時空魔術操縦士の冒険記

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2章ダンジョンへ向かおう

絶体絶命

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「!?」

 だがシリウスは両拳銃で全ての弾丸を打ち返す。

「フッ!! アマイ!!」

 弾丸はあらぬ方向へ飛び、家中を破壊していき、ガラス破片や破壊物だらけ、そして、建物は一気に真下へ崩れ落ちる。

「ドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!」

 その崩壊に巻き込まれる両者。
 黒煙が舞い上がる。だが、両者とも寸前で跳び上がる。
 崩れ落ちる建物の中を上昇し、その先で両者が対峙した。
 瞬間。
 両者の弾丸が放たれた。中央で弾丸は激突。
 空中で弾丸は爆散する。
 ちょっときついな。
 なら。
 俺は巨大サイズの魔戦に具現化し、シルバディウスが出現する。
 ミユミユとカナブンバッタは俺のポケットにいるので安全。

 対してシリウスも巨大サイズの魔戦に具現化する。

【国士無双《コクシムソウ》】
 銃撃特化用黒と銀装甲。
 暗殺者をモチーフにした黒が前面に露わになる。
 背中には高速移動を可能とするジェットを搭載。
 右手に連続銃弾が可能な巨大バルカン砲。
 左手に光線銃。
 
 シルバディウスは旋回、上昇、下降を繰り返して黒銃で無雷氷(水)の属性弾を撃つ。
 更に地面の化け物である土蜘蛛が対象物を襲う。
 一方、国士無双はジェットを使用し、自由自在な動きで空中を飛び回り、バルカン砲の連続の炎や雷や氷属性の銃弾が攻撃。
 更に光線の青い一閃が発射される、その一閃は地面や周りの木々や林を一瞬で切り裂いていく。
 家は留めとばかりに真っ二つに割れ、瓦礫《がれき》の残骸が残る。
 空中で飛び交う光の応酬。
 銀翼はすかさずピカッと青い一閃か切り裂いたと思えば、雷の電撃が龍のように貫く。
 国士無双は光線銃を剣のように振り下ろす。
 激突する。中央で黒煙。
 国士無双は更に炎の弾丸を放ち、一直線に飛ぶ弾丸は途中から複数の弾丸に拡散する。
 バッバッバッと炎が灯り、炎が渦を描き銀翼に襲いかかる。
 しかし圧倒的な高速スピードで銀翼は翻しながら、躱わし、雷撃を発射。
 両者は上昇して、攻撃が激突して、さらに旋回する。

「っーーーーーー!!!!!!」

 全く隙がない。
 息を呑む光景だ。
 凄まじい爆発が空中で行われる。オレンジ色の夕陽を背景に繰り広げられる死闘だ。
 国士無双は止まり、銀翼の次の一手に備える。

「ナカナカヤルナガキ……ワシガココマデクセンスルトハナ」

「言っとくがお前程度が暗殺者? 弱すぎだな?」

「ダマレェェェ!!!!」

 国士無双は左手の光線銃を銀翼に向けた。

「断末魔《ダンマツマ》!!!!」

 闇の光線が国士無双から放たれる。
 おぞましい闇の一閃だ。
 何とか旋回して、躱わすが。
 ちっ。
 追尾型だ。闇の一閃は追いかけてきた。
 しかしこいつ、闇の魔術まで使えるのか。
 銃撃の技術や魔術はマスタークラスのゴットハンター並の実力だ。
 まずい。
 シルバディウスは逃げ切れずに、闇の一閃が背中に直撃し、黒煙を上げながら墜落する。

「ちきしょーー」


 ドンッ!!!!。
 木々に殴られようにして、地面にねじ込まれ、密林には大きな穴が出来る。
 バッと火がつき、燃え広がる火。
 しかし、シルバディウスは急上昇し、雷の一閃を放出し、炎から銀色の龍が飛翔する。
 右手を翳《かざ》した。

「雷神!!!!!」

 紆余曲折《うよきょくせつ》した電撃が空中に発生する。
 即座に国士無双はバルカン砲の連続銃弾で電撃を相殺し、バルカン砲の回転の凄まじい音が鳴り響く。

「ビリッビリッ!! ビリッ!!!!!!」

「バババババババババハババ!!!!!!」

「ふっ」 

「ナニガオカシイ?」

 即座に相殺された煙から煙状の両手が現れ、国士無双をがっちり掴む。

「マサカ……ケムリデツチグモヲツクッタノカ? ナンテヤツダ……セントウスキルガケタチガイダ」

「さて、どうする?」

「ダガワシナラ……コノテイドナラニゲレル」


 国士無双は急にジェットからかなり青い魔力を放出し、土蜘蛛は霧散して、消えた。
 風圧がここまで届く。
 そのせいでシルバディウスは上昇できない。
 国士無双は闇の球体を作り出し、闇の龍に変貌し、放出する。
 先程よりもとてつもなく大きい。
 闇の龍が下降する。

『闇龍《ダークドラコ》!!!!』
 闇の怪物が襲いかかる。
 強いな。

 瞬間、俺の手元が光る。

 カナブンバッタがゴットヘラクレスに進化し、巨大な金色のカブトムシが闇の怪物を受け止めた。
 闇と光が衝突する。

「ピカッァァァァァァァァァ!!!!」

 眩い閃光が襲い、ゴットヘラクレスは闇の怪物を投げ飛ばした。
 消える闇の怪物。

「!?」

 国士無双は動き止めた。

「コノアタリニシトイテヤル……アマリサワグノハヨロシクナイシナ……マタアイテシテヤルゾ……ツギハホンキデヤレ」

「逃げる気か?」

「キシダンガキタ……サラバ」

 そして、国士無双は闇の中へ消えて行った。
 ふぅ。
 危なかった。
 一歩間違えてたら、あいつに殺されてた。
 俺は魔戦を消し、降り立つ。
 ゴッドヘラクレスもカナブンバッタへ戻る。
 ミユミユはすやすやとポケットで寝ていた。
 良かった無事で。 
 うぅ。
 痛い。
 身体が痛い。
 カナブンバッタが心配そうな顔で俺の肩に乗る。
 お前心配してたのか。
 ありがとう。
 
 
 

 

 
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