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2章ダンジョンへ向かおう
人探し
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デイトナ会館の食堂で食事をしていた。
すると、受付のお姉さんがやってくる。
金髪ポニーテールの猫顔の愛いらしい人だ。
ヘルニア会館の受付のお姉さんとかなり似ている。
大きな目をくりくりとさせ、テーブルに紙をそっと出す。
「あるお婆さんが人を探していています。デイトナ王国にいるのは分かっていますが、お婆さんは足腰が弱く探す事ができません。どうか助けてくださいね」
なせだかにゃんにゃんポーズをして、赤みがかかった瞳で見つめる。
すると、カバーニが声を荒げて、立ち上がる。
「舐めてんのか? コラァァァ!! 誰が婆《ばばあ》の手伝いするか? ワイらは今や急成長中のパーティーやぞ!! いずれは巨大ギルドにしてやるわ!! その時はワイが団長や!! 分かってんのかコラァァァ!!!!」
「俺に唾を飛ばすな!!!!」
俺は顰めっ面をする。
「お前が正面にいるのが悪いんやろがぁ?」
「なんだと? 俺にも限界があるぞ? カバーニ?」
「大会で優勝したからって調子に乗るなよ?」
「どこが調子に乗ってるんだよ? 言ってみろよ」
すると、マシュが腕を組みながら、真剣な顔で諭すような表情。
「私達暇なんだし、人探しくらいいいと思うわ……それとカバーニ? 団長に成りたいなら、人から信頼させるような人間にならないと駄目よ」
「そ……そうやな」
「いいわね? カバーニ?」
「やればいいんやろ」
どうやら、マシュはカバーニの扱いに慣れてきたようだった。
犬の躾《しつけ》のようにも感じるが。
マシュが皆の目を見て問い掛ける。
「みんなはどう?」
「やりましょう」
「人探し頑張ろぉぉぉ!!!!」
アイリス、リオラも頷く。
ミユミユとカナブンバッタも意気揚々と跳ぶ。
「人探しだ!!!!」
そして、猫顔のお姉さんは両手を膝に乗せ、礼を口にする。
「ありがとうございます。報酬はそれなりの値段ですから……」
「で? その人物の手掛かりとかはないのか?」
「ミネルバという女性です……モンスターショップを経営しているとか何とか?」
「それだけか……」
「見つかったら【MC】で連絡してください」
「ああ」
*
すると、受付のお姉さんがやってくる。
金髪ポニーテールの猫顔の愛いらしい人だ。
ヘルニア会館の受付のお姉さんとかなり似ている。
大きな目をくりくりとさせ、テーブルに紙をそっと出す。
「あるお婆さんが人を探していています。デイトナ王国にいるのは分かっていますが、お婆さんは足腰が弱く探す事ができません。どうか助けてくださいね」
なせだかにゃんにゃんポーズをして、赤みがかかった瞳で見つめる。
すると、カバーニが声を荒げて、立ち上がる。
「舐めてんのか? コラァァァ!! 誰が婆《ばばあ》の手伝いするか? ワイらは今や急成長中のパーティーやぞ!! いずれは巨大ギルドにしてやるわ!! その時はワイが団長や!! 分かってんのかコラァァァ!!!!」
「俺に唾を飛ばすな!!!!」
俺は顰めっ面をする。
「お前が正面にいるのが悪いんやろがぁ?」
「なんだと? 俺にも限界があるぞ? カバーニ?」
「大会で優勝したからって調子に乗るなよ?」
「どこが調子に乗ってるんだよ? 言ってみろよ」
すると、マシュが腕を組みながら、真剣な顔で諭すような表情。
「私達暇なんだし、人探しくらいいいと思うわ……それとカバーニ? 団長に成りたいなら、人から信頼させるような人間にならないと駄目よ」
「そ……そうやな」
「いいわね? カバーニ?」
「やればいいんやろ」
どうやら、マシュはカバーニの扱いに慣れてきたようだった。
犬の躾《しつけ》のようにも感じるが。
マシュが皆の目を見て問い掛ける。
「みんなはどう?」
「やりましょう」
「人探し頑張ろぉぉぉ!!!!」
アイリス、リオラも頷く。
ミユミユとカナブンバッタも意気揚々と跳ぶ。
「人探しだ!!!!」
そして、猫顔のお姉さんは両手を膝に乗せ、礼を口にする。
「ありがとうございます。報酬はそれなりの値段ですから……」
「で? その人物の手掛かりとかはないのか?」
「ミネルバという女性です……モンスターショップを経営しているとか何とか?」
「それだけか……」
「見つかったら【MC】で連絡してください」
「ああ」
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