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21. 運命は赤い糸でたぐり寄せて
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それぞれの思惑が交差するパーティー会場に向かうマリーは、馬車の中から宮殿を見つめた。巨大できらびやかな建物がマリーを威圧するように構えている。
馬車にはマリー一人きり。コレットは王子のパートナーを務めるために、マリーよりも早く家を出た。ユリーカとは会場で待ち合わせをしている。
マリーは馬車を降り、慣れないロングドレスのすそを踏まないように、慎重に歩く。学生にしては落ち着いた灰色のドレスだが、このくらい控えめな方が聖女としては印象がよかった。
ユリーカの姿を目で探すと、入口の白い柱に寄りかかったユリーカが、ほほ笑みを浮かべて手を振ってきた。いつもの白い制服と違って、グレーのタキシードが決まっている。
マリーが胸きゅんのあまり時が止まっている間、ユリーカはいつの間にかマリーの近くまで移動していた。マリーの時間が再び動き出すと、ユリーカによってマリーはダンスフロアまでエスコートされていた。
「ぼくと踊ってくれる?」
ユリーカの巧みなリードに、すぐにマリーはダンスを楽しみはじめた。マリーたちは授業でダンスの練習を積んでいるおかげで、ぎこちなくもステップを踏むことができた。マリーが何曲踊ったのか数えられなくなるころには、パーティーは盛り上がりをみせていた。マリーはユリーカの肩越しに彼らの姿を探した。
「王子の誕生日パーティーだっていうのに、まだご本人もコレットもお花様たちも、みんな姿が見えないです。ユリーカ様は彼らの姿を見ましたか?」
マリーはめずらしく不安そうな表情でユリーカを見上げた。
家族には、聖女をさっさと辞めて王子と婚約するか、さもなければすぐに他の相手を見つけるとはっきり言われた。今夜だってエスコート相手が爵位を継ぐ予定のない相手だとわかると、苦言を言われたのだ。
ユリーカは神様であるから、爵位なんて概念自体がそもそも必要ない。このままでは駆け落ちもありだなと、マリーは真剣に検討する有様だ。だが、それだってユリーカが一緒に来てくれればの話である。
「たった今、ぼくは見たよ。彼らが来たみたいだ」
ユリーカがそっと告げると、マリーはユリーカが指し占めた方角に顔を向ける。
きっかり三十分遅れて王子とその取り巻きがやってきた。王子の横にはコレットが寄り添い、王子の胸ポケットにささる真っ赤な薔薇と同じ赤い色のドレスが、二人の関係性を周囲に示していた。
コレットのドレスは、彼女の母親が店に無理を言って急いで作らせたものだ。上半身は真っピンクで、腰からどんどん濃い赤になっていくデザインをしている。後ろには真っ赤なリボンが結ばれ、コレットがどこにいても目立ちそうだ。
王子一行はマリーたちの目の前までゆっくりと歩き、二人の前でわざとらしく立ち止まった。
「主役は遅れてくるのものなんだ」
ジョゼフ王子は得意げな表情でマリーに話しかけた。マリーは顔を引き締めると、挨拶の言葉をかけた。
「この度はお誕生日おめでとうございます」
満足そうにマリーを見下ろす王子の姿を、マリーはどこかで見たことがある。はっとしてマリーは身構えた。このシチュエーションは、真理だったときに読んだ漫画と同じ構図だ。もちろん着ている衣装も、場所も、時も、シチュエーションも違うけど、王子がマリーを断罪したときと似ているではないか。
マリーは手をぎゅっと握り、これから起こることへの覚悟を決めた。
ユリーカがマリーの背中に優しく手を置き、マリーは思い出した。ここにはユリーカがいるのだ。漫画と違うことがあるとすれば、それはユリーカの存在だ。それだけでマリーは安心し、勇気が枯渇することなくマリーの体を駆けめぐり続ける。
「お前、俺と一曲踊れ」
沈黙を破り、意外なことを口にしたのはジョゼフ王子だった。マリーは戸惑いながらも誘いに応じる。コレットはユリーカと、王子はマリーと踊る。
「久しぶりだな。こんなに長くお前と話さなかったのは初めてだな」
「元々そこまでお話する間柄でもありませんでしたけど、お元気そうでなによりです」
「どうしてたんだ?元気がないと聞いたが」
「いえ、いつも通りでした(むしろ穏やかに過ごせていました)」
マリーは王子の意図がつかめずにいた。マリーは怪しむ目つきで、王子の顔を観察した。
王子はマリーと久しぶりに話した興奮と、想像した未来が手に入る満足感で、マリーの瞳の奥にちらつく嫌悪に気がつかなかった。いや、最初から目に入らなかった。だって自分は王子様なのだ。王子を嫌う女なんてどこにいるのだ?マリーに見つめられて、王子はいつもよりハスキーな声で言った。
「お前の妹を婚約者候補として推そうと思っている。だけど、今なら間に合うぞ」
「は?」
「お前が望めば全て叶う。俺が叶えてやる。言えよ。お前は俺とどうしたいんだ?」
王子は熱のこもった瞳でマリーに訴えかけてくる。マリーが引いていると、ちょうど曲が終わった。
マリーはほっと胸をなでおろし、実にいい笑顔を作った。
「このまま他人の距離感でお願いします!」
呆気にとられた王子からさっと体を離すと、マリーは一目散にユリーカとコレットの元へ駆け寄った。
「王子はコレットにお返しするから!」
元気よくマリーが言うと、ふんっと顔を背けてコレットが二人の間を歩く。そのとき、コレットの腰に巻かれたリボンがするりとほどけた。マリーとユリーカは同時にリボンを拾い、真っ赤なそれが二人に絡まった。
マリーは自分たちに絡まったリボンをほどき終わると、コレットの背中で結んでやった。
「はい!リボンはこれで完成だよ」
王子はようやく我に返り、「どういうことだ?計画と違うぞ!?」と慌てふためている。その様子を見たマリーは、パーティーの参加者に聞こえるように、わざと大きな声を出した。
「義妹のコレットを婚約者候補として推していただけるとのこと、ありがとうございます。コレットならば真実の愛で殿下を支えるでしょう」
すかさずコレットは瞳をうるうると潤わせ、感無量といった声色を上げ、王子に駆け寄った。
「殿下、嬉しいです!」
「ちょっと待て!そんなつもりじゃない」
王子は弁明するが、すでにコレットにしっかりと腕をつかまれている。コレットはマリーにだけ聞こえるように言った。
「公爵様も家族は全員私が説得したから、おめえさんは自由にしていいだ」
マリーは驚いてコレットを見ると、感謝を込めたほほ笑みをコレットに投げかけ、軽やかにユリーカの腕を取った。
コレットに論破される王子の声を後にし、マリーとユリーカはパーティー会場を出た。マリーはユリーカの横顔をそっと盗み見る。
(隣にいる人は、いつだって守ってくれる、あたしの元気の源。)
ユリーカの横顔がマリーに振り向き、二人は見つめ合った。透明で複雑な色合の瞳が、優しくマリーを見下ろしている。ユリーカのさらさらの金髪が風になびき、いたずらな風は誘うように心地よく大地を揺らす。ユリーカが面白そうに言った。
「これからどうしよっか、ぼくの奥さん?」
マリーは目を輝かせた。そして、これからはじまることへのワクワクやどきどきを想像して、歓喜の表情が浮かんでいる。左手の小指を立てて、マリーはユリーカに笑いかけた。
「どこへ行こうとも、何をしようとも、あたしたちはいつまでも一緒です。気づいてましたか?あたしたちは赤い糸で二度も結ばれているんです。あたしたちは自由ですよ。いつまでも幸せに暮らしていくことだってできるんです」
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『義妹に王子を横取りされて婚約破棄された悪役令嬢は、聖女を目指す』
お読みいただき、ありがとうございました。どうでしたか?
『婚約破棄された貧乏令嬢は、今日こそモテたい!』
王道ラブストーリーです。ぜひお読みいただければ嬉しいです!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/154944090/566457295
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馬車にはマリー一人きり。コレットは王子のパートナーを務めるために、マリーよりも早く家を出た。ユリーカとは会場で待ち合わせをしている。
マリーは馬車を降り、慣れないロングドレスのすそを踏まないように、慎重に歩く。学生にしては落ち着いた灰色のドレスだが、このくらい控えめな方が聖女としては印象がよかった。
ユリーカの姿を目で探すと、入口の白い柱に寄りかかったユリーカが、ほほ笑みを浮かべて手を振ってきた。いつもの白い制服と違って、グレーのタキシードが決まっている。
マリーが胸きゅんのあまり時が止まっている間、ユリーカはいつの間にかマリーの近くまで移動していた。マリーの時間が再び動き出すと、ユリーカによってマリーはダンスフロアまでエスコートされていた。
「ぼくと踊ってくれる?」
ユリーカの巧みなリードに、すぐにマリーはダンスを楽しみはじめた。マリーたちは授業でダンスの練習を積んでいるおかげで、ぎこちなくもステップを踏むことができた。マリーが何曲踊ったのか数えられなくなるころには、パーティーは盛り上がりをみせていた。マリーはユリーカの肩越しに彼らの姿を探した。
「王子の誕生日パーティーだっていうのに、まだご本人もコレットもお花様たちも、みんな姿が見えないです。ユリーカ様は彼らの姿を見ましたか?」
マリーはめずらしく不安そうな表情でユリーカを見上げた。
家族には、聖女をさっさと辞めて王子と婚約するか、さもなければすぐに他の相手を見つけるとはっきり言われた。今夜だってエスコート相手が爵位を継ぐ予定のない相手だとわかると、苦言を言われたのだ。
ユリーカは神様であるから、爵位なんて概念自体がそもそも必要ない。このままでは駆け落ちもありだなと、マリーは真剣に検討する有様だ。だが、それだってユリーカが一緒に来てくれればの話である。
「たった今、ぼくは見たよ。彼らが来たみたいだ」
ユリーカがそっと告げると、マリーはユリーカが指し占めた方角に顔を向ける。
きっかり三十分遅れて王子とその取り巻きがやってきた。王子の横にはコレットが寄り添い、王子の胸ポケットにささる真っ赤な薔薇と同じ赤い色のドレスが、二人の関係性を周囲に示していた。
コレットのドレスは、彼女の母親が店に無理を言って急いで作らせたものだ。上半身は真っピンクで、腰からどんどん濃い赤になっていくデザインをしている。後ろには真っ赤なリボンが結ばれ、コレットがどこにいても目立ちそうだ。
王子一行はマリーたちの目の前までゆっくりと歩き、二人の前でわざとらしく立ち止まった。
「主役は遅れてくるのものなんだ」
ジョゼフ王子は得意げな表情でマリーに話しかけた。マリーは顔を引き締めると、挨拶の言葉をかけた。
「この度はお誕生日おめでとうございます」
満足そうにマリーを見下ろす王子の姿を、マリーはどこかで見たことがある。はっとしてマリーは身構えた。このシチュエーションは、真理だったときに読んだ漫画と同じ構図だ。もちろん着ている衣装も、場所も、時も、シチュエーションも違うけど、王子がマリーを断罪したときと似ているではないか。
マリーは手をぎゅっと握り、これから起こることへの覚悟を決めた。
ユリーカがマリーの背中に優しく手を置き、マリーは思い出した。ここにはユリーカがいるのだ。漫画と違うことがあるとすれば、それはユリーカの存在だ。それだけでマリーは安心し、勇気が枯渇することなくマリーの体を駆けめぐり続ける。
「お前、俺と一曲踊れ」
沈黙を破り、意外なことを口にしたのはジョゼフ王子だった。マリーは戸惑いながらも誘いに応じる。コレットはユリーカと、王子はマリーと踊る。
「久しぶりだな。こんなに長くお前と話さなかったのは初めてだな」
「元々そこまでお話する間柄でもありませんでしたけど、お元気そうでなによりです」
「どうしてたんだ?元気がないと聞いたが」
「いえ、いつも通りでした(むしろ穏やかに過ごせていました)」
マリーは王子の意図がつかめずにいた。マリーは怪しむ目つきで、王子の顔を観察した。
王子はマリーと久しぶりに話した興奮と、想像した未来が手に入る満足感で、マリーの瞳の奥にちらつく嫌悪に気がつかなかった。いや、最初から目に入らなかった。だって自分は王子様なのだ。王子を嫌う女なんてどこにいるのだ?マリーに見つめられて、王子はいつもよりハスキーな声で言った。
「お前の妹を婚約者候補として推そうと思っている。だけど、今なら間に合うぞ」
「は?」
「お前が望めば全て叶う。俺が叶えてやる。言えよ。お前は俺とどうしたいんだ?」
王子は熱のこもった瞳でマリーに訴えかけてくる。マリーが引いていると、ちょうど曲が終わった。
マリーはほっと胸をなでおろし、実にいい笑顔を作った。
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マリーは自分たちに絡まったリボンをほどき終わると、コレットの背中で結んでやった。
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マリーは驚いてコレットを見ると、感謝を込めたほほ笑みをコレットに投げかけ、軽やかにユリーカの腕を取った。
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ユリーカの横顔がマリーに振り向き、二人は見つめ合った。透明で複雑な色合の瞳が、優しくマリーを見下ろしている。ユリーカのさらさらの金髪が風になびき、いたずらな風は誘うように心地よく大地を揺らす。ユリーカが面白そうに言った。
「これからどうしよっか、ぼくの奥さん?」
マリーは目を輝かせた。そして、これからはじまることへのワクワクやどきどきを想像して、歓喜の表情が浮かんでいる。左手の小指を立てて、マリーはユリーカに笑いかけた。
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今後ともよろしくお願いいたします。