時空魔術操縦士の冒険記

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1章魔戦操縦士学院

20話他クラスの猛者

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 1ヶ月が経ち、各クラスの勢力図がはっきりしてきた。
 Cクラス教室。
 金髪の少年は後ろの窓際の机に膝を立てながら座っていた。
 金眼で前方を睨みつける。左頬に傷がある。
 この男は叫ぶ。

「強者! 強者! 強者! このアーサー様が最も強い男だ! フハハハハハ!!!」

 静まり返る教室。
 この男以外声を漏らさない。恐怖で。
 この者はCクラスを指揮する男。
 カルヴァン・アーサー。
 種族ヒューマン。入学試験ランキング15位。

 後ろにスーツ姿でサングラスに大柄な黒人。
 カルヴァン・アーサーの護衛役。
 アルバトロ・サモン。一応このクラスの生徒。
 入学試験ランキング不明。
 
 教卓前の席からカルヴァン・アーサーの席にやってくる。
 それは恐怖の圧力を負けず、表情すら微動だにしない少年。
 緑髪で眼鏡を掛けた真面目そうな男。
 だが緑目は冷徹。このクラスの委員長。
 アシュリー・ヨメス。
 種族ヒューマン。入学試験ランキング30位。
 アーサーに冷たい緑目を向ける。

「あまり大きな声を出さないでもらえるか?」

 睨みつけるアーサー。即座に魔力を纏った右拳でヨメスの顔面を殴ろうとする。
 間髪入れずヨメスは魔力を纏った左手で受け止める。
 表情を崩さず。
 眼鏡を右手で少し上げる。

「止めてもらえるか?」

 アーサーは鼻で笑った後、拳を下げる。
 ヨメスも左手を下げる。

「大会の件だが。我々は優勝しなければならない。それにこの大会で最下位になれば、退学。この最悪の事態を絶対に招いてはいけない。何としてでもそれは阻止しなければならない」

「退学候補はFクラスだろうが。心配はねぇよ」

「いやそうでもない。Fクラスに優秀な奴がいるそうだ」

「何?」

「たった一人で白騎士暴走を鎮圧した。名をジョージ・カバーニ」

「フフフハハハハハハハ。面白しれぇな」

「まあ良い。僕はFクラスの妨害をしよう。確実に我々が優勝するには、迅速に邪魔者は消していかなければならない」

「勝手にやれ」

「ならアーサーは『春の祭典』魔戦実技大会のクラス代表を頑張ってもらうしかないがな」

「アーサー様がクラスのためなんざやるわけねぇだろが。ソロしか出る気はねぇよ」

 溜息をつくヨメス。
 少し何か考え、アーサーのクラス代表の拒否の件を了承する。

「分かった。ならソロでは必ず優勝してくれよ」

「このアーサー様だぞ。負ける訳がねぇ」

「なら良い」

 アーサーは他人の意見や忠告を聞かない性格。
 自己中心的な性格だ。
 クラスや仲間だとゴミのようにしか思っていない、自分一人のためだけに、生きる、行動する。
 だからこれ以上、こうなったアーサーと話しても無駄だと考え、話を切り上げるヨメス。

             *

 魔術蔵書室。
 上から下まで、右から左までずらっと棚に膨大に並ぶ本。
 魔術、歴史、あらゆる分野、膨大な文献、書物、が管理されている。
 長机に読書した、紫髪のおさげの美少女。
 眼鏡を掛けた少女。紫色の瞳。
 幼さの残る可愛いらしい顔立ち。Dクラス委員長。
 ルーク・ユイ。
 種族猫族。入学試験ランキング40位。
 本を読み終わったのか、閉じ、置く。
 そして、棚から魔術を使用して、次々に本を取り出し、
 空中に浮かぶ本らは、少女の手元に積み重なるようにして置かれる。

 そして、蔵書室の入口から暗い感じの少女が現れる。
 薄い青髪のロングの少女。
 目の下は隈。薄い青の瞳。
 サラ・ヘスティア。
 種族女神族。入学試験ランキング70位
 泣きそうな表情で、話し掛ける。

「ユイちゃん~。 私代表に選ばれちゃったよ~しくしく」

 ユイは眼鏡を外し、少女に視線を向ける。
 そしてユイは首を傾げる。

「なぜ泣いているんでやんす?」

「そんな代表とか、みんなのためにとか無理なんだ~よ」

「いけるよん」

「いけないよ~もしかしたら私のせいでDクラスが退学なんてことになったら……私お嫁にいけないよ~」

「退学と嫁は関係ないよん」

「そうだったね。ユイちゃんも私を助けてね~」

「私も代表だからね……もちろろろ~んだよん」

 二人の可愛いらしいやりとりが展開する。
 

 
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