時空魔術操縦士の冒険記

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1章魔戦操縦士学院

10話天下最強白騎士

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【魔戦】別名魔術原動力戦闘機。
 魔戦は異世界神を倒す為に開発された兵器。
 魔術を原動力として動くため、魔力を持った人間や魔力石によるAI自動操縦機能(オート)などによって動作が可能となる。
 魔術者が魔戦を使用する場合、あらかじめ術者がMC(魔戦具現化携帯装置)を装備した手首に所定の言葉を掛ける事で、装置は言葉を認識し、術者の身体の周りに魔戦を具現化させる事ができる。
 MC(魔戦具現化装置)はノート代わりの書き込み、他者との連絡に使用できる。
 その為持ち運びが短縮され、常に魔戦を出現させ操縦する事ができる。
 魔戦の大きさは自由自在に変化させられる。
 人型サイズから対異世界神としての大型サイズまで。
 魔戦の操縦に関しては魔術者は無水火風雷地闇光属性の附加魔力と体内で構築した魔力を魔戦に流し込み、魔戦を操縦する事ができる。
 フォルムは鋼鉄のように頑丈な特殊素材レアルを使用し、異世界神のあらゆる攻撃にも耐えられる素材となっている。
 魔戦には重機体、中機体、軽機体に分かれ、主に重機体は対戦闘用、対戦争用、対異世界神用となる。
 中機体は訓練用、子供用、大会用で使用されるのが一般的。
 例外的に戦闘用で使用する機体もある。
 軽機体は日常生活を手助けする人型ロボットなどの事。
 さらにそれぞれの機体に多数の種類がある。
 それぞれ特徴や性能の違う。
 さらに製造日ごとに古代型、旧型、新型、最新型と区分けされる。
 タイター先生は得意げな顔をし、口を開く。

「対人戦と言いたいところだが、お前らがどれほどできるのかまだ分からない。だから戦闘用のロボットを用意した」

 すると右側から幾人かの生徒が巨大な人型ロボットが乗った台車を押しながらこちらに向かって来た。それも6体程いる。
 隣にいるロンが呟く。

「白騎士《シュナイゼル》」

 【白騎士《シュナイゼル》】
 白い巨人、白い塔、正義の番人、怪物など多数の源氏名がある。
 魔戦の一種。
 重機体。
 AI自動操縦機能(オート)。
 旧型ブリティッシュ製。
 普及当時は高性能さと見た目の良さで人気を博し、魔術操縦士の間では知らない者はいないと呼ばれる機体。
 今現在は発売停止だが、今尚も人気が高く戦闘用に使用されてもいる。
 槍技だけで言えばあらゆる攻撃と防御を備えているので訓練用としても最適。
 巨大人型兵器。青と白を基調とした鋼鉄の全身鎧。
 貴賓に満ち溢れ、暴力性が認識できるフォルム。
 頭部は鎧に覆われた逆三角形。
 ギザギザの隙間は真っ暗闇だが双眸部分だろう。
 双眸を開けたら恐ろしい目をする。
 胴体は何万何千発の銃弾を受けても微動だにしない頑丈な鋼鉄。
 背後には深青のマント。人間と変わらない二足歩行。
 体長は10メートルから12メートル。重量10トン。
 近距離タイプの攻撃。巨大な体躯とは考えられないようなスムーズな動きと、高速で繰り出される電光石火のごとき攻撃をする。
 高速柔軟な移動をし、鋭い槍で敵を打ち砕く。
『白夜叉《シロヤシャ》』
 敵の意表をつき空中で前転後転をし、真下にいる敵に槍を向け、急降下し、回転しながら突き刺す攻撃は圧巻と言わざるおえない。
 防御は鉄壁の青の盾を持ち、柔軟な動作で躱わす。
 攻撃と防御を交互に巧みに行うバランスが取れた機体。
 弱点は攻撃方法が魔力との相性が悪く、槍のみの物理という点。 
 接近戦でなければこの機体は活きない。
 遠距離タイプの射撃攻撃を如何に躱わしていくかが課題となる。
 逆に操縦士の力量が測れるとも言えよう。
 俺はこの白騎士の凶暴さを知っている。

 ここまでにしといて。
 まったくあの先生はどんでもない物を用意したな。
 対人戦よりこっちの方が危険だ。
 もちろん生徒達も落胆や不満をもらす。

「おいおい無理に決まってるだろ」

「待ってくださいよ! こんなのと戦ったら死ぬじゃないですか」

 タイター先生は薄く笑い、説明をする。

「ははは……心配ない……easy,nomal,hardのレベルがあるから。自信がない奴はeasyをおすすめする」

「easyでも戦闘用ロボット、強いに違いないだろ」

「確かに、確かに」

 さらに不満を漏らす生徒達。
 タイター先生は釘を指す。言葉の重みと強い口調だった。

「言っとくが受けなかったら退学だからな……」

 静まり返る生徒達。
 話を続けるタイター先生。

「では開始! 各寮ごとに所定位置に別れろ……ロボットを運んで来た奴らは各寮班の所まで運べ」

 するとタイター先生は何メートルの高さもある観客席へと軽々跳んだ。
 そして、バラバラに別れる生徒達、それぞれの場所に配置につき、集まってくる。無表情のマシュ、緊張した様子のアイリス、どこか俯き加減のリオラ、欠伸をし緊張感のないカバーニ。
 すると、台車に乗せられた白騎士《シュナイゼル》が運ばれてくる。 
 運んできた主はどこかで見た三人組だった。
 赤髪の目つきの悪い不良男。マフィー・マルクス。
 ヒョロガリの茶髪犬男。アンドレ・バルト。
 出っ歯が目立つ鼠男。 イヤンカフ・エルソン。
 入学式当日にロンをいじめてた奴だ。
 赤髪の男は乱暴な態度は変わらず、台車を俺達に強く押し寄せた。

「ほらよ」

「ありがとうございます」

 丁寧に受け答えするアイリス。
 俺はこいつらがまた何かをやらかすのではないかと警戒するが何も起きなかった。
 三人組は俺とマシュ、リオラ、ロンが警戒する中、視線を合わせずそそくさと去っていく。
 だが、去り際に三人組の薄ら笑いが聞こえた気がしたが、同級生の声でそれは確証を得ることはできなかった。
 カバーニは前に出る。

「じゃ先にワイが行く」
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