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Day5 - ずっと一緒は心地よくて
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夜の配信はなんだかまったりしていた。
金曜の夜で、家でお酒を飲みながら観ているという視聴者が多いようだ。
質問に答える感じで、ゆるくコミュニケーションをとっている。
先程カフェに寄ったら、順位は5位に上がっていた。
「はい。デビューできたら、端役でもなんでもいいんで、場数踏んで実力をつけたいです」
水戸くんが真剣に答えると、たくさんの視聴者さんが『ストイックだね~』とか言いながら、ジャラジャラとポイントを入れてくれた。
視聴者は、毎日無料のコインが付与されて、それ以上入れたい場合は課金する仕組みらしく、無料/有料でコインの色が違う。
最近は有料コインの割合が多くて、みんなこんなにお金を使って大丈夫なのかと、心配になってしまう。
[いやー、推しのイチャイチャ声が聞けるなんて、良い時代だw]
[お金払えばみとくんをテレビで見れるようになるって考えると、超いいシステム]
[たしかに笑]
やっぱり責任重大だな。
水戸くんは、『デビュー後のことは自分の自由にしていい』と言ってくれたけど、視聴者からしたら、せっかくお金を払ったのにすぐ辞めたなんていったら、怒りたくなるんじゃないだろうか。
[りくちゃん、なんか思い詰めた顔してない?]
[だいじょぶ???]
「え? あ、すいません。考え事してました」
[あーお金のことなら心配要らないよ! お姉さんたちは、推しにお金を支払うことが生き甲斐だからね!]
[コイン投げてストレス発散ww]
[わかる笑]
なんだかお客さんにまで悩みがバレているようで――しかも、的確に励まされてしまって――恥ずかしい。
「理空は難しく考えすぎだよ」
「……そうかな」
「思春期って感じ」
「ええ? なにそれ、水戸くんだって同い年じゃ……んぅ」
急にあごを掴まれて、そのままキスされた。
チャットが湧く。
「理空の口の中って、ちょっと甘い気がする」
「そんなわけない」
「あるよ。ほら、舌出して」
舌の先っぽで、形を確かめるように、チロチロと舐めてくる。
僕は両腕にすがりついて、必死にそれに応えた。
自然と息が上がり、体が熱い。
「どうする? 理空がとろとろなの、みんなに見えちゃってるよ」
「ふぇ……、はずかし……」
「でもまだ電気は消さない。暗くしちゃうと、理空がどんな顔してるのか、見えなくなっちゃうもんね」
水戸くんは片手で布団を引き寄せ、僕たちの腰のあたりにふわっと乗せて、その中に手を突っ込んだ。
金曜の夜で、家でお酒を飲みながら観ているという視聴者が多いようだ。
質問に答える感じで、ゆるくコミュニケーションをとっている。
先程カフェに寄ったら、順位は5位に上がっていた。
「はい。デビューできたら、端役でもなんでもいいんで、場数踏んで実力をつけたいです」
水戸くんが真剣に答えると、たくさんの視聴者さんが『ストイックだね~』とか言いながら、ジャラジャラとポイントを入れてくれた。
視聴者は、毎日無料のコインが付与されて、それ以上入れたい場合は課金する仕組みらしく、無料/有料でコインの色が違う。
最近は有料コインの割合が多くて、みんなこんなにお金を使って大丈夫なのかと、心配になってしまう。
[いやー、推しのイチャイチャ声が聞けるなんて、良い時代だw]
[お金払えばみとくんをテレビで見れるようになるって考えると、超いいシステム]
[たしかに笑]
やっぱり責任重大だな。
水戸くんは、『デビュー後のことは自分の自由にしていい』と言ってくれたけど、視聴者からしたら、せっかくお金を払ったのにすぐ辞めたなんていったら、怒りたくなるんじゃないだろうか。
[りくちゃん、なんか思い詰めた顔してない?]
[だいじょぶ???]
「え? あ、すいません。考え事してました」
[あーお金のことなら心配要らないよ! お姉さんたちは、推しにお金を支払うことが生き甲斐だからね!]
[コイン投げてストレス発散ww]
[わかる笑]
なんだかお客さんにまで悩みがバレているようで――しかも、的確に励まされてしまって――恥ずかしい。
「理空は難しく考えすぎだよ」
「……そうかな」
「思春期って感じ」
「ええ? なにそれ、水戸くんだって同い年じゃ……んぅ」
急にあごを掴まれて、そのままキスされた。
チャットが湧く。
「理空の口の中って、ちょっと甘い気がする」
「そんなわけない」
「あるよ。ほら、舌出して」
舌の先っぽで、形を確かめるように、チロチロと舐めてくる。
僕は両腕にすがりついて、必死にそれに応えた。
自然と息が上がり、体が熱い。
「どうする? 理空がとろとろなの、みんなに見えちゃってるよ」
「ふぇ……、はずかし……」
「でもまだ電気は消さない。暗くしちゃうと、理空がどんな顔してるのか、見えなくなっちゃうもんね」
水戸くんは片手で布団を引き寄せ、僕たちの腰のあたりにふわっと乗せて、その中に手を突っ込んだ。
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