時空魔術操縦士の冒険記

一色

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2章ダンジョンへ向かおう

人探し

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 その後、三番街に来ていた。
 モンスターショップが多いのでいる可能性は大きい、二手に分かれてミネルバという女性を探す。
 俺とリオラは左方向の通りを探す、こちらの通りは人が少なく探しやすいのだが、手掛かりがほとんど無いので捜索は困難を極めていた。
 すると、ミユミユがポケットから顔を出し、不満顔で目を細める。

「お腹がすいたのだ!」

「もうちょっと待ってろ!!」

「ミユミユはお腹がすいたのだ!! カナブンバッタもそう言ってる」

「カナブンバッタはそんな事言ってません! カナフンバッタは今寝ています!! だからそんな事は言ってません」

 俺はミユミユをそう言った後、ポケットに押し込んだ。
 すると、リオラも俺に抱きついてきて、足をジタバタ踏みながら。

「私も!! もう嫌だ!! 疲れたぁよ!!」 

「いや……だからもうちょっと探すぞ」

「嫌だよ!!」

「つーか! そんなくっつくなよ! 探せないだろ!!」

「私もお腹すいたのぉぉ!!!!」

「お前までなんだよ!! や……やめろ! 股関をちゃっかり触るな!!」

「ちょん」

 こんな感じで金髪の少女はやる気ゼロだった。
 勘弁してくれよ。
 ミユミユが顔を出し、クンクンと鼻を鳴らす。

「ここだ!」

「え?」

「どうしたのっ? ミユミユ?」

 そこは何の変哲も無いモンスターショップだ。
 窓ガラスから見えるのは檻に入った猫や犬やトンボや亀。
 俺は中へ入ろうと扉を開ける。瞬間、右方向から足蹴りを食らい、地面に突き飛ばされた。
 ドンッ!!

「は? 何すんだよ?」

 俺は見上げると、そこには赤い天然パーマのおばさんがいた。
 顔は彫刻のように濃く、大きい。太い眉毛に、赤い口紅。
 背は小さいが太った体格だ。
 天然パーマのおばさんは箒《ほうき》を振り回して、睨む。
 顔が中心に寄り、とても怒っている。

「帰りな!!」

「どうしてですか? いきなり、帰れなんておかしいでしょ?」

 天然パーマのおばさんは扉の貼り紙をバンッと叩く。

「これを見なかったのかい?」

「え? 初見お断り?」

 俺は首を傾げた。
 同時にミユミユも。
 すると、リオラが俺の元へ駆け寄る。

「大丈夫っ! アル君?」

 俺は立ち上がり、天然パーマのおばさんに問い掛ける。

「あの? ミネルバさん知ってますか?」

「……」

 俺の言葉を無視し、天然パーマのおばさんは地面にあるゴミを箒で掃除に勤しんでいる。
 俺は再度強く問い掛ける。

「すいません!!!!」

「なんだい? 掃除の邪魔だわさ!!」

「ミネルバさんを知ってますか?」

「答える義務ないよ」

「はぁ」

 面倒くさいおばさんだな。
 大きな高い鼻を鳴らし、おばさんは得意げな表情をする。

「そうだね? 私の依頼を成功させたら、教えてやるだわさ?」

 唐突な依頼だな。
 まあ、ここで断って喧嘩してても、捜索が難航するだけだしな。

「分かりました! やります!」

「そうかい? じゃ近くの密林でマッドケンタウロスを捕獲してもらおうかい?」

「え?」

 かなりの上級モンスターじゃないか。

「やめたっていいんだよ? 一生店には上がらせないけどね。出禁よ」

「だから! やりますって!」
               
 
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