暗殺者は愛される

うー吉

文字の大きさ
17 / 70

14

しおりを挟む
「元帥閣下に来てもらうようにお願いしてもらえないか 大事にされているみたいだしな」
「お前の命がかかってると言えば どうするんだろうな 元帥閣下は」
「ほんとに大事にされてるのか 助けにこないじゃないか」
「助けを呼べよ 大きな声で叫べよ 助けてって言えよ」
ガツンとこん棒で殴られた 額が切れて血が流れる
「クソっ」と言ってどこかに消えた
だんだんいらだってる
もうだいぶしんどいな 意識もだいぶとんでるな
ああ やっぱり俺にはこんな死に方が似合ってるのかもな

また あいつがやってきた
「どうだ 考えは変わったか」
「・・・」
「ほんと無口だね」
こん棒を躊躇なく俺の膝めがけて振る
ガギッ イヤを音がなる 
「うっ~」右足の方向がおかしい 立っていられない
重心が傾き右肩に体重がかかる 持つわけがない
「ああ 右肩ダメだったよね」
鞭で右肩を打たれる 「あっ」痛みで意識一瞬跳ぶ
また鞭が振られた 目の前が真っ赤に染まった
『テオ ごめん もう無理』
暗い世界に呑み込まれた

No.6が仕事をしくじった
そんなわけ無いだろう 
No.6が No.持ちを殺した
そんなわけ無いだろう
No.6が俺たちの邪魔をした でも毒矢をまともに受けているから もう助からないだろう
そんなわけ無いだろう

あいつが死ぬわけがない

あいつがいなくなってから 少しずつ何かが変わってきている 
依頼が減っている 街も人が減り 空き家が目立つ 何が起こっているんだ
わからない
あいつがいなくなってから一年が過ぎたあたり
まともに働ける奴は 土地を捨て国を捨てた もういない 
残っているのはロクでもない特権階級だった者 ロクでもない人間  

スパルガリズを滅ぼせ
それは依頼ですか?
依頼?命令だ 私の命令だ 今まで飼っていてやっただろ
今の人数では滅ぼすことなどできませんが
早く国の王を殺しに行け 国がダメなら 王の首でも取ってこい
お前達は私の命令に従えばいいんだ ただの人殺しのくせに 
ただの人殺しにしたのは お前たちじゃないか

移民に紛れて国に入る 王都を目指して移動する
国には活気があって 人がイキイキと働いている
道に倒れている人はいないし 子供達は元気に走り回っている 
たどり着く街大きさに関わらず 皆そんな感じだ いざなぎとは違う
王都にたどり着く
ここで何をする たとえ王の命を取ったとしても この国は変わらない 
違う王がまたちゃんと国を治める 王の命を取る意味は 命令だから従うのか 
そのあとはどうなる
 
ふと市場へ向かう たくさんの人が行き交い たくさんの物が売られている 
パン1つで揉めることもないんだろうな と市場を歩く
「ロク」と声をかけてる人を見た
「あっ」思わず声が出た
No.6だ 痩せてしまっていたがアレは間違いない やはり生きていたんだ 死んでなかった
視線を感じたのか ふとこちらを見る 身を隠す
しばらくこちらを見ているが 女に呼ばれて歩いて行った 
足の動きが少し悪い 右手をあまり使わない使えないのだろう
女と喋りながらゆっくり歩いている 買い物をしたり 
店の人や市場にいている軍人らしい人と喋ったりしながら ゆっくり歩いている
研究所にいる時 喋っている姿などほとんど見た事がない 
いつも1人 
一度だけ一緒に仕事をした事があった 表情を変えず 確実にやっていく
なんの迷いもなく ただひたすら人をやる
怖いと思った 敵わないと思った

それから 市場で女を見かける事はあってもアイツをみかける事はない 調べていくうちに
軍属で元帥と繋がっているらしい 住んでいる所も元帥の屋敷 
俺たちが滅んで行く国で地べたを這い回りながら生きている間 
アイツは陽の当たる場所で生きている なぜだ なぜだ
アイツも同じ人殺しなのに

屋敷にアイツにわかる仕掛けをした手紙を入れる
市場で女の腕を薄く切る
ほら 俺たちは明るい場所では生きられないんだよ 同じだよ№6

弱くなったな №6

呼び出しがかかる 
スパルガリズの王がイザナギを呼び出した
今すぐだ 来なければ 国を滅ぼす
と脅してきたらしい スカルガリズに対抗するぐらいの力はない もうイザナギは終わりだ
わかっているなお前達を連れて行く意味 と言われる 最後の仕事だ


ロク 待って そっちに行くな 戻ってこい
「ロク!!」
「大丈夫か?」フェルに声をかけられた
「ああ」
夢だったのか
「少し休んだ方がいい」クリスに言われる
「いや 大丈夫だ すまん」
2人が言いたい事はわかるが 休んではいられない ロクを取り戻すまで
「無理するなよ」ため息混じりに言われる
「失礼します テオ様の屋敷の者がこれを持って参りました」とルイの手が震えている


血まみれの剥がされた爪と黒髪があった




























 




しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

処理中です...