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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第498話 迷宮都市 両親の召喚 14 アシュカナ帝国の忍び寄る影
いつもならカルドサリ王国の諜報員? の人達が、怪しい人物を片付けてくれるんだけど……。
今日は偶々いないみたいで、物陰に潜んでいる男性2人は健在だった。
迷宮都市で何度も後を付けられているから、理由を知りたい。
これからは両親と雫ちゃんにお母さんも一緒にパーティーを組むから、危険はなるべく排除しておきたいのだ。
一番簡単な方法は、男性2人をアイテムBOX内に収納してそのまま出さない事だけど……。
今までの状況からして、連絡が途絶えても次の人間を送ってくるだけだろうなぁ。
もし一番HP/MPが低い雫ちゃんに害が及んだらと思うと、ぞっとする。
私だけを狙う分には、移転で逃げる事が出来るからさして問題はない。
まぁ、狙われるのは嫌な気分だし相手が不明な点も気になるんだけどね。
捕まえて、私に尋問する事は可能だろうか?
少し考えて、そういった訓練を受けている人間から素人の私が聞き出す事は難しいと諦めた。
でも相手から行動を起こされてからでは、後の処理が厄介だ。
2人にどう対処しようか考えていると、白梟の『ポチ』・と『タマ』が凄い速さで飛んできた。
絶対、梟が出せるスピードじゃないよ!
ガーグ老のLvはどれだけ高いの!?
2匹の白梟は私にぶつかる寸前で減速し、ふわりと両肩に止まった。
そしてシルバー同様、前方に視線を固定し「ホー」と一鳴きする。
どうやら上空から私の姿を見付け、助けにきてくれたようだ。
私の周囲に、テイムされた従魔が3匹いるからか2人の男性は動かない。
移動をしようとした所、ガーグ老とその長男であるゼンさんが走ってこちらにやってきた。
きっと従魔である2匹が、ガーグ老に念話で連絡を入れたんだろう。
状況を知り、心配で駆け付けてくれたのか……。
「サラ……ちゃん。無事かの? 『ポチ』から、怪しい男性に見張られていると連絡があったんだが……」
「ガーグ老、態々きて頂きありがとうございます。ここから右前方へ20mくらい離れた場所に不審人物がいるんです。シルバーが警戒しているから分かったんですけど……。最近、誰かに見張られているようで……。少し気になり理由を知りたいと思っていた所なんです」
「何と! それはいかん。ゼンよ、今直ぐ2人を拘束して連れて参れ!」
「はっ!」
返事をした瞬間、ゼンさんが一直線に2人に向かって走り出す。
よく居場所が分かったな……。
そしてものの数分もしない内に、2人は逃げる事も出来ずに縄を掛けられた状態で連れてこられた。
その鮮やか過ぎる手腕に感心してしまう。
流石、王族を警護している騎士だ。
現役なのは伊達じゃない。
あれ?
今日は仕事が非番だったのかな?
稽古日の日曜が休日だと思ってたんだけど……。
2人の男性は浅黒い肌をした長身痩躯で、庶民に扮しているのか古着を着ていた。
ただカルドサリ王国の人間ではないと思われる特徴がある。
瞳の色は赤く耳の形が少し尖っていたのだ。
これは異世界定番のダークエルフと言われる人種だろうか?
「こやつらは、アシュカナ帝国の人間だな。帝国人の匂いがぷんぷんするわ」
ガーグ老は南大陸にあるアシュカナ帝国の人間を知っているようで、顔を顰めながら2人の事を睨みつけている。
「サラ……ちゃん。後は、儂の方で情報を聞き出す。若い女子が見るには少々刺激が強かろう。明日結果を報告するで、それまで待ってもらえんかの?」
「あっ、はい。どうして私の事を見張っていたのか分かると助かります」
ここは本職であるガーグ老にお願いしよう。
下手に尋問の場に立ち会い邪魔をしてはいけない。
「任せよ。安心して帰るがよい」
「よろしくお願いします」
私は2人に頭を下げ、シルバーに乗って新居に帰った。
はぁ~。
何度もこんな事があると不安だなぁ。
兄達には内緒にしているけど、両親には言った方がいいんだろうか?
でも父は、そんな事を知ったら異世界で冒険者をする事を許してくれないかも知れない。
やっぱり、もう少しだけ黙っておこう。
明日、ガーグ老から理由を聞いてから考えればいいか。
新居の庭からホームの自宅に戻る。
時間は夕方の17時だった。
兄の部屋を覗いてみると、2人はまだ帰っていない。
実家にいるかなと確認すると、父と兄と旭がリビングでTVを見ていた。
バイクの練習後に、そのまま実家に寄ったのだろう。
母が台所で料理をしているので、一緒に食べるのかな?
私はマッピングで皆の居場所が分かるけど、人数が増えた事で連絡が取れない事が困る。
通信の魔道具は、外に出した状態じゃないと文章を確認出来ないからね。
携帯が繋がるように、なんとかならないものか……。
一応、『手紙の人』にお願いしておこう。
兄が心配しているだろうと思い、私もマッピングで実家に移動する。
料理の途中だった母を手伝い、その日の夕食は家族で食べる事にした。
食事中、兄と旭にバイクは乗れるようになったのか聞いたら「完璧!」と答えが返ってくる。
運転の仕方さえ分かれば、運動神経の良い2人は1日で乗れるようになったみたいだ。
ちらりと見た限りでは、兄と父のバイクには後ろに座席のような物が付いていた気がする。
2人乗りを想定して購入したんだろう。
兄は、私を後ろに乗せてくれる心算なのかも知れないなぁ。
父の方は、母を乗せてあげたいのかも?
でも、もう少し後にしてね。
初心者の後ろに乗るのは少し怖い。
父が日本酒を飲み出したので、おつまみに迷宮ウナギの肝焼きを出しておいた。
なんとなく身の方より、肝の方が効果が高そうな気がするし……。
明日は7時に異世界に移動し新居で子供達に炊き出し後、稽古に行く予定を伝え実家を出た。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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今日は偶々いないみたいで、物陰に潜んでいる男性2人は健在だった。
迷宮都市で何度も後を付けられているから、理由を知りたい。
これからは両親と雫ちゃんにお母さんも一緒にパーティーを組むから、危険はなるべく排除しておきたいのだ。
一番簡単な方法は、男性2人をアイテムBOX内に収納してそのまま出さない事だけど……。
今までの状況からして、連絡が途絶えても次の人間を送ってくるだけだろうなぁ。
もし一番HP/MPが低い雫ちゃんに害が及んだらと思うと、ぞっとする。
私だけを狙う分には、移転で逃げる事が出来るからさして問題はない。
まぁ、狙われるのは嫌な気分だし相手が不明な点も気になるんだけどね。
捕まえて、私に尋問する事は可能だろうか?
少し考えて、そういった訓練を受けている人間から素人の私が聞き出す事は難しいと諦めた。
でも相手から行動を起こされてからでは、後の処理が厄介だ。
2人にどう対処しようか考えていると、白梟の『ポチ』・と『タマ』が凄い速さで飛んできた。
絶対、梟が出せるスピードじゃないよ!
ガーグ老のLvはどれだけ高いの!?
2匹の白梟は私にぶつかる寸前で減速し、ふわりと両肩に止まった。
そしてシルバー同様、前方に視線を固定し「ホー」と一鳴きする。
どうやら上空から私の姿を見付け、助けにきてくれたようだ。
私の周囲に、テイムされた従魔が3匹いるからか2人の男性は動かない。
移動をしようとした所、ガーグ老とその長男であるゼンさんが走ってこちらにやってきた。
きっと従魔である2匹が、ガーグ老に念話で連絡を入れたんだろう。
状況を知り、心配で駆け付けてくれたのか……。
「サラ……ちゃん。無事かの? 『ポチ』から、怪しい男性に見張られていると連絡があったんだが……」
「ガーグ老、態々きて頂きありがとうございます。ここから右前方へ20mくらい離れた場所に不審人物がいるんです。シルバーが警戒しているから分かったんですけど……。最近、誰かに見張られているようで……。少し気になり理由を知りたいと思っていた所なんです」
「何と! それはいかん。ゼンよ、今直ぐ2人を拘束して連れて参れ!」
「はっ!」
返事をした瞬間、ゼンさんが一直線に2人に向かって走り出す。
よく居場所が分かったな……。
そしてものの数分もしない内に、2人は逃げる事も出来ずに縄を掛けられた状態で連れてこられた。
その鮮やか過ぎる手腕に感心してしまう。
流石、王族を警護している騎士だ。
現役なのは伊達じゃない。
あれ?
今日は仕事が非番だったのかな?
稽古日の日曜が休日だと思ってたんだけど……。
2人の男性は浅黒い肌をした長身痩躯で、庶民に扮しているのか古着を着ていた。
ただカルドサリ王国の人間ではないと思われる特徴がある。
瞳の色は赤く耳の形が少し尖っていたのだ。
これは異世界定番のダークエルフと言われる人種だろうか?
「こやつらは、アシュカナ帝国の人間だな。帝国人の匂いがぷんぷんするわ」
ガーグ老は南大陸にあるアシュカナ帝国の人間を知っているようで、顔を顰めながら2人の事を睨みつけている。
「サラ……ちゃん。後は、儂の方で情報を聞き出す。若い女子が見るには少々刺激が強かろう。明日結果を報告するで、それまで待ってもらえんかの?」
「あっ、はい。どうして私の事を見張っていたのか分かると助かります」
ここは本職であるガーグ老にお願いしよう。
下手に尋問の場に立ち会い邪魔をしてはいけない。
「任せよ。安心して帰るがよい」
「よろしくお願いします」
私は2人に頭を下げ、シルバーに乗って新居に帰った。
はぁ~。
何度もこんな事があると不安だなぁ。
兄達には内緒にしているけど、両親には言った方がいいんだろうか?
でも父は、そんな事を知ったら異世界で冒険者をする事を許してくれないかも知れない。
やっぱり、もう少しだけ黙っておこう。
明日、ガーグ老から理由を聞いてから考えればいいか。
新居の庭からホームの自宅に戻る。
時間は夕方の17時だった。
兄の部屋を覗いてみると、2人はまだ帰っていない。
実家にいるかなと確認すると、父と兄と旭がリビングでTVを見ていた。
バイクの練習後に、そのまま実家に寄ったのだろう。
母が台所で料理をしているので、一緒に食べるのかな?
私はマッピングで皆の居場所が分かるけど、人数が増えた事で連絡が取れない事が困る。
通信の魔道具は、外に出した状態じゃないと文章を確認出来ないからね。
携帯が繋がるように、なんとかならないものか……。
一応、『手紙の人』にお願いしておこう。
兄が心配しているだろうと思い、私もマッピングで実家に移動する。
料理の途中だった母を手伝い、その日の夕食は家族で食べる事にした。
食事中、兄と旭にバイクは乗れるようになったのか聞いたら「完璧!」と答えが返ってくる。
運転の仕方さえ分かれば、運動神経の良い2人は1日で乗れるようになったみたいだ。
ちらりと見た限りでは、兄と父のバイクには後ろに座席のような物が付いていた気がする。
2人乗りを想定して購入したんだろう。
兄は、私を後ろに乗せてくれる心算なのかも知れないなぁ。
父の方は、母を乗せてあげたいのかも?
でも、もう少し後にしてね。
初心者の後ろに乗るのは少し怖い。
父が日本酒を飲み出したので、おつまみに迷宮ウナギの肝焼きを出しておいた。
なんとなく身の方より、肝の方が効果が高そうな気がするし……。
明日は7時に異世界に移動し新居で子供達に炊き出し後、稽古に行く予定を伝え実家を出た。
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