時空魔術操縦士の冒険記

一色

文字の大きさ
85 / 175
2章ダンジョンへ向かおう

シャルマン団長と対決4

しおりを挟む
 シルバディウスは光の閃光を浴び、崩れ落ちるが、辛うじて倒れてはいない。
 何て威力だ。
 シャルマンは目を細め、舌打ちをする。
 この技でも倒せないのかと悔しがっている。
 シャルマンは奥歯を噛み締め、そして薄ら笑い。

「ならば……究極聖属性魔法を魅せてやろう……フフフフフ……聖なる力よ……我が白騎士に与えよ……『聖者《シャルマン》』!!!!」

 雲は瞬く間に追いやれ、天空から一筋の光が差し込む。
 それは聖魔白騎士に命中し、その装甲から更に眩い光が発生する。
 見る事に耐えられないぐらいの光が発生。
 光を纏った翼のある龍の神がそこにいた。
 シルバディウスは近づけば神に祟られるという恐怖や一歩踏み込めば殺される殺気を感じる。
 聖魔白騎士は銀翼にゆっくりと接近していく。
 と共に翼神の聖霊も接近。
 シャルマンは笑み浮かべ、口開く。

「この技は……動き止める技……君は動く事はできないよ……魔術も使用できない」

「終わりだ! 愚者よ!!」

 聖魔白騎士はシルバディウスの頭上に大剣を振り下ろす。
 すると、アナウンスのピッピッピッ音がうるさく鳴り響く。
『バーストモード・スリー自動……緊急付加解除』
 術者に掛けられた場合のみ有効。
 あらゆる魔術の付加を解除する。
 刹那、シルバディウスは上昇する。
 俺は笑みを浮かべる。

「なかなかやるな」

「命乞いかい? フフフフ。残念だが、君は僕のの裁きを受けてもらう。アイリスに近づく男は徹底的に排除する」

「そうか。なら、俺は自らを守るために、本気を出させてもらう」

「本気だと? このシャルマンに勝てる者などいない」

「『バーストモード・ファイブ……一時的解放』」

 シルバディウスは銀色から黒へ染まっていく、全身装甲が漆黒。
 漆黒の龍が現れる。
 シャルマンは目を見開き、唖然とする。
 俺は目を細め、語気を強調する。

「なんだ……これは」

「どうする続けるか? このまま戦闘を続ければお前確実に死ぬ……」

「これは……聞いた事がある……大災害《カタルシス》級異世界神の黒龍《アルババ》を仕留めた……とても強い黒翼のゴットハンターがいたと……」

「それが……お前の答えか」

「……」

 絶句するシャルマン。
 額や背中には尋常ない汗が垂れる。
 対して俺は淡々と続ける。

「お前が負けたらこれ以上アイリスに近づくな……一切の妨害、接触、関与も認めない……」

 シャルマンは俯き、叫ぶ。

「黙れぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 聖魔白騎士は光速で動き出す。
 だが。
 刹那。
 聖魔白騎士の背後に黒翼はいた。頭部に銃を押さえつける。
 シャルマンは口を開き、驚愕する。

「馬鹿な……なんだそのスピードは……」

「スピード? お前の光を超えるために、時を止めた」

「……ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「お前の負けだ」

 シャルマンは敗北感を全面にさらけ出して、レバーを離し、武器を手放した。

「……ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 そして聖魔白騎士は降下していく。
 冷徹に黒翼はシャルマンを見下した。


 
 
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~

チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!? 魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで! 心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく-- 美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様

あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。 死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。 「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」 だが、その世界はダークファンタジーばりばり。 人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。 こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。 あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。 ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。 死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ! タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。 様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。 世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。 地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

処理中です...