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2章英雄と龍魔王
七英雄会議
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夜半、グラード城から近辺に巨大な坪数を誇る土地、七英雄の三階建ての白屋敷が妖しく光っていた。
頂上に三角塔の教会があり、そこの鐘が怪しく鳴り、薄暗い蒼い光がカーテン越しから漏れていた。
そこで、密やかに三人の英雄達の会議が行われていた。
七英雄団はグラード王国で皇帝に次ぐ最大の権力を誇る。
現在、皇帝は療養中で不在なので、事実上の頂点に君臨する。
執政、経済、冒険者の計略を一挙に取り仕切り、民衆からは絶大な信頼が置かれ、この七英雄団が崩壊すれば、この国も崩壊すると言われる程、大国であるグラード王国は英雄に絶大な信頼を置いている。
その七英雄団の一英雄、ニ英雄、三英雄のトップ3は緊急の極秘会議を行っていた。
薄暗い青い光や煙が漂い、互いに視線を合わせてはいない。
一英雄が若い青年風の口調で、この場を取り仕切る。
「ついに……あいつが動き出した」
「あいつとは?」
「誰だ?」
「現在魔獣族で最強と呼ばれる龍族の龍魔王《ドラグロワ》だ」
他二人が小さくどよめき出し、冷静になり、真偽を計る。
一英雄は予想通りの反応とばかりに、小さく笑う。
「誠か?」
「事実だ。最近、龍族区域の縄張りで、幾人かの冒険者や商人が殺された。中でも深刻なのが、魔獣の多発。何らかの方法で、魔獣を多発させ、グラード王国内を危機的状況に陥れる気だ。近い内に民間人や村人が殺されることになるだろう」
「待て、二十年前龍族と鬼団の戦いで、戦力を削られ、森に引きこもったのではないか?」
「確かにそうだが、十年前突然、鬼団が全滅し、これは龍族にとっては喜ばしいことだ。悪敵がいなくなったのだ。そして、龍族が再び動き出したという訳だ」
「それにしても、理解出来ない。次なる龍族の狙いは、現在の魔獣界の頂点は死帝協会なはず、なのに、なぜいきなり我々グラード王国なのだ」
「龍族の龍魔王は人間と同じ知性と言語を喋れる……かなり頭がキレる奴さ。おそらく、今は死帝協会と手を組み、長年縄張りで苦しめられてきたグラード王国の英雄に復讐する腹積もりなのだろう」
「なんてことだ……」
「これはグラード王国の最大の危機であると言ってもいい。早急に対策ねらなければ、瀕死の我々を見越して、死帝協会も参戦してくることは間違いない」
頂上に三角塔の教会があり、そこの鐘が怪しく鳴り、薄暗い蒼い光がカーテン越しから漏れていた。
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現在、皇帝は療養中で不在なので、事実上の頂点に君臨する。
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他二人が小さくどよめき出し、冷静になり、真偽を計る。
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「誠か?」
「事実だ。最近、龍族区域の縄張りで、幾人かの冒険者や商人が殺された。中でも深刻なのが、魔獣の多発。何らかの方法で、魔獣を多発させ、グラード王国内を危機的状況に陥れる気だ。近い内に民間人や村人が殺されることになるだろう」
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「それにしても、理解出来ない。次なる龍族の狙いは、現在の魔獣界の頂点は死帝協会なはず、なのに、なぜいきなり我々グラード王国なのだ」
「龍族の龍魔王は人間と同じ知性と言語を喋れる……かなり頭がキレる奴さ。おそらく、今は死帝協会と手を組み、長年縄張りで苦しめられてきたグラード王国の英雄に復讐する腹積もりなのだろう」
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「これはグラード王国の最大の危機であると言ってもいい。早急に対策ねらなければ、瀕死の我々を見越して、死帝協会も参戦してくることは間違いない」
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