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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第875話 シュウゲン 58 アマンダ嬢からの依頼
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火曜日。
迷宮都市のダンジョンへ攻略しに行った家族が帰ってきた。
沙良が皆の前で地下17階に生る果物の報告をすると、ランダムに生るのはメロンだと聞いた賢也の表情がウキウキしたものになる。
次の階層では、収穫する楽しみが出来たようだな。
美佐子が作った天丼は、響君とヒルダちゃんのものだけピーマンの天麩羅のみだった。
朝食は普通だっただけに、娘が怖い……。ヒルダちゃんの分は結花さんの希望か?
それを見た家族は無言でスルーした。
あまりに可哀想だったので2本入っていた儂の海老天を1本、響君に分けてやった。
2人は顔を引き攣らせながら完食したが、きっと満足はしておらんだろう。
食後、沙良がスイカサイズのメロンを切り分け配ってくれた。
見ると種がない! ダンジョンの果物には種が入っていない物が多いのか!?
驚きと共に齧り付くと、口の中一杯にメロン特有の香りと甘みが広がる。
高級なメロンが、この大きさで食べられるとは何とも贅沢じゃな。
「ダンジョン産の果物は、本当に甘くて美味しいわね」
これには美佐子も頬を緩ませ嬉しそうにしておる。
「毎日でも食べたいくらいだよ!」
尚人君は気に入ったのか直ぐに食べ終え、沙良にお代わりを強請っていた。
追加でメロンを切り分ける沙良に、響君とヒルダちゃんが便乗したのは昼食の内容の所為か……。
再びダンジョンに向かう皆を見送り、儂は3本目の剣を鍛冶魔法で製作した。
夕食を(今回はピーマンなしの)ヒルダちゃんと一緒に食べていると、沙良達が揃って家に来る。
はて? 夕食はダンジョンで済ませるのではなかったか?
急に来た理由が分からず、奏と顔を見合わせる。
すると沙良が少し困ったように口を開いた。
「ええっと、アマンダさんから依頼があったんだけど……。彼女はリザルト公爵令嬢じゃなかったみたい。エンハルト王国の出身なんだって」
「エンハルト王国?」
カルドサリ王国ではない国名を聞いた賢也が聞き返す。
「確か、その国の王女が数百年前リザルト公爵に嫁いできたんじゃないか?」
奏は貴族の血縁関係に詳しいのか、沙良の話を補足した。
儂の予想していた通り、アマンダ嬢はエンハルト王国の王族だったようじゃ。
しかし、その国の出身だと伝えただけで王族である事は秘密にしているようだな。
それから沙良は、アマンダ嬢から聞いた意外な依頼内容を話し出す。
母方の親戚であるリザルト公爵を頼り、カルドサリ王国に結婚相手を探しにきたアマンダ嬢は、婚約者を連れてこいと親から言われたらしい。
なんと、その相手にヒルダちゃんを指名したという。
ヒルダちゃんを実の母親だと紹介してしまったため、沙良の同行も願っている。
ヒルダちゃんをエルフの王族と知っての事なら、地位的に問題はなかろうが……女性同士だぞ?
突拍子もない話に、ヒルダちゃんは目を丸くして声を上げる。
結婚して二児の父親である樹君の立場では、受けるわけにはいかんだろう。
「いや、そりゃどう考えても無理だろう。俺は既に結婚してるし……」
案の定、断りの言葉を述べるヒルダちゃんに、
「勿論、本当の結婚相手じゃなく、婚約者のフリをしてほしいんだと思う。依頼料も払うって」
沙良がアマンダ嬢の意向を伝える。
「そもそも、樹おじさんが女性化出来るのは50日間だけだろ? 他国へ行くのに、往復を考えたら期間が足りないんじゃないか?」
話を聞いていた賢也が移動時間に言及すると、
「あぁ、それは多分問題ないと思う。アマンダ嬢は……」
ヒルダちゃんが何か言い掛け黙り込む。
おや? アマンダ嬢が王族だと気付いているのか?
それなら国交のある国には、王宮に移転陣が設置されていると知っていそうだな。
「エンハルト王国なら青龍がおる国だの。国中に運河が張り巡らされて、非常に美しかったぞ」
移動手段についてヒルダちゃんが言えないと思い、儂は話題を変えた。
エンハルト王国は過去に一度行った事があるし、嘘ではない。
あの時は胸の大きな吟遊詩人と酒場で飲んだあと宿に誘われたが、付いて行こうとしたら黒曜に尻を噛まれたのだった。痛い思い出じゃ……。
「あぁ青竜王が居ましたね」
青龍の言葉にセイが反応して、青竜王が居ると言う。
竜王? どこか懐かしい響きに心が騒めく。
ドワーフの国を守護する火竜は竜王ではないが……、竜にも属性別に竜王が居るようだ。
儂が気にしていた龍と竜の姿の違いは、なさそうだな。
国に依り呼び方に違いがあるのだろう。
「あなた。一度、詳しい事情をアマンダさんから聞いてみたら? 依頼料も払ってくれるそうだし」
反対すると思っていた結花さんは、依頼料に釣られてか賛成しているように見えた。
「えっ? それじゃ約束は……」
何故か、そう言われたヒルダちゃんが焦ったような顔をする。
「あら、散々人を待たせておいて自分の都合を優先させるの?」
「いや、別にそういう訳じゃないんだけど……。せっかくだし痛くない方が……」
「あなた、子供達の前よ?」
「すみません」
何の事はない。ヒルダちゃんは女性化したのを幸いに、未知の体験をしたかったようだ。
ここら辺は樹君の意識が勝つのだろう。
娘夫婦はヒルダちゃんを呆れて見遣り、儂はニヤニヤと笑った。
その発想に思い至らぬ者が4人ばかりいたようで、首を傾げる姿に可笑しくなる。
いやはや、こんな時は何も言わぬが花じゃな。
「じゃあ、依頼を受けてきてね!」
結花さんが押し黙ったヒルダちゃんに言い切ると、沙良が同行する事を心配した賢也、茜、セイが付いていくと声を揃える。
響君は美佐子に睨まれ言葉を発せなかった。
彼は最近、単独行動をしたばかりで許しも貰っていない。
流石に一緒に行くのは無理だろう。
沙良は他に同行者がいても大丈夫か聞いてみると言い、話を終わらせた。
結局、ヒルダちゃんの意見は尊重されずにアマンダ嬢の婚約者のフリをさせられるのか……。
ヒルダちゃんにとっては、罰ゲームのようなものだな。
土曜日にアマンダ嬢の依頼を受けに行った沙良達は、日曜日に戻ってきた。
ヒルダちゃんの婚約者のフリは上手く行ったようで、エンハルト王国の女王に納得してもらえたという。
今はそれでいいかも知れんが、後々を考えると大丈夫かの?
問題を先送りにしただけのような気がするが……。
まぁ、その時はアマンダ嬢が女王を説得するしかあるまい。
そんな事を考えていると、沙良にエンハルト王国で知り合った魔族と契約して、爵位を上げさせたいとお願いされる。
魔族とな? 長い人生の中で魔族に会う機会などなかった儂は興味を持ち、了承した。
契約には対価としてステータスのMPを取られるそうだが、減ったMPは沙良がエーテルを飴にした物を舐めれば解決する。
実質、対価なしで契約出来るなら何の問題もない。
初めて会う魔族の姿を想像しながら、沙良が召喚陣を起動させるのを待った。
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読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
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これからもよろしくお願い致します。
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沙良が皆の前で地下17階に生る果物の報告をすると、ランダムに生るのはメロンだと聞いた賢也の表情がウキウキしたものになる。
次の階層では、収穫する楽しみが出来たようだな。
美佐子が作った天丼は、響君とヒルダちゃんのものだけピーマンの天麩羅のみだった。
朝食は普通だっただけに、娘が怖い……。ヒルダちゃんの分は結花さんの希望か?
それを見た家族は無言でスルーした。
あまりに可哀想だったので2本入っていた儂の海老天を1本、響君に分けてやった。
2人は顔を引き攣らせながら完食したが、きっと満足はしておらんだろう。
食後、沙良がスイカサイズのメロンを切り分け配ってくれた。
見ると種がない! ダンジョンの果物には種が入っていない物が多いのか!?
驚きと共に齧り付くと、口の中一杯にメロン特有の香りと甘みが広がる。
高級なメロンが、この大きさで食べられるとは何とも贅沢じゃな。
「ダンジョン産の果物は、本当に甘くて美味しいわね」
これには美佐子も頬を緩ませ嬉しそうにしておる。
「毎日でも食べたいくらいだよ!」
尚人君は気に入ったのか直ぐに食べ終え、沙良にお代わりを強請っていた。
追加でメロンを切り分ける沙良に、響君とヒルダちゃんが便乗したのは昼食の内容の所為か……。
再びダンジョンに向かう皆を見送り、儂は3本目の剣を鍛冶魔法で製作した。
夕食を(今回はピーマンなしの)ヒルダちゃんと一緒に食べていると、沙良達が揃って家に来る。
はて? 夕食はダンジョンで済ませるのではなかったか?
急に来た理由が分からず、奏と顔を見合わせる。
すると沙良が少し困ったように口を開いた。
「ええっと、アマンダさんから依頼があったんだけど……。彼女はリザルト公爵令嬢じゃなかったみたい。エンハルト王国の出身なんだって」
「エンハルト王国?」
カルドサリ王国ではない国名を聞いた賢也が聞き返す。
「確か、その国の王女が数百年前リザルト公爵に嫁いできたんじゃないか?」
奏は貴族の血縁関係に詳しいのか、沙良の話を補足した。
儂の予想していた通り、アマンダ嬢はエンハルト王国の王族だったようじゃ。
しかし、その国の出身だと伝えただけで王族である事は秘密にしているようだな。
それから沙良は、アマンダ嬢から聞いた意外な依頼内容を話し出す。
母方の親戚であるリザルト公爵を頼り、カルドサリ王国に結婚相手を探しにきたアマンダ嬢は、婚約者を連れてこいと親から言われたらしい。
なんと、その相手にヒルダちゃんを指名したという。
ヒルダちゃんを実の母親だと紹介してしまったため、沙良の同行も願っている。
ヒルダちゃんをエルフの王族と知っての事なら、地位的に問題はなかろうが……女性同士だぞ?
突拍子もない話に、ヒルダちゃんは目を丸くして声を上げる。
結婚して二児の父親である樹君の立場では、受けるわけにはいかんだろう。
「いや、そりゃどう考えても無理だろう。俺は既に結婚してるし……」
案の定、断りの言葉を述べるヒルダちゃんに、
「勿論、本当の結婚相手じゃなく、婚約者のフリをしてほしいんだと思う。依頼料も払うって」
沙良がアマンダ嬢の意向を伝える。
「そもそも、樹おじさんが女性化出来るのは50日間だけだろ? 他国へ行くのに、往復を考えたら期間が足りないんじゃないか?」
話を聞いていた賢也が移動時間に言及すると、
「あぁ、それは多分問題ないと思う。アマンダ嬢は……」
ヒルダちゃんが何か言い掛け黙り込む。
おや? アマンダ嬢が王族だと気付いているのか?
それなら国交のある国には、王宮に移転陣が設置されていると知っていそうだな。
「エンハルト王国なら青龍がおる国だの。国中に運河が張り巡らされて、非常に美しかったぞ」
移動手段についてヒルダちゃんが言えないと思い、儂は話題を変えた。
エンハルト王国は過去に一度行った事があるし、嘘ではない。
あの時は胸の大きな吟遊詩人と酒場で飲んだあと宿に誘われたが、付いて行こうとしたら黒曜に尻を噛まれたのだった。痛い思い出じゃ……。
「あぁ青竜王が居ましたね」
青龍の言葉にセイが反応して、青竜王が居ると言う。
竜王? どこか懐かしい響きに心が騒めく。
ドワーフの国を守護する火竜は竜王ではないが……、竜にも属性別に竜王が居るようだ。
儂が気にしていた龍と竜の姿の違いは、なさそうだな。
国に依り呼び方に違いがあるのだろう。
「あなた。一度、詳しい事情をアマンダさんから聞いてみたら? 依頼料も払ってくれるそうだし」
反対すると思っていた結花さんは、依頼料に釣られてか賛成しているように見えた。
「えっ? それじゃ約束は……」
何故か、そう言われたヒルダちゃんが焦ったような顔をする。
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「いや、別にそういう訳じゃないんだけど……。せっかくだし痛くない方が……」
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何の事はない。ヒルダちゃんは女性化したのを幸いに、未知の体験をしたかったようだ。
ここら辺は樹君の意識が勝つのだろう。
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その発想に思い至らぬ者が4人ばかりいたようで、首を傾げる姿に可笑しくなる。
いやはや、こんな時は何も言わぬが花じゃな。
「じゃあ、依頼を受けてきてね!」
結花さんが押し黙ったヒルダちゃんに言い切ると、沙良が同行する事を心配した賢也、茜、セイが付いていくと声を揃える。
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結局、ヒルダちゃんの意見は尊重されずにアマンダ嬢の婚約者のフリをさせられるのか……。
ヒルダちゃんにとっては、罰ゲームのようなものだな。
土曜日にアマンダ嬢の依頼を受けに行った沙良達は、日曜日に戻ってきた。
ヒルダちゃんの婚約者のフリは上手く行ったようで、エンハルト王国の女王に納得してもらえたという。
今はそれでいいかも知れんが、後々を考えると大丈夫かの?
問題を先送りにしただけのような気がするが……。
まぁ、その時はアマンダ嬢が女王を説得するしかあるまい。
そんな事を考えていると、沙良にエンハルト王国で知り合った魔族と契約して、爵位を上げさせたいとお願いされる。
魔族とな? 長い人生の中で魔族に会う機会などなかった儂は興味を持ち、了承した。
契約には対価としてステータスのMPを取られるそうだが、減ったMPは沙良がエーテルを飴にした物を舐めれば解決する。
実質、対価なしで契約出来るなら何の問題もない。
初めて会う魔族の姿を想像しながら、沙良が召喚陣を起動させるのを待った。
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