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「なぁ ロク 一緒に生きよう」
やさしくロクの頭を撫ぜる
「俺と一緒に生きよう
ロクの苦しみ悲しみ 二人で一緒に背負って生きよう」
小さい子の父ちゃんの命を奪った
お母さんの命かもしれない 小さな子かも
たくさんの命の奪ったから だから 生きてたらいけないんだ 死ななきゃ
というロク
「俺も 俺の正義でたくさんの人を殺したよ」
「でも テオは違う」ベットから起きた
めまいを起こして 体が倒れそうになるのロクを受け止める
俺の腕をつかんで テオは違うよと言った
「一緒だ 俺も命令で敵地を攻め 向かってくる敵を斬る
おまえと初めて会った日も 俺は何人も殺した」
「でも テオは・・・ちがう みんな英雄だって言ってるよ」
「なにも違いはないよ ロクは人を殺さないと自分が生きていけないから殺したんだ
俺も同じ 戦場で死にたくなかったから 殺す
正義なんて見る方向が違えば違うんだよ この国では俺は英雄なのかもしれないけど
敵国では 人殺しの極悪人だ」
「ちがう ちがう テオは違う こんな俺を助けてくれた 俺に生きろって言ってくれた
テオは俺を助けてくれた
でも俺は みんなに迷惑ばっかりかけて心配かけて 食事もとれない 足も動かない 手も動かない
こんな足 こんな手 なければいい」動かない右足の上にうまく動かない右腕を乗せる
「こんな命なくなればい パシッ
俺はロクの頬をぶった
「お前は 生きる可能性をかけると俺の手を取ったんじゃないのか
生きたいから 助けてと言ったんじゃないのか それなのに
おまえは 生きたいんじゃないのか」
ロクを抱きしめる
「テオ ごめんね 俺もテオと一緒に生きたい みんなと一緒に生きたい
でも だめなんだ
俺は 汚い
何でもしたよ 命令ならなんでもしたよ
テオが思ってることよりもっともっと汚い事したんだ
体を使ったこともあるし 何人も相手したこともあるし
なんでもしたんだ ほんとになんでも」
「昔なんか関係ない 今のお前と一緒に生きたいんだ
汚れてなんかいない ロクは綺麗だよ」
急にロクが俺の腕から逃げた
「ぐっ・・・」ロクが手で口を押える
そのまま ベットに倒れてしまった
「ごほっ・・・ゴホッゴホッ・・ゴホッゴホ・・ごぶっ」
激しく咳き込んだ後 血を吐いた
「アラン アラン ソウテツを呼べーーー」
「ゴホッゴホッ」何度も血を吐いた
「ゲホッ…ふぅ……はぁっ…ごめっなさ……」と何度も言う
「大丈夫だ 気にするな 今 ソウテツが楽にしてくれるからな」
と背中をさすり続けた
ソウテツが部屋へと入れてくれる
青白い顔をしたロクが眠っている
「胃からの出血だ かなり痛みがあったと思う ずっと隠してたんだろうな」
「全然 気が付いてやれなかった」ソウテツが苦しそうに言葉を吐く
「・・・そうか・・」
「そばにいてやってくれ じきに目が覚める お前がいないと寂しがる」
「ああ」
「何かあったら すぐに呼べ」と部屋から出て行った
「テ..オ」
「目が覚めたか」
「あ・・うん」
「気分はどうだ 痛みは」
「ずっといてくれたの」
「ああ ロクは以外と寂しがり屋だからな」
「そんな事ないよ」
ロクのお腹に手を当てる
「つらかったなまだ痛いな ソウテツがしばらく痛みが続くと言ってた 気分はどうだ?」
「・・・・・」
「どうした 気分悪いのか」
「・・・・・俺は みんなに迷惑かけてる」
「誰も 迷惑なんて思ってない」頭を撫ででやる
「だって」
「ちょっと動かすぞ」ロクを抱えて横に少し動かす
ロクの方を向いて 横になる
「みんな 迷惑なんて思ってないし なんなら世話を焼きたくて仕方ない
俺も しばらく仕事は休みだ ロクがもういいっていうまでそばにいる
だからゆっくり考えよう まず体を治して それから一緒に考えよう どうすればいいかをな」
「だから おやすみ」
ロクはゆっくり瞼を閉じた
「て・・・・お・テオ」ロクが呼んでいる
「どうした」
「気持ち悪い」手を口にあてている
体を横にして 背中をさする
「そのまま 吐いてもいいからな」
「・・・げぇ ゴホッゴホッ ゲボッ」
肩が激しく上下している 口にタオルを当ててやる
真っ赤な血がタオルを染めていく
コポッと音とともに また血を吐く
「旦那様」ドアの向こうからミアが声をかける
「すまんが タオルとシーツ それからロクの着替えも頼む ああそれから体も拭いてやりたいな」
「わかりました ご用意しますね」
「すまないな ありがとう」
ミアがいろいろ用意して部屋へ来てくれた
「ロクしんどいね きれいにするから ちょっと我慢してね」
「ごめんね」
青白い顔のロクがミアに言う
「そんな顔で言われても許さないからね 元気になってくれなきゃ許さないからね いいね」
長椅子にロクを寝かして アランとミアでベッドを整えてくれる 血で汚れた服もミアに変えてもらう
その間に俺もロクの血が付いたシャツを着替える 手が震えてる
真っ赤な血だ 血なんか見慣れたはずなのに 動揺している
俺もまだまだだ 何が国最強だ 情けないものだ
ミヤがテキパキと整えてくれる
「少し熱が上がったかしら しんどくはない?」
「・・・・・・・少し寒い・・」
ストーブを入れましょう 薪を持って参ります
ほら旦那様ロクの横に早く入ってあげてください
ミヤが 最強かもしれない
毛布を持ってきましょう
まだ熱が上がるかもしれませんね
そうねアラン 氷足りるかしら 朝になったら買いに行ってもらえる
と二人でぶつぶつ言いながら 部屋を出ていった
「二人ともロクの世話できるのがうれしいんだな」ソウテツが言った
「世話させてやれよ」とロクを見ながら笑って言った
ロクの体調は良くならない
「本人に 生きたいと言う気持ちがな大事なんだか なかなか難しいか」ソウテツが言う
「生きたいとは思ってるんだ でも 自分は生きていいのか苦しんでる
どうにかしてやりたい 助けてやりたい・・・・・」
「テオ テオ」ソウテツの呼ぶ声が遠くに聞こえる
ああ 俺はロクを助ける事ができるのか
暗い闇に覆われていく
やさしくロクの頭を撫ぜる
「俺と一緒に生きよう
ロクの苦しみ悲しみ 二人で一緒に背負って生きよう」
小さい子の父ちゃんの命を奪った
お母さんの命かもしれない 小さな子かも
たくさんの命の奪ったから だから 生きてたらいけないんだ 死ななきゃ
というロク
「俺も 俺の正義でたくさんの人を殺したよ」
「でも テオは違う」ベットから起きた
めまいを起こして 体が倒れそうになるのロクを受け止める
俺の腕をつかんで テオは違うよと言った
「一緒だ 俺も命令で敵地を攻め 向かってくる敵を斬る
おまえと初めて会った日も 俺は何人も殺した」
「でも テオは・・・ちがう みんな英雄だって言ってるよ」
「なにも違いはないよ ロクは人を殺さないと自分が生きていけないから殺したんだ
俺も同じ 戦場で死にたくなかったから 殺す
正義なんて見る方向が違えば違うんだよ この国では俺は英雄なのかもしれないけど
敵国では 人殺しの極悪人だ」
「ちがう ちがう テオは違う こんな俺を助けてくれた 俺に生きろって言ってくれた
テオは俺を助けてくれた
でも俺は みんなに迷惑ばっかりかけて心配かけて 食事もとれない 足も動かない 手も動かない
こんな足 こんな手 なければいい」動かない右足の上にうまく動かない右腕を乗せる
「こんな命なくなればい パシッ
俺はロクの頬をぶった
「お前は 生きる可能性をかけると俺の手を取ったんじゃないのか
生きたいから 助けてと言ったんじゃないのか それなのに
おまえは 生きたいんじゃないのか」
ロクを抱きしめる
「テオ ごめんね 俺もテオと一緒に生きたい みんなと一緒に生きたい
でも だめなんだ
俺は 汚い
何でもしたよ 命令ならなんでもしたよ
テオが思ってることよりもっともっと汚い事したんだ
体を使ったこともあるし 何人も相手したこともあるし
なんでもしたんだ ほんとになんでも」
「昔なんか関係ない 今のお前と一緒に生きたいんだ
汚れてなんかいない ロクは綺麗だよ」
急にロクが俺の腕から逃げた
「ぐっ・・・」ロクが手で口を押える
そのまま ベットに倒れてしまった
「ごほっ・・・ゴホッゴホッ・・ゴホッゴホ・・ごぶっ」
激しく咳き込んだ後 血を吐いた
「アラン アラン ソウテツを呼べーーー」
「ゴホッゴホッ」何度も血を吐いた
「ゲホッ…ふぅ……はぁっ…ごめっなさ……」と何度も言う
「大丈夫だ 気にするな 今 ソウテツが楽にしてくれるからな」
と背中をさすり続けた
ソウテツが部屋へと入れてくれる
青白い顔をしたロクが眠っている
「胃からの出血だ かなり痛みがあったと思う ずっと隠してたんだろうな」
「全然 気が付いてやれなかった」ソウテツが苦しそうに言葉を吐く
「・・・そうか・・」
「そばにいてやってくれ じきに目が覚める お前がいないと寂しがる」
「ああ」
「何かあったら すぐに呼べ」と部屋から出て行った
「テ..オ」
「目が覚めたか」
「あ・・うん」
「気分はどうだ 痛みは」
「ずっといてくれたの」
「ああ ロクは以外と寂しがり屋だからな」
「そんな事ないよ」
ロクのお腹に手を当てる
「つらかったなまだ痛いな ソウテツがしばらく痛みが続くと言ってた 気分はどうだ?」
「・・・・・」
「どうした 気分悪いのか」
「・・・・・俺は みんなに迷惑かけてる」
「誰も 迷惑なんて思ってない」頭を撫ででやる
「だって」
「ちょっと動かすぞ」ロクを抱えて横に少し動かす
ロクの方を向いて 横になる
「みんな 迷惑なんて思ってないし なんなら世話を焼きたくて仕方ない
俺も しばらく仕事は休みだ ロクがもういいっていうまでそばにいる
だからゆっくり考えよう まず体を治して それから一緒に考えよう どうすればいいかをな」
「だから おやすみ」
ロクはゆっくり瞼を閉じた
「て・・・・お・テオ」ロクが呼んでいる
「どうした」
「気持ち悪い」手を口にあてている
体を横にして 背中をさする
「そのまま 吐いてもいいからな」
「・・・げぇ ゴホッゴホッ ゲボッ」
肩が激しく上下している 口にタオルを当ててやる
真っ赤な血がタオルを染めていく
コポッと音とともに また血を吐く
「旦那様」ドアの向こうからミアが声をかける
「すまんが タオルとシーツ それからロクの着替えも頼む ああそれから体も拭いてやりたいな」
「わかりました ご用意しますね」
「すまないな ありがとう」
ミアがいろいろ用意して部屋へ来てくれた
「ロクしんどいね きれいにするから ちょっと我慢してね」
「ごめんね」
青白い顔のロクがミアに言う
「そんな顔で言われても許さないからね 元気になってくれなきゃ許さないからね いいね」
長椅子にロクを寝かして アランとミアでベッドを整えてくれる 血で汚れた服もミアに変えてもらう
その間に俺もロクの血が付いたシャツを着替える 手が震えてる
真っ赤な血だ 血なんか見慣れたはずなのに 動揺している
俺もまだまだだ 何が国最強だ 情けないものだ
ミヤがテキパキと整えてくれる
「少し熱が上がったかしら しんどくはない?」
「・・・・・・・少し寒い・・」
ストーブを入れましょう 薪を持って参ります
ほら旦那様ロクの横に早く入ってあげてください
ミヤが 最強かもしれない
毛布を持ってきましょう
まだ熱が上がるかもしれませんね
そうねアラン 氷足りるかしら 朝になったら買いに行ってもらえる
と二人でぶつぶつ言いながら 部屋を出ていった
「二人ともロクの世話できるのがうれしいんだな」ソウテツが言った
「世話させてやれよ」とロクを見ながら笑って言った
ロクの体調は良くならない
「本人に 生きたいと言う気持ちがな大事なんだか なかなか難しいか」ソウテツが言う
「生きたいとは思ってるんだ でも 自分は生きていいのか苦しんでる
どうにかしてやりたい 助けてやりたい・・・・・」
「テオ テオ」ソウテツの呼ぶ声が遠くに聞こえる
ああ 俺はロクを助ける事ができるのか
暗い闇に覆われていく
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