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8. 婚約者候補
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取り付かれたように聖堂で活動していたマリーは、聖女への応募を無事に終えた。あとは審査結果を待つのみだ。
今朝も聖堂に行った足で教室へ向かう。気が抜けたように歩いていた。すると、人にぶつかった。
「痛ってーな。って、お前!今までどこにいたんだよ」
見ると、俺様王子様のジョゼフ王子である。相変わらず目つきが悪い。
「ああ、王子。申し訳ございません」
マリーは心ここにあらずといった態度で謝罪すると、王子の脇を通り過ぎようとした。王子はマリーの腕を掴む。
「おい、待て。最近、顔を見せねーだろ。お前の妹はしょっちゅう来るくせに、お前を連れてこいっつっても、一度も連れてこない。てめえ、いい度胸してるな」
それは初耳である。だけど、コレットに誘われてもマリーはどうにか理由をつけて王子の呼び出しには答えなかっただろう。
「あたしに用事でしたか?」
「用事というか、お前がいなくちゃつまんねーからな。今日の昼休み、俺のところへ来い」
「はあ?なぜですか?」
「なぜって。お前みたいなやつは、その、見世物としてちょうどいいからだよ!」
王子は鼻を鳴らすと、さっさと歩き去っていった。
教室に着くと、コレットがすでに席についていた。最近は登下校の時間がコレットと合わず、二人は別々に登校している。王子がマリーを面白いと言ってから、コレットはマリーを地味に敵視するようになっている。
「コレット、おはよう。ねえ、毎日王子と一緒にいるでしょ?昼休みに王子がどこにいるか知ってる?」
マリーが聞くと、コレットは不機嫌そうな顔をして言った。
「私が王子と一緒にいたら、マリーに問題でもある?婚約者の筆頭候補だから?義理とはいえ私は妹なんだから、王子と婚約するチャンスはあると思わねえの?」
「何を言ってるの?あたしは王子の婚約者になんてならない。ねえ、昼休みどこにいるか知っているなら教えてよ」
コレットは「どうだかなあ」と言ってマリーを睨み、教室から出て行ってしまった。
さて、困った。王子が昼休みに自分のところに来いと言われた。形だけでも応じたふりをしないといけないだろう。頼みのコレットは王子の居場所を教えてくれなかった。
何の解決策も見出せないまま、気がつけば昼休みになっていた。
コレットがチャイムと同時に教室を出て行ったのを、マリーは見逃さなかった。コレットは王子の場所に行くのだろう。マリーは立ち上がると、彼女の後を追った。
派手なピンク色の髪は遠くからでも目立つので、一定の距離を十分に取ることができた。コレットが食堂に入ったことを確認したマリーは、購買でハムとチーズだけのシンプルなバゲットサンドを買うと、薔薇が咲き誇る中庭で一人ランチを食べ始めた。
腕時計を確認すると、休み時間は残り半分といったところだ。
「さて、そろそろ行くとするか」
白い制服についたパンくずを払うと、マリーは王子の教室へと向かった。
おそるおそる中を確認すると、マリーの思ったとおり王子は不在だった。
「このクラスに何か用?見ない顔だけど、君は新入生?」
年上の男子生徒数人がマリーに気がつき、声をかけた。マリーは幸いとばかりに伝言を頼む。
「ジョゼフ王子に昼休みに来るよう言われて。あたしは一年のマリー・デ・ラ・クレールです。ご不在のようなので、あたしは失礼します。先輩方、あたしがちゃんと昼休みに来たことを王子に伝えてくださいね」
マリーはそう言い残すと、すぐに退散した。王子に鉢合わせしたらたまったものではない。
マリーは一日をなんとか平和にやり過ごしたことに安堵しながら、その日最後の授業から開放された。マリーは帰り支度をしているコレットに話しかけた。
「今日も遅くなるけど、夕食の前には家に帰るから」
「毎日遅く帰ってきて、朝は早くに学校さ行って。何をやってるの?何か企んでいるつもりだろか?」
「何も企んでないから。ボランティアをしているの。ほら、貴族の務めってやつ?」
コレットは呆れたというように、ぐるりと自慢の空色の目をまわした。
マリーは家族や周りの誰にも、聖女に応募したことを話していない。もし反対されて手を回されたりしたら大変なので、結果がわかるまでだんまりを決め込むことにしたのだ。
マリーは軽い足取りで聖堂へと急ぐ。ユリーカの像をぴかぴかに磨き上げることが本日己に課した使命であり、最大の楽しみなのだ。
上機嫌なマリーに向かって声を発したのは、ジョゼフ王子であった。マリーは落胆を隠そうともせず、盛大なため息をついた。
「おい!なんだ、そのため息は!それより、何で昼休みに俺のところに来なかった?今朝ちゃんと命令しただろう」
「はあ。ご命令通りに、ちゃんと教室に行きましたよ。伝言は聞いていませんか?」
「それは聞いたが!俺のところに来いと言ったんだ。教室だなんて一言も言った覚えはない。俺が昼は食堂にいることくらい、この世の常識だろ?」
非常識もいい加減にしろと、王子は怒り出した。なかなか難しい注文である。散々わめき散らすと、王子は満足したのか疲れたのか、マリーに向かって言った。
マリーの顔は能面のように無表情を決め込んでいたが、内心では今にも王子を蹴り飛ばしそうなほど怒っていた。ユリーカ(の像)と過ごす貴重な時間が王子のせいで少なくなってしまうからだ。
「一人でこんなところで何をしていたんだ?今朝もここで会ったよな」
(ちっ。覚えていたか。もしかして待ち伏せされていた?この王子、意外に感がいいのね)
マリーは逡巡し、一部だけ真実を話すことにした。
「帰宅する前にお祈りをしに来ました」
「お前が祈り?笑わせるなよ」
お前が笑わせるな、である。マリーのことを何にも知らないくせに、この男は何を言っているのだろうか?マリーはいい加減、王子にお前と呼ばれることに我慢がならなかった。
だが、だからといって王子に親しげに名前で呼ばれるのも我慢がならない。結局、そのことについてマリーは言及するのをやめて、代わりに聞いた。
「あたしに何か用ですか?」
「どうして俺のところに来ないんだ?昼は食堂の中二階にある特別席にいる。特別に入れてやってもいいんだぞ。お前は俺に用はないのか?」
「ありませんけど。昼休みだって、いつもクラスのみんなと一緒にランチを食べているので、せっかくですが食堂に行くのは難しいです」
王子に興味なさそうに接していると、王子はドヤ顔でつぶやいた。
「お前、本当に面白いやつだな。俺の婚約者筆頭と言われるだけの女だ。調教のしがいがあるってもんだぜ」
マリーは全身に鳥肌が立った。頭が真っ白になり、そのままダッシュして聖堂に逃げ込んだ。
王子が後ろから叫んでマリーを呼び止めようとするが、マリーは無視した。
マリーは聖堂に逃げ込むと、後から追ってきた王子が扉を乱暴に開けた。マリーはユリーカの像の後ろに隠れ、ちょうど像の膝に自分の顔をぐりぐりと押し付ける。金属くさいのも気にしないで、マリーは一心に祈った。
(ユリーカ様、あたしを助けて。)
王子はついにマリーを見つけると、彼女の首根っこを掴んで立たせた。マリーは恐怖と屈辱で涙を溜めた瞳で、王子を睨んだ。
「痛いっ!何するんですか!?」
王子はマリーの顔を見ると顔を真っ赤にして、目をそむけた。深呼吸をひとつすると、予想外の言葉を発した。
「そんな魅力的な顔で見つめるなよ。しょうがねーから、お前を俺の婚約者にしてやるよ」
この王子は何を考えているのだろうか。マリーは俺様王子の婚約者は絶対にご免だ。
「いい加減にしろ、このすっとこど――」
マリーが王子に向かって暴言を吐き終わる前に、清らかな光があたりを包んだ。
今朝も聖堂に行った足で教室へ向かう。気が抜けたように歩いていた。すると、人にぶつかった。
「痛ってーな。って、お前!今までどこにいたんだよ」
見ると、俺様王子様のジョゼフ王子である。相変わらず目つきが悪い。
「ああ、王子。申し訳ございません」
マリーは心ここにあらずといった態度で謝罪すると、王子の脇を通り過ぎようとした。王子はマリーの腕を掴む。
「おい、待て。最近、顔を見せねーだろ。お前の妹はしょっちゅう来るくせに、お前を連れてこいっつっても、一度も連れてこない。てめえ、いい度胸してるな」
それは初耳である。だけど、コレットに誘われてもマリーはどうにか理由をつけて王子の呼び出しには答えなかっただろう。
「あたしに用事でしたか?」
「用事というか、お前がいなくちゃつまんねーからな。今日の昼休み、俺のところへ来い」
「はあ?なぜですか?」
「なぜって。お前みたいなやつは、その、見世物としてちょうどいいからだよ!」
王子は鼻を鳴らすと、さっさと歩き去っていった。
教室に着くと、コレットがすでに席についていた。最近は登下校の時間がコレットと合わず、二人は別々に登校している。王子がマリーを面白いと言ってから、コレットはマリーを地味に敵視するようになっている。
「コレット、おはよう。ねえ、毎日王子と一緒にいるでしょ?昼休みに王子がどこにいるか知ってる?」
マリーが聞くと、コレットは不機嫌そうな顔をして言った。
「私が王子と一緒にいたら、マリーに問題でもある?婚約者の筆頭候補だから?義理とはいえ私は妹なんだから、王子と婚約するチャンスはあると思わねえの?」
「何を言ってるの?あたしは王子の婚約者になんてならない。ねえ、昼休みどこにいるか知っているなら教えてよ」
コレットは「どうだかなあ」と言ってマリーを睨み、教室から出て行ってしまった。
さて、困った。王子が昼休みに自分のところに来いと言われた。形だけでも応じたふりをしないといけないだろう。頼みのコレットは王子の居場所を教えてくれなかった。
何の解決策も見出せないまま、気がつけば昼休みになっていた。
コレットがチャイムと同時に教室を出て行ったのを、マリーは見逃さなかった。コレットは王子の場所に行くのだろう。マリーは立ち上がると、彼女の後を追った。
派手なピンク色の髪は遠くからでも目立つので、一定の距離を十分に取ることができた。コレットが食堂に入ったことを確認したマリーは、購買でハムとチーズだけのシンプルなバゲットサンドを買うと、薔薇が咲き誇る中庭で一人ランチを食べ始めた。
腕時計を確認すると、休み時間は残り半分といったところだ。
「さて、そろそろ行くとするか」
白い制服についたパンくずを払うと、マリーは王子の教室へと向かった。
おそるおそる中を確認すると、マリーの思ったとおり王子は不在だった。
「このクラスに何か用?見ない顔だけど、君は新入生?」
年上の男子生徒数人がマリーに気がつき、声をかけた。マリーは幸いとばかりに伝言を頼む。
「ジョゼフ王子に昼休みに来るよう言われて。あたしは一年のマリー・デ・ラ・クレールです。ご不在のようなので、あたしは失礼します。先輩方、あたしがちゃんと昼休みに来たことを王子に伝えてくださいね」
マリーはそう言い残すと、すぐに退散した。王子に鉢合わせしたらたまったものではない。
マリーは一日をなんとか平和にやり過ごしたことに安堵しながら、その日最後の授業から開放された。マリーは帰り支度をしているコレットに話しかけた。
「今日も遅くなるけど、夕食の前には家に帰るから」
「毎日遅く帰ってきて、朝は早くに学校さ行って。何をやってるの?何か企んでいるつもりだろか?」
「何も企んでないから。ボランティアをしているの。ほら、貴族の務めってやつ?」
コレットは呆れたというように、ぐるりと自慢の空色の目をまわした。
マリーは家族や周りの誰にも、聖女に応募したことを話していない。もし反対されて手を回されたりしたら大変なので、結果がわかるまでだんまりを決め込むことにしたのだ。
マリーは軽い足取りで聖堂へと急ぐ。ユリーカの像をぴかぴかに磨き上げることが本日己に課した使命であり、最大の楽しみなのだ。
上機嫌なマリーに向かって声を発したのは、ジョゼフ王子であった。マリーは落胆を隠そうともせず、盛大なため息をついた。
「おい!なんだ、そのため息は!それより、何で昼休みに俺のところに来なかった?今朝ちゃんと命令しただろう」
「はあ。ご命令通りに、ちゃんと教室に行きましたよ。伝言は聞いていませんか?」
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非常識もいい加減にしろと、王子は怒り出した。なかなか難しい注文である。散々わめき散らすと、王子は満足したのか疲れたのか、マリーに向かって言った。
マリーの顔は能面のように無表情を決め込んでいたが、内心では今にも王子を蹴り飛ばしそうなほど怒っていた。ユリーカ(の像)と過ごす貴重な時間が王子のせいで少なくなってしまうからだ。
「一人でこんなところで何をしていたんだ?今朝もここで会ったよな」
(ちっ。覚えていたか。もしかして待ち伏せされていた?この王子、意外に感がいいのね)
マリーは逡巡し、一部だけ真実を話すことにした。
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「お前が祈り?笑わせるなよ」
お前が笑わせるな、である。マリーのことを何にも知らないくせに、この男は何を言っているのだろうか?マリーはいい加減、王子にお前と呼ばれることに我慢がならなかった。
だが、だからといって王子に親しげに名前で呼ばれるのも我慢がならない。結局、そのことについてマリーは言及するのをやめて、代わりに聞いた。
「あたしに何か用ですか?」
「どうして俺のところに来ないんだ?昼は食堂の中二階にある特別席にいる。特別に入れてやってもいいんだぞ。お前は俺に用はないのか?」
「ありませんけど。昼休みだって、いつもクラスのみんなと一緒にランチを食べているので、せっかくですが食堂に行くのは難しいです」
王子に興味なさそうに接していると、王子はドヤ顔でつぶやいた。
「お前、本当に面白いやつだな。俺の婚約者筆頭と言われるだけの女だ。調教のしがいがあるってもんだぜ」
マリーは全身に鳥肌が立った。頭が真っ白になり、そのままダッシュして聖堂に逃げ込んだ。
王子が後ろから叫んでマリーを呼び止めようとするが、マリーは無視した。
マリーは聖堂に逃げ込むと、後から追ってきた王子が扉を乱暴に開けた。マリーはユリーカの像の後ろに隠れ、ちょうど像の膝に自分の顔をぐりぐりと押し付ける。金属くさいのも気にしないで、マリーは一心に祈った。
(ユリーカ様、あたしを助けて。)
王子はついにマリーを見つけると、彼女の首根っこを掴んで立たせた。マリーは恐怖と屈辱で涙を溜めた瞳で、王子を睨んだ。
「痛いっ!何するんですか!?」
王子はマリーの顔を見ると顔を真っ赤にして、目をそむけた。深呼吸をひとつすると、予想外の言葉を発した。
「そんな魅力的な顔で見つめるなよ。しょうがねーから、お前を俺の婚約者にしてやるよ」
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