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<外伝> 椎名 賢也
椎名 賢也 95 迷宮都市 地下12階 異世界のパンをナンに変更&ニンニクの活用法
2回の攻略を終え、安全地帯に戻ってくる。
沙良がコカトリス(クイーン)の卵を見せてくれたが、真っ赤な色をしていた。
大きさはコカトリスと同じで、ダチョウの卵サイズだった。
これ1個で100万円もするとは信じられないな……。高級食材である事は間違いないだろう。
貴族御用達の店に卸すんだろうが、本当に需要があるのか?
妹は9個獲れたと言い、嬉しそうにしていた。
夕食をアマンダさんのパーティーと食べる事にして、沙良がシチューを作り出す。
煮込んでいる途中でテント内に入り、何かを皿に載せ戻ってきた。
それをフライパンで焼き始める。
俺はその見覚えのある形を見て、やっと異世界の堅いパンから解放されると喜んだ。
一緒に食べるのがカレーじゃないのは残念だが、安全地帯にパン窯がないのでフライパンで手軽に焼けるナンにしたんだろう。
「沙良、いつの間に作ったんだ?」
ナンを焼いている沙良に声を掛け尋ねると、
「お兄ちゃん達が飲みに行っている間に作ったんだよ~。これで主食の問題は解決だね!」
得意げに胸を張り、褒めてとばかりにフライ返しを頭上に掲げる。
「そうか、良くやった」
俺は沙良の希望通りに誉め言葉を伝え、満足そうに笑う妹を見遣る。
本人も、今日から堅いパンとおさらば出来て嬉しそうだ。
「沙良ちゃん、ナンを作れるなんて凄いね~!!」
俺達の会話を聞いていた旭が沙良を絶賛する。
「いや~、それほどでも~」
旭の言葉に沙良は照れたように笑った。
珍しい料理だと思ったのか、料理担当のケンさんとリリーさんも興味津々の様子で覗きにくる。
だが、ナンの作り方は教えられないだろうな。
しかし、沙良は何枚焼く心算なんだ? いくら食べ盛りの俺と旭でも、2枚以上はキツイんだが……。
次々とナンを焼く姿を見て、旭の顔色がどんどん悪くなる。
残さず全部食べろと言われたら困ると思っていそうだ。
最終的にナンが10枚載せられた皿を持ち、沙良が席に着く。
俺が収穫したみかんを冒険者全員に配り、食事を始めた。
「サラちゃん。そのおかしな形をしてるのは、なんなんだい?」
早速、アマンダさんが沙良に質問している。
「気になりますよね~。これは、パン代わりのナンです」
「これがパンの代わりになるのか?」
近くで話を聞いていたダンクさんも口を出し、不思議そうにしていた。
「はい、食べてみますか?」
やけに多く焼いていると思ったら、冒険者達の分だったのか……。
沙良が1パーティーに1枚ずつ配り始めると、旭がほっとしたように息を吐く。
俺も沢山食べさせられるんじゃないかと思っていたので、安心した。
「あれっ、ちょっと甘い? いつものパンより美味しいわ! サラちゃん、どうやって作ったの?」
「秘伝なので教えられませんよ~」
リリーさんに作り方を聞かれた沙良は、しれっと秘伝で押し通す。
「また秘伝か~。肉うどんもシチューも商売上手だな!」
飲食店を運営している沙良を思い、ダンクさんはリリーさんが、それ以上追究しないようにそれとなく牽制してくれたらしい。
新しい料理の作り方には、価値があると分かっているのだろう。
ナンを食べた冒険者達は、皆一様にその味に驚いたようで目を瞬かせている。
沙良にチラチラと視線を送り、もっと食べたいとアピールしているようだった。
食後にみかんを食べた冒険者達が、
「これは直ぐに食べられるからいいな!」
りんごと違い、包丁で皮を剥かずに食べられると喜んでいた。
オレンジくらいの大きさがあるので、1人1個食べれば腹に溜まるだろう。
金曜日。
冒険者ギルドで換金した際、仲良くなった解体場のアレクさんにコカトリス(クイーン・キング)と卵を見せたら感激し、沙良に握手をしていた。
石化魔法を使用するコカトリスを狩る冒険者が少ないと嘆いていたので、今後3ヶ月は俺達が沢山換金するから心配はいらないぞ? と心の中で呟く。
きっと沙良が、コカトリスの卵を獲りまくるだろうからな。
コカトリス(クイーン・キング)は金貨7枚になり、ハイリザードマンは銀貨60枚になった。
それぞれ常設依頼の換金額より多く買い取ってもらえたから、沙良の機嫌がいい。
妹はコカトリス(クイーン)の卵を食べてみたいと1個は換金せず、アイテムBOXに保管している。
地下12階の常設依頼にも癒し草と魔力草が追加されていたので、採取した薬草は無駄にならずに済んだ。
受付嬢が森のダンジョンの階層全てに、癒し草と魔力草を追加してくれたらしい。
俺達が地下12階でも薬草採取をすると分かっていたみたいだ。
土曜日。
偶にはドライブをしようと沙良と旭を誘い、ホーム内で行けるギリギリの範囲に車で出掛けた。
3Km先にある20階建ての自宅マンションを見て、感慨に耽る。
あぁ、もう少しで俺の家に行けるな。PCの中身が心配で仕方ない。
同じマンションに住んでいた旭の家は、もう他の誰かが住んでいるだろうが……。
旭もその事を分かっているのか、どこか寂しそうにマンションを見つめていた。
そんな俺達を見て何を思ったのか、妹は勢いよく立ち上がると腰に手を当て、
「今日は外食にしよう!」
元気づけるように言い放つ。
「お寿司がいいな~」
旭がリクエストを口にしたので、俺達は回らない寿司屋へ食べに行った。
日曜日。
炊き出し終了後、りんごの代わりにみかんを配ると、子供達は新しい果物に興奮していた。
残したパンとみかんを大事そうに両手で持ち、笑顔で帰っていく。
そんな子供達を微笑ましく見送り、俺達も家に帰った。
翌週の夕食には、マジックキノコの試食をして椎茸の味だと確認する。
沙良はステーキと一緒に乾物屋で見付けたニンニクを焼き、ケンさんとリリーさんへ新しい食材を教えていた。
異世界ではニンニクを食べず、薬の材料として使用するらしい。
ニンニクがあるだけでステーキの味が変わる。
沙良が意欲的にダンジョン内の食事改善に取り組んでいるおかげで、俺達は美味しい思いが出来るな。
「ニンニクなんて初めて食べるけど、焼くと美味いな~。匂いもいい!」
初めて食べたケンさんの感想を聞き、沙良はにっこりと微笑んだ。
「サラちゃんは色んな事を知ってるのね。一緒に食べると新しい味に出会えるから楽しみよ」
続くリリーさんの言葉には、少し頬を染めている。
先週、ナンの作り方を教えられず申し訳ないと思っていたらしい。
代わりに新しい食材の使用方法を伝えられたから、沙良は安堵しているだろう。
金曜日の換金時には、コカトリス(キング)の肉を1匹分だけ引き取っていた。
銀貨5枚のコカトリスに比べて、コカトリス(キング)の肉は銀貨20枚もする。
地鶏のような味がするんだろうか?
沙良が鳥鍋にしたいと言っていたので、今から食べるのが楽しみだ。
冒険者ギルドを出て肉屋に行く途中で、再びサリナを見掛けた。
俺達は鉢合わせしないよう道を変え、肉屋に向かう。
前回会った時も思ったんだが、彼女を見ると妙に気を惹かれる。
別に顔が好みってわけでもないのにな……。
土曜日の夕食は、コカトリス(キング)を使用した鳥鍋だ。
充分に煮込んだ肉から濃厚な出汁が出てスープが美味い!
また、もも肉は柔らかくジューシーだった。
最後の締めの雑炊は格別で、何度もお代わりする。
旭も腹がパンパンになるまで食べ、「もうこれ以上入らないよ~」と残念そうに言っていた。
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お気に入り登録をして下さった方、いいねやエールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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沙良がコカトリス(クイーン)の卵を見せてくれたが、真っ赤な色をしていた。
大きさはコカトリスと同じで、ダチョウの卵サイズだった。
これ1個で100万円もするとは信じられないな……。高級食材である事は間違いないだろう。
貴族御用達の店に卸すんだろうが、本当に需要があるのか?
妹は9個獲れたと言い、嬉しそうにしていた。
夕食をアマンダさんのパーティーと食べる事にして、沙良がシチューを作り出す。
煮込んでいる途中でテント内に入り、何かを皿に載せ戻ってきた。
それをフライパンで焼き始める。
俺はその見覚えのある形を見て、やっと異世界の堅いパンから解放されると喜んだ。
一緒に食べるのがカレーじゃないのは残念だが、安全地帯にパン窯がないのでフライパンで手軽に焼けるナンにしたんだろう。
「沙良、いつの間に作ったんだ?」
ナンを焼いている沙良に声を掛け尋ねると、
「お兄ちゃん達が飲みに行っている間に作ったんだよ~。これで主食の問題は解決だね!」
得意げに胸を張り、褒めてとばかりにフライ返しを頭上に掲げる。
「そうか、良くやった」
俺は沙良の希望通りに誉め言葉を伝え、満足そうに笑う妹を見遣る。
本人も、今日から堅いパンとおさらば出来て嬉しそうだ。
「沙良ちゃん、ナンを作れるなんて凄いね~!!」
俺達の会話を聞いていた旭が沙良を絶賛する。
「いや~、それほどでも~」
旭の言葉に沙良は照れたように笑った。
珍しい料理だと思ったのか、料理担当のケンさんとリリーさんも興味津々の様子で覗きにくる。
だが、ナンの作り方は教えられないだろうな。
しかし、沙良は何枚焼く心算なんだ? いくら食べ盛りの俺と旭でも、2枚以上はキツイんだが……。
次々とナンを焼く姿を見て、旭の顔色がどんどん悪くなる。
残さず全部食べろと言われたら困ると思っていそうだ。
最終的にナンが10枚載せられた皿を持ち、沙良が席に着く。
俺が収穫したみかんを冒険者全員に配り、食事を始めた。
「サラちゃん。そのおかしな形をしてるのは、なんなんだい?」
早速、アマンダさんが沙良に質問している。
「気になりますよね~。これは、パン代わりのナンです」
「これがパンの代わりになるのか?」
近くで話を聞いていたダンクさんも口を出し、不思議そうにしていた。
「はい、食べてみますか?」
やけに多く焼いていると思ったら、冒険者達の分だったのか……。
沙良が1パーティーに1枚ずつ配り始めると、旭がほっとしたように息を吐く。
俺も沢山食べさせられるんじゃないかと思っていたので、安心した。
「あれっ、ちょっと甘い? いつものパンより美味しいわ! サラちゃん、どうやって作ったの?」
「秘伝なので教えられませんよ~」
リリーさんに作り方を聞かれた沙良は、しれっと秘伝で押し通す。
「また秘伝か~。肉うどんもシチューも商売上手だな!」
飲食店を運営している沙良を思い、ダンクさんはリリーさんが、それ以上追究しないようにそれとなく牽制してくれたらしい。
新しい料理の作り方には、価値があると分かっているのだろう。
ナンを食べた冒険者達は、皆一様にその味に驚いたようで目を瞬かせている。
沙良にチラチラと視線を送り、もっと食べたいとアピールしているようだった。
食後にみかんを食べた冒険者達が、
「これは直ぐに食べられるからいいな!」
りんごと違い、包丁で皮を剥かずに食べられると喜んでいた。
オレンジくらいの大きさがあるので、1人1個食べれば腹に溜まるだろう。
金曜日。
冒険者ギルドで換金した際、仲良くなった解体場のアレクさんにコカトリス(クイーン・キング)と卵を見せたら感激し、沙良に握手をしていた。
石化魔法を使用するコカトリスを狩る冒険者が少ないと嘆いていたので、今後3ヶ月は俺達が沢山換金するから心配はいらないぞ? と心の中で呟く。
きっと沙良が、コカトリスの卵を獲りまくるだろうからな。
コカトリス(クイーン・キング)は金貨7枚になり、ハイリザードマンは銀貨60枚になった。
それぞれ常設依頼の換金額より多く買い取ってもらえたから、沙良の機嫌がいい。
妹はコカトリス(クイーン)の卵を食べてみたいと1個は換金せず、アイテムBOXに保管している。
地下12階の常設依頼にも癒し草と魔力草が追加されていたので、採取した薬草は無駄にならずに済んだ。
受付嬢が森のダンジョンの階層全てに、癒し草と魔力草を追加してくれたらしい。
俺達が地下12階でも薬草採取をすると分かっていたみたいだ。
土曜日。
偶にはドライブをしようと沙良と旭を誘い、ホーム内で行けるギリギリの範囲に車で出掛けた。
3Km先にある20階建ての自宅マンションを見て、感慨に耽る。
あぁ、もう少しで俺の家に行けるな。PCの中身が心配で仕方ない。
同じマンションに住んでいた旭の家は、もう他の誰かが住んでいるだろうが……。
旭もその事を分かっているのか、どこか寂しそうにマンションを見つめていた。
そんな俺達を見て何を思ったのか、妹は勢いよく立ち上がると腰に手を当て、
「今日は外食にしよう!」
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「お寿司がいいな~」
旭がリクエストを口にしたので、俺達は回らない寿司屋へ食べに行った。
日曜日。
炊き出し終了後、りんごの代わりにみかんを配ると、子供達は新しい果物に興奮していた。
残したパンとみかんを大事そうに両手で持ち、笑顔で帰っていく。
そんな子供達を微笑ましく見送り、俺達も家に帰った。
翌週の夕食には、マジックキノコの試食をして椎茸の味だと確認する。
沙良はステーキと一緒に乾物屋で見付けたニンニクを焼き、ケンさんとリリーさんへ新しい食材を教えていた。
異世界ではニンニクを食べず、薬の材料として使用するらしい。
ニンニクがあるだけでステーキの味が変わる。
沙良が意欲的にダンジョン内の食事改善に取り組んでいるおかげで、俺達は美味しい思いが出来るな。
「ニンニクなんて初めて食べるけど、焼くと美味いな~。匂いもいい!」
初めて食べたケンさんの感想を聞き、沙良はにっこりと微笑んだ。
「サラちゃんは色んな事を知ってるのね。一緒に食べると新しい味に出会えるから楽しみよ」
続くリリーさんの言葉には、少し頬を染めている。
先週、ナンの作り方を教えられず申し訳ないと思っていたらしい。
代わりに新しい食材の使用方法を伝えられたから、沙良は安堵しているだろう。
金曜日の換金時には、コカトリス(キング)の肉を1匹分だけ引き取っていた。
銀貨5枚のコカトリスに比べて、コカトリス(キング)の肉は銀貨20枚もする。
地鶏のような味がするんだろうか?
沙良が鳥鍋にしたいと言っていたので、今から食べるのが楽しみだ。
冒険者ギルドを出て肉屋に行く途中で、再びサリナを見掛けた。
俺達は鉢合わせしないよう道を変え、肉屋に向かう。
前回会った時も思ったんだが、彼女を見ると妙に気を惹かれる。
別に顔が好みってわけでもないのにな……。
土曜日の夕食は、コカトリス(キング)を使用した鳥鍋だ。
充分に煮込んだ肉から濃厚な出汁が出てスープが美味い!
また、もも肉は柔らかくジューシーだった。
最後の締めの雑炊は格別で、何度もお代わりする。
旭も腹がパンパンになるまで食べ、「もうこれ以上入らないよ~」と残念そうに言っていた。
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