学習能力スキルを使ってチートスキルを覚える魔術の商人

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3章見習い魔術の商人(本編)

2話ギルド入会の説明

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【アルガルヴェ】
 世界神樹は雲を通り抜ける程の高さがある。
 荘厳なる巨大樹は見るものを圧倒し、内に棲む人達の営みを常に見守っている。
  
 神樹は1から1000階層までフィールドがある。
 1から399階層が下層。
 400から699階層が中層。
 700から1000階層が上層
 階層ごとにフィールドは異なる。   
 階層全てが都市フィールド、広大なダンジョンフィールドだったりする。
 そして、ここは101階層にある都市モルトとダンジョンが混在する階層。
 階層は上がるにつれてダンジョンにいるモンスターの強さは上がっていき、異世界の神もでやすくなる。
 また、各々の場所には休憩所がある。
 ちなみに、休憩所は商店や武器店がある一方、デメリットとして値段は高く、数量も少なく、品質も悪い。

「こんなところでしょうかね……とにかく、どんどん、ダンジョンに行ってください! 慣れれば難しいことなんてありゃ……せんです! まずはシャルマン冒険者ギルドに外部団員として加入してください、これは絶対です。こちらに名と職業を入力すれば完了です」

「ああ」
 
 それは違うと俺は思う。
 ニ、三度ダンジョンに赴いたことしかない俺が言うのも憚られるが、ダンジョンは死に直結する程怖いところだ。
 そして、俺は空の画面にタッチし、入力した。

「魔術師の職をお持ちになっているのですね? 証明する物はありますか?」

「これで」

 空にステータスを表示した。

「はい……マスターランク魔術師の御方ですね……って……え!!」

「どうした? なんか間違ってたか?」

「いや、てっきり初心者の魔術師の御方かと思っていましたので、びっくりしました。あっ、下に見ていた訳では全然! 全然! 無いんですよ!」

「そ……そうか。だけど、シャルマン冒険者ギルドに入会するのは俺初めてなんだ。説明、お願い出来るか?」

 そして、色々と規約や規律、報酬の説明を受ける。

「初心者冒険者の場合ですと、入会金、銀貨3枚(3万円)、年会費銀貨2枚(2万円)、寄付金(任意)となります。ステージ毎に会費は上がっていきますので、ご注意を」

 それと、冒険者ギルドに入会すると、ダンジョンの情報を貰えたり、獲得した報酬に応じてボーナス報酬が毎月貰えます。
 冒険者ギルドには様々な下部組織のような大手パーティーから中小のパーティーがたくさんあります。
 大手のパーティーに所属すれば、高優遇が受けられます。
 ですが、パーティーのリーダーの推薦状や承認が必要となります。

「そうか。推薦状ないんだよな…そのパーティーとやらには必ず入らないといけないのか?」 

「いえいえ……そんなことはありません。冒険者シャルマンギルドに外部団員として入ることは必須ですが、パーティーに所属しない無所属という形での加入となります。また、そのようなソロや少数の仲間内だけのパーティーでやりたいという人はたくさんいますので、安心してください」

「それじゃ、ソロにするか」

「かしこまりました。ソロでの登録ですね。もちろん、途中からでもパーティーへの加入はできます。ただし、大手になるとなかなか離脱させてくれないところも多いのご注意ください。では、依頼について説明しますね。FからSランクの様々な依頼を用意しています。ゼルフォード様は初級冒険者ですが、マスターランクの魔術師なので、高ランクの依頼が受注可能です」

「そうか。それは良かった」
 
 受注方法は基本的にどこの場所にいても受注が可能です。
 ただ、ギルドへ直接納品してくれれば、仲介料が80%少なくて済みます。
 間接の方法は空中に画面を展開して頂き、依頼受注の欄に視線を向けて、依頼書が表示され、同意ボタンをタップして頂ければ、受注完了です。
 直接の方法は冒険者ギルド連盟(下層には大手ギルドが4つ)に指定された施設の掲示板に依頼の張り紙があるので、それをサインして、受付に提出してもらえば受注完了で、すぐにダンジョンへ向かえます。
 過程としては依頼物を冒険者ギルドに納品して頂き、依頼者に転送され、依頼人の承認が確認が取れ次第、受諾者に報酬が送金されます。
 その他に関してだと、パーティーでの依頼の報酬に関してですが、そのパーティーのリーダーに支払われるようになっています。
 分配には関してはパーティー内で取り決めをしてください。

「説明はこんなところでしょうね……あの、頼みたいことがあるんです」

「頼みたいこと?」

 すると、また、受付嬢は泣き出したのだ。
 え? どうした?

「ゼルフォード様! お願いです! シャルマン商人ギルドにも一応入って下さいませんか……? 実は冒険者になる御方が多くて、商人になる御方は少ないんです」

 商人か……。
 想像もつかなかったな。
 俺はずっと戦闘系のスキルばっかり覚えていたから、生産系のスキルはほとんど無い。
 それに、俺に商人の交渉術やコミュニティーや資金なんてものはない。

「すまないが……俺は」

「お願いします!」

 俺の手は彼女の両手に握り締められ、潤んだ紅の両眼で見つめてくる。
 参ったな……。
 まあ、ここは快く引き受けて、嫌になったら辞めればいいんだ。

「分かったよ。それで、魔術師と商人の兼務ってできるのか?」

「本当にいいんですか!? これなら、私……人気受付嬢は無理でも、最優秀受付嬢なら成れるかもっ! そんなことになったら嬉しくて……私泣いちゃいます」

「取り込み中は悪いんだが、どうなんだ? できるのか?」

「はい! 本業は魔術師をしながら、ダンジョンに潜って、珍しい薬草や食材を獲得して、ギルドに納品してくれれば副業の商人は成り立ちます! 錬金術や創作系術の類でもあれば、加工品で大儲け!」

 はは……純粋な笑顔に騙されてるような気もしてきた……ともあれ元気になって良かった……良かった。

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