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1章魔獣になりましょう
24話暗殺者
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河童は荒々しく、何かを反抗を示す言葉を口にしてるようだが、それは届かない。
一方、黒き野獣は血に塗られた瀕死の河童の首を持ち上げ、今まさに生き肝を食らおうと、最後の留めの一撃を放とうとする。
「……この世を恨め……終わりだ」
「終わりじゃーね!!!!」
黒き野獣はその勇気ある若者の声と共に背中からぞっとするような悪寒を感じ、振り向いた。
そこに白い煙を靡かせる雲人間が佇んでいた。
それは、雲の化身のような、聖なる霊にも見えた。
いや、見間違いだ。
目の前にいるのは逃げ出したはずの新人。
闘牛にすら勝てない弱い獣のはずだ。
だが、この悪寒は何だ。
途轍もない風が現に吹いているからなのか。
なぜ恐怖を抱くのだろうか。
何かこいつにあるというのか。
いや、ただの新人に過ぎない。
「何の用だ? 殺されに来たか?」
「いや……本格的に俺はこのダンジョンで雲になることにした。だからまずお前を倒すことから始めてみるわ」
「倒すだと!?」
【大黒猿《コング》】
レベル200。プレミア級の大密林に棲息。中位種。
闘牛に敗北し、自信を失い、仲間が初めて出来たにも関わらず、今にも失おうとしている時に逃げ出した。
けれども、今まさに立ち上がった。
今までの堕落した過去も含めて、消えることはないがそれを糧に立ち向かうと決めた。
しかしながら、相手は闘牛よりも強く、圧倒的な困難な壁が立ち塞がっている。
たとえ、自信を回復したからといって、強くなる訳ではない。
けれども、アタマカラはこのダンジョンで雲人間になろうと決意し、だから初めの一歩として仲間を救うために闘おうと決めた。
すると、その思いが呼応してアタマカラに漂う白い霧が炎のように大きく左右に揺れる。
背中から突風が駆け抜けて、黒野獣の体躯を突き抜けて、あまりの衝撃に絞めていた手を放し、地面に尻餅を着いた。
黒野獣は冷静に危険と察知し、いち早く始末しなければと瞬時に理解し、獰猛な躍動で走り、S字を描いて、反撃を仕掛ける。
切り裂く刃がアタマカラの首をはね、野獣に笑みが戻る。
だがしかし、その切り裂いたはずの首は霧になって霧散する。
どこだと周囲を探し、見つけ出すと雲人間は背後に視点を見据え、佇んでいた。
野獣は逃がすまいと回転しながら、高速の五枚刃の攻撃を繰り出すも、切り裂いては霧のように消え、また切り裂いては上と昇華し、攻撃が通用しない。
【雲集霧散《ディスピア》level4】
至高ランクスキル。防御スキルの一種。物理攻撃を無効化。さらに、瞬間移動等には劣るが、指定の位置へと移動し、相手を攪乱することが出来る。
「いつの間にそんなスキルを……馬鹿な」
「アタマカラ……」
野獣は見慣れない至高スキルを発動した新人にかつてない恐怖を感じる。
ミノルにすら怯えた新人だったはずだと何度も脳内を巡らせる。
その疑問は瀕死になりながらも、奇跡的に意識のあった玄奘も同様の疑問だった。掠れる視界を必死でアタマカラの姿と表示されるステータスを追う。目を見張り、驚嘆する。
全ての能力がこの戦闘中において急激増加しているのだ。
それだけではない、能力に伴って、レベル300近くまで上昇している。
新人モンスターがこれほど数値を出したのを未だかつて見たことはない。
そもそも、アタマカラは新人ではないのか。
一体何者なんだと今更ながらの疑問へと戻っていく。
その間にも戦闘は展開していく。
一方、黒き野獣は血に塗られた瀕死の河童の首を持ち上げ、今まさに生き肝を食らおうと、最後の留めの一撃を放とうとする。
「……この世を恨め……終わりだ」
「終わりじゃーね!!!!」
黒き野獣はその勇気ある若者の声と共に背中からぞっとするような悪寒を感じ、振り向いた。
そこに白い煙を靡かせる雲人間が佇んでいた。
それは、雲の化身のような、聖なる霊にも見えた。
いや、見間違いだ。
目の前にいるのは逃げ出したはずの新人。
闘牛にすら勝てない弱い獣のはずだ。
だが、この悪寒は何だ。
途轍もない風が現に吹いているからなのか。
なぜ恐怖を抱くのだろうか。
何かこいつにあるというのか。
いや、ただの新人に過ぎない。
「何の用だ? 殺されに来たか?」
「いや……本格的に俺はこのダンジョンで雲になることにした。だからまずお前を倒すことから始めてみるわ」
「倒すだと!?」
【大黒猿《コング》】
レベル200。プレミア級の大密林に棲息。中位種。
闘牛に敗北し、自信を失い、仲間が初めて出来たにも関わらず、今にも失おうとしている時に逃げ出した。
けれども、今まさに立ち上がった。
今までの堕落した過去も含めて、消えることはないがそれを糧に立ち向かうと決めた。
しかしながら、相手は闘牛よりも強く、圧倒的な困難な壁が立ち塞がっている。
たとえ、自信を回復したからといって、強くなる訳ではない。
けれども、アタマカラはこのダンジョンで雲人間になろうと決意し、だから初めの一歩として仲間を救うために闘おうと決めた。
すると、その思いが呼応してアタマカラに漂う白い霧が炎のように大きく左右に揺れる。
背中から突風が駆け抜けて、黒野獣の体躯を突き抜けて、あまりの衝撃に絞めていた手を放し、地面に尻餅を着いた。
黒野獣は冷静に危険と察知し、いち早く始末しなければと瞬時に理解し、獰猛な躍動で走り、S字を描いて、反撃を仕掛ける。
切り裂く刃がアタマカラの首をはね、野獣に笑みが戻る。
だがしかし、その切り裂いたはずの首は霧になって霧散する。
どこだと周囲を探し、見つけ出すと雲人間は背後に視点を見据え、佇んでいた。
野獣は逃がすまいと回転しながら、高速の五枚刃の攻撃を繰り出すも、切り裂いては霧のように消え、また切り裂いては上と昇華し、攻撃が通用しない。
【雲集霧散《ディスピア》level4】
至高ランクスキル。防御スキルの一種。物理攻撃を無効化。さらに、瞬間移動等には劣るが、指定の位置へと移動し、相手を攪乱することが出来る。
「いつの間にそんなスキルを……馬鹿な」
「アタマカラ……」
野獣は見慣れない至高スキルを発動した新人にかつてない恐怖を感じる。
ミノルにすら怯えた新人だったはずだと何度も脳内を巡らせる。
その疑問は瀕死になりながらも、奇跡的に意識のあった玄奘も同様の疑問だった。掠れる視界を必死でアタマカラの姿と表示されるステータスを追う。目を見張り、驚嘆する。
全ての能力がこの戦闘中において急激増加しているのだ。
それだけではない、能力に伴って、レベル300近くまで上昇している。
新人モンスターがこれほど数値を出したのを未だかつて見たことはない。
そもそも、アタマカラは新人ではないのか。
一体何者なんだと今更ながらの疑問へと戻っていく。
その間にも戦闘は展開していく。
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