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2章ダンジョンへ向かおう
戦火の王都
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その頃、王城内では混乱の嵐だった。
即座に騎士らが外へ出たり入ったりし、鎧を身に付けた金髪の初老の男が後ろに騎士を率いて、外へ出ようとしている所だった。
彫りの深い顔立ちと茶色の伸びた顎髭、睫毛や目や口が大きい。
金眼で前方を睨むのが第十八代デイトナ王国皇帝デイトナ王。
十魔王族の一人。
「即座にシャルマン……グリフォンズ……ウルフマン……ウルボロスの十強神団《アルカディアス》を召集するのだ」
「はっ!!」
「被害状況は……」
密林付近の門番小屋は壊滅。
一番街の建築物や神社や寺の全て壊滅。
四番街ではデイトナ会館、民家も壊滅。
二番街、三番街にも迫る勢いです。
「会館にはゴットハンターがいるはずだ……」
「数名は何とか戦ってますが……相手が覇鬼《バーサーカー》ですから……犠牲者は多数です」
「覇鬼《バーサーカー》だと!! 下層のゴットハンターの連中では勝てる訳がなかろう」
「はい……」
「至急中層に増援を派遣しろ……」
「はいっ!!」
「まずい……」
デイトナの眼下に見えてくるのは炎の海、まさに真っ赤に燃え広がる地獄だ。
空中では無数のドラゴンが飛び交い、火を噴き出し、家々を破壊していく。
それに対抗する百機程の白騎士が槍や盾を軽快に動かしながら、攻撃を最小限に止めようとする。
炎が次々に矢のように降り注ぎ、地上からの巨大な赤ゴブリンが目玉をギョロギョロさせ、棒を振り回して、絶叫する国民を殴り倒していく。
なんと醜き怪物だろうか。
バタッバタッバタッと一瞬で倒れていく人々。
その巨大な怪物の軍団は雪崩のように街中に流れ込み、やがて、地面には突き刺さった剣や血に染まった亡骸や、白騎士がボコボコにされて地面にねじ込まれた光景を目にする。
更に奥の黒焦げになった大地には数体の生首や手足が埋められ、見るに耐えない状況である。
そして、王城はあっという間にドラゴンの火によって一瞬で消された。
デイトナは目を剥き出しにして固まり、あまりの一瞬に声すら上げられない。
力の無きものは我々だ痛感せざる負えない。
絶句。
あまりの光景に思考も停止した。
そして、デイトナは騎士に促されて安全な地下へと移る。
*
一方、デイドナ会館は建物の原形は留めておらず、瓦礫《がれき》だらけ、その周辺の民家も粉々に潰されていた。
黒煙が霧状に広がる中に数体の覇鬼《バーサーカー》は赤い目玉を光らせ、嗤い、金棒を一振りさせ、黒煙を追いやる。
土色をしたヒューマンのような巨人と逃げ惑う人々。
その中、逃げ遅れた子供がいた。
兄弟は眠そうに目を擦り、今何が起きているのか気づいていない。
しかし、一瞬で悟った。
恐ろしい怪物を見て。
兄弟の顔が歪む、泣き喚めく妹。
兄は目を見開いて、頭を抱え、気づくと兄妹は数体の覇鬼に囲まれた。
兄は「え……え……え……え……え……え……」と何回も繰り返す。
覇鬼は泣き喚く妹に苛立ちを覚えたのが、妹の頭部を右手で掴み、潰した。
巨大な手は小さな子供の頭を潰した。
ぐしゃぐしゃと何回も手の中で練り潰し、数体の覇鬼は握り潰す音が面白かったのか大嗤い。
「アッアッアッアッアッアッアッ」
とても恐ろしい光景。
巨大な手にはピチャピチャと血が垂れる。
兄は一点に視線を留めたまま固まった。
もう逃げる気は無かった。
だって逃げても無駄だから。
本能で殺される事が分かったから。
兄はなぜだか大嗤い。
覇鬼は兄の嗤い声に苛立ちを覚え、次の瞬間、兄は金棒で撲殺され、何度も何度も金棒で殴られた。
相当嗤い声がうるさかったのだろう。
*
即座に騎士らが外へ出たり入ったりし、鎧を身に付けた金髪の初老の男が後ろに騎士を率いて、外へ出ようとしている所だった。
彫りの深い顔立ちと茶色の伸びた顎髭、睫毛や目や口が大きい。
金眼で前方を睨むのが第十八代デイトナ王国皇帝デイトナ王。
十魔王族の一人。
「即座にシャルマン……グリフォンズ……ウルフマン……ウルボロスの十強神団《アルカディアス》を召集するのだ」
「はっ!!」
「被害状況は……」
密林付近の門番小屋は壊滅。
一番街の建築物や神社や寺の全て壊滅。
四番街ではデイトナ会館、民家も壊滅。
二番街、三番街にも迫る勢いです。
「会館にはゴットハンターがいるはずだ……」
「数名は何とか戦ってますが……相手が覇鬼《バーサーカー》ですから……犠牲者は多数です」
「覇鬼《バーサーカー》だと!! 下層のゴットハンターの連中では勝てる訳がなかろう」
「はい……」
「至急中層に増援を派遣しろ……」
「はいっ!!」
「まずい……」
デイトナの眼下に見えてくるのは炎の海、まさに真っ赤に燃え広がる地獄だ。
空中では無数のドラゴンが飛び交い、火を噴き出し、家々を破壊していく。
それに対抗する百機程の白騎士が槍や盾を軽快に動かしながら、攻撃を最小限に止めようとする。
炎が次々に矢のように降り注ぎ、地上からの巨大な赤ゴブリンが目玉をギョロギョロさせ、棒を振り回して、絶叫する国民を殴り倒していく。
なんと醜き怪物だろうか。
バタッバタッバタッと一瞬で倒れていく人々。
その巨大な怪物の軍団は雪崩のように街中に流れ込み、やがて、地面には突き刺さった剣や血に染まった亡骸や、白騎士がボコボコにされて地面にねじ込まれた光景を目にする。
更に奥の黒焦げになった大地には数体の生首や手足が埋められ、見るに耐えない状況である。
そして、王城はあっという間にドラゴンの火によって一瞬で消された。
デイトナは目を剥き出しにして固まり、あまりの一瞬に声すら上げられない。
力の無きものは我々だ痛感せざる負えない。
絶句。
あまりの光景に思考も停止した。
そして、デイトナは騎士に促されて安全な地下へと移る。
*
一方、デイドナ会館は建物の原形は留めておらず、瓦礫《がれき》だらけ、その周辺の民家も粉々に潰されていた。
黒煙が霧状に広がる中に数体の覇鬼《バーサーカー》は赤い目玉を光らせ、嗤い、金棒を一振りさせ、黒煙を追いやる。
土色をしたヒューマンのような巨人と逃げ惑う人々。
その中、逃げ遅れた子供がいた。
兄弟は眠そうに目を擦り、今何が起きているのか気づいていない。
しかし、一瞬で悟った。
恐ろしい怪物を見て。
兄弟の顔が歪む、泣き喚めく妹。
兄は目を見開いて、頭を抱え、気づくと兄妹は数体の覇鬼に囲まれた。
兄は「え……え……え……え……え……え……」と何回も繰り返す。
覇鬼は泣き喚く妹に苛立ちを覚えたのが、妹の頭部を右手で掴み、潰した。
巨大な手は小さな子供の頭を潰した。
ぐしゃぐしゃと何回も手の中で練り潰し、数体の覇鬼は握り潰す音が面白かったのか大嗤い。
「アッアッアッアッアッアッアッ」
とても恐ろしい光景。
巨大な手にはピチャピチャと血が垂れる。
兄は一点に視線を留めたまま固まった。
もう逃げる気は無かった。
だって逃げても無駄だから。
本能で殺される事が分かったから。
兄はなぜだか大嗤い。
覇鬼は兄の嗤い声に苛立ちを覚え、次の瞬間、兄は金棒で撲殺され、何度も何度も金棒で殴られた。
相当嗤い声がうるさかったのだろう。
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