暗殺者は愛される

うー吉

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「調子はどうだ」とソウテツがやってきた
「昨日も聞かれた 大丈夫」
「なんか機嫌悪そうだな」ニヤッと笑ってる
「機嫌悪いわけじゃないよ みんなが過保護すぎて困ってるだけ」
「過保護とはなんだ みんな普通にしたいようにしてるだけだろ」
テオがスプーンを持ってほら口を開けろと言ってくる

一緒に生きよう一緒に考えよう と言ってくれたテオ
俺は
あの国で 気持ちを捨てることを教えられた 
この国では テオに一緒に生きていこうと手をつないでくれる
側のみんなが俺の気持ちを聞いてくれる
本当にこれでいいのか ずっと考えてる

『敵を殺す』ことだけ それだけを考えろと教えられた
『死にたくなかったら 殺せ』とそれだけしかなかった本当に?
仕方がなかったのか 本当に?
どうすればよかったのか ますますわからない

胃がキリッと痛む 
「イっ・・・・ごめん もう無理」
「痛むのか」ソウテツに聞かれる
「少し 我慢できないわけではないよ」
二人は顔を見合う
「我慢はだめだろう」とテオが苦笑する
「じゃあ 聞き方を変えよう 今の痛みはロクはどれぐらいの我慢で耐えれる?」
「えーーーと ちょっとの我慢かな」
「数字で言うと 一番耐えてる時が10だそ」
「うーーんと 今は3ぐらい」
「その3ぐらいの痛みは ずっとあるのか」
コクリとうなずく
また二人は顔を見合う
「1の我慢以外は全部言うように」とソウテツに言われた
なんでだ それもわからない

 
一緒に生きてくれると言ってくれた ロク
痛みも感情も捨てて生きてきたはずのロクが
怖いと泣いた 心配する気持ちを持ってくれた
でも 戸惑っているのがわかる
フッとした時 顔から感情が消える
その顔を見るとき ロクの闇の深さを思い知らされる
ため息が出る
「まぁ そんなにすぐにはうまくはいかねーよ」ソウテツに頭をはたかれた
「気持ちは大事だ 生きると本人が思ってくれないとどうしようもない
けどな 実際ロクの体はボロボロだ 今までずっと無理してきたんだ当たり前だ
本人も我慢することが普通だしな」と笑う 
「ゆっくり焦らす大事にな と言うことだ」
「ああ」
「我慢しないことまず教えないとな 毎日胃が痛むの我慢してたって
ほんと医者泣かせだよ あいつは」
「すまない」
「一緒に生きていくんだろ 
ロクがわからないならお前がわかってやればいい 
お前だけでもわかってやれれば あとはどうにでもしてやるよ」
「頼りにしている」
ロクの薬 用意してくると言って行った

部屋の戻ると ベットで横になっている ロクがいた
まだずっと座ってるのはつらいようだ
「痛みはまだ3か」
「ちょっと食べたから 4になった」
「そうか 薬飲んで楽になるといいな」
と言いながら ロクのみぞおち辺りをなででやる
ゆっくりゆっくり 撫でる
「ありがとう すごく気持ちがいい」
「そうか よかった」
ゆっくり 焦らず 大事にしていこう
これ以上壊れないように





 


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