて、思わず暴れてしまう。
……が、ちょっと冷静になると、暴れている場合ではないことに気づけた。
これは、水戸くんにとっては、ストイックな練習のひとつなのだ。
彼の役者としての表現の幅を広げるためには、キスくらい、堂々としなければ。
「み、みとくん」
「ん? なあに?」
「あの……も、もうちょっと大人っぽいのとか、しても大丈夫?」
水戸くんが、じわじわと目を見開く。
ややあって、はーっと長いため息をつきながら言った。
「……分かるの? 大人っぽいの」
「う、分かんないけど」
もう一度ため息。
呆れられた……?
困ってもじもじしていると、急に、唇をぺろっと舐められた。
「舌、この中に入れるんだよ。分かる?」
「わかる……」
「ちょっと口開けて」
言われたとおりに半開きにすると、あったかい舌が入ってきた。
ちゅくちゅくと音を立てられて、思わず息が漏れる。
「は、はぁっ」
「りく、かわいい」
「んぅ」
泣きそう。死んじゃう。ドキドキして。
でも、水戸くんの未来のために、僕も頑張らないと。
「ん。上手」
「ふぁ……。ね、ちゃんとできてる?」
「できてるよ。可愛い、一生懸命で」
すき、と聞こえた気がする。
けど、僕はそれを聞き返すこともできず、溺れるように不器用に息継ぎをしながら、キスを繰り返していた。
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