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「テオ なにかあった」 「どうして」
「なんか ピリピリしてる」 「そうか」
「かくしごとしない やくそく」
顔をバンと抑えられ 目をじっと見られた
「そうだったな」
この一か月であったこと
イブの事 もしかしたら戦争になるかもしれない事
全て 話をした
「わかった」と一言だけロクは言った
「こんにちわ」
病室をのぞくと ハルさんは洗濯物全部落とした
「誰と来たの もしかして一人 ええ待って待って」イブがすごく焦っている
トクジロウさんが早便出してくるから 帰りは迎えに来てもらうぞ
と病室を出て行った
「もう ロクびっくりさせないで」
「ごめんね」
「よくこの病室ってわかったね」
「イブここ好き」
「病室好きっていうのも おかしいけどね」
「ここで 生まれ変わったからって 言ってた」
「話 テオからきいた」
「俺 しらないこと ばっかり」
「なんで イブばっかり」
イブの顔が見れない
「ロク 顔見せて」
「ちゃんとみたいな ロクの顔」
「しらないのは普通だよ ロクの知らないところの話だもん
俺ばっかりじゃないよ 死んじゃった奴の方が多いし
俺はまだ生きてる もっと生きたいと思ってる 俺は死にに行くわけじゃない 戦いに行く
死んでしまった奴が言えなかったことを 生きてる俺が代わりに言うんだ
体で証明するんだ だから 泣かないで」
イブが 涙を拭いてくれる
「俺も たたかう いっしょにたたかう」
「ありがと ロクが一緒なら 怖いものなしだな」
「ほんと」
「ほんと」
「なら 絶対帰ってきて もう誰もいなくなるの いやだ」
「かえってっ来るって約束だからな」「うん」
「絶対だからな」「うん」
「会えるようになったらすぐに連絡して」「うん」
「元気になったら 遠出しようね ミアにお菓子いっぱい作ってもらお
家にも泊まりに来て 一晩中起きていろんな話しよう」
「ロクが言ってること 全部付き合うよ」
「約束な」
「ああ 約束」
それからまたたくさん話をした ハルさんやトクさんも一緒で楽しかった
夕方 テオが病室へ迎えに来てくれた
「驚かすな」とちょっとテオが怒っている
「ごめんなさい」
「ちがうんです テオさん ロク俺の事心配してくれて それで」
「それはわかってる でも 黙って家を出ることと それは別の話」
「はい」
テオが 元気そうでよかったとイブの頭を撫でる
「すぐに元気になってくれよ じゃないと そのたびに黙って家を抜け出されたら
ミアが心配で倒れてしまうからな」
「はい」
イブの病院を後にする
家に帰ったら ミアとアランに怒られた
「私も イブに会いたかった」と
「今度は一緒に行こうね」と約束した
ずっと イブからの連絡はない
「ロク 明日イブに会いに行こうか」帰ってきた テオが言ってくれた
でも あまりうれしそうじゃない
「テオ」と声をかけると
俺を膝の上に乗せて 顔をうずめる
「イブな あまり良くないんだ」
次の日 病院に行った イブの好きな病室じゃない
いろんなチューブにつながれてる
ハルさんが 「イブ ロクが来てくれたよ」「イブね ずっと寝てるの」
ってハルさんイブの細くなった手をさすってる
うそつき うそつき うそつき
「うそつきーー」
「元気になるって約束した」「帰ってくるって約束した」
「すぐに元気になるって言った」「連絡くれるって言ったからずっと待ってるのに」
「うそつき イブのうそつき」
「目開けてよ 誰もいなくなるのいやだって言ったよね」
「俺に全部付き合うって約束したよね」
「うそつき イブのうそつき」
テオが後ろから抱きしめてくれる
「えっ イブ イブ」
手をさすってたハルさんがイブの名前を呼ぶ
イブの目がうっすらと開く 口が動いてる
ハルさんが耳を近づけて聞く
「何 イブ?『ロクうるさい』」だって
みんな泣きながら 笑った
「会いに来てやってくれる?」とトクさんがやってきた
イブの目が覚めてたあの日から また少し間が空いてた
テオと2人 イブの病室の前に立ってる
怖くて扉を開けられない
「あの日」のイブがそのままでいそうで
青白い顔で力なく横たわってるイブが そのままでいそうで 怖い
扉に手をかけて止まってる俺の手の上から テオの手が包んでくれて
「大丈夫 「あの日」のイブはいないよ」と扉をあけた
「よく来てくれたわね」とハルさんが 笑顔で迎えてくれた
「イブ テオとロクが来てくれたわよ」
イブが ベットにもたれて 笑っていた
「お待たせしました で合ってるかな」って笑ってる
ボタボタと涙がこぼれる 涙でイブがよく見えない
「ロク 側に来て」イブが呼ぶけど 動けない
ほら とテオが背中を押してくれる ベットの横の椅子に座れせてくれる
イブの白い細い手が伸びてくる その手を取る あたたかい
「うううっ くっくっ うっ」
「そんなに泣いたら しんどくなるよ」
「ならない~」
「ごめん 心配かけたね」
「・・・」
「ごめんね」
涙をゴシゴシと拭いて
「ほんとに心配したんだからね 連絡くれないし
もう二度とあんな思いしたくないからね わかってる ほんとに心配したんだからね」
「ごめんね ほんとにごめん もう大丈夫」
「ほんとに」
「ああほんと 前より少し体動かなくなったけどね」
「えっ」体をまじまじと見る
「足がね 動かないのね」ハルさんがちょっと悲しそうな顔をする
「ちゃんと動くの 左腕だけだね」とイブが握ったままの手を見る
「そんなことないぞ」テオがイブの頭をくしゃくしゃと撫でる
「ハルさんと会話できる口がある ソウテツの話を聞ける耳がある
ダイジロウと勉強できる頭がある トクジロウを見れる目がある まだまだできる事いっぱいあるな」
「あっ・・・・ほんとだ そうですね そうだよね うん」
「また ロクと一緒に頑張ればいい ゆっくりな」
「はい」とイブが少し泣いた
「今日はありがとう」
まだ病室でおしゃべりしてる二人を ハルさんと勤務が終わったダイジロウと見てる
「いえ 俺は何も ただ 二人には普通の生活をしてほしくて たぶん小さい頃から しんどいこととか つらいこととかいっぱいあったと思うから これからは 出来るだけ普通にいろんな楽しい事してくれたらいいなと思ってます」
「そのために 働く」ダイジロウが笑う
「当たり前だ」
「俺も働こう イブに美味しいもん食べさしてやりたいしな」
「あら 私にはないの」とハルさんが笑ってる
「もちろんありますよ 母上にもね」
笑ってる3人を見て
「俺かたちの存在をあんなに喜んでくれる人がいる 嬉しいな」
「ほんとに」
「ところでさ 俺やりたい事あるの」
「何」
「リハビリ頑張って もう一度テオの横に立つんだ もう守られてばっかりはイヤだからね」
「そう」
「イブもそうでしょ トクさんの横に立ちたいでしょ」
「ななな 何言ってるんだよ」
「一緒に頑張ろうよ 俺はテオのために イブはトクさんのために」
耳まで真っ赤な イブを見て笑ってしまった
「ロクうるさい」とまた言われた
「なんか ピリピリしてる」 「そうか」
「かくしごとしない やくそく」
顔をバンと抑えられ 目をじっと見られた
「そうだったな」
この一か月であったこと
イブの事 もしかしたら戦争になるかもしれない事
全て 話をした
「わかった」と一言だけロクは言った
「こんにちわ」
病室をのぞくと ハルさんは洗濯物全部落とした
「誰と来たの もしかして一人 ええ待って待って」イブがすごく焦っている
トクジロウさんが早便出してくるから 帰りは迎えに来てもらうぞ
と病室を出て行った
「もう ロクびっくりさせないで」
「ごめんね」
「よくこの病室ってわかったね」
「イブここ好き」
「病室好きっていうのも おかしいけどね」
「ここで 生まれ変わったからって 言ってた」
「話 テオからきいた」
「俺 しらないこと ばっかり」
「なんで イブばっかり」
イブの顔が見れない
「ロク 顔見せて」
「ちゃんとみたいな ロクの顔」
「しらないのは普通だよ ロクの知らないところの話だもん
俺ばっかりじゃないよ 死んじゃった奴の方が多いし
俺はまだ生きてる もっと生きたいと思ってる 俺は死にに行くわけじゃない 戦いに行く
死んでしまった奴が言えなかったことを 生きてる俺が代わりに言うんだ
体で証明するんだ だから 泣かないで」
イブが 涙を拭いてくれる
「俺も たたかう いっしょにたたかう」
「ありがと ロクが一緒なら 怖いものなしだな」
「ほんと」
「ほんと」
「なら 絶対帰ってきて もう誰もいなくなるの いやだ」
「かえってっ来るって約束だからな」「うん」
「絶対だからな」「うん」
「会えるようになったらすぐに連絡して」「うん」
「元気になったら 遠出しようね ミアにお菓子いっぱい作ってもらお
家にも泊まりに来て 一晩中起きていろんな話しよう」
「ロクが言ってること 全部付き合うよ」
「約束な」
「ああ 約束」
それからまたたくさん話をした ハルさんやトクさんも一緒で楽しかった
夕方 テオが病室へ迎えに来てくれた
「驚かすな」とちょっとテオが怒っている
「ごめんなさい」
「ちがうんです テオさん ロク俺の事心配してくれて それで」
「それはわかってる でも 黙って家を出ることと それは別の話」
「はい」
テオが 元気そうでよかったとイブの頭を撫でる
「すぐに元気になってくれよ じゃないと そのたびに黙って家を抜け出されたら
ミアが心配で倒れてしまうからな」
「はい」
イブの病院を後にする
家に帰ったら ミアとアランに怒られた
「私も イブに会いたかった」と
「今度は一緒に行こうね」と約束した
ずっと イブからの連絡はない
「ロク 明日イブに会いに行こうか」帰ってきた テオが言ってくれた
でも あまりうれしそうじゃない
「テオ」と声をかけると
俺を膝の上に乗せて 顔をうずめる
「イブな あまり良くないんだ」
次の日 病院に行った イブの好きな病室じゃない
いろんなチューブにつながれてる
ハルさんが 「イブ ロクが来てくれたよ」「イブね ずっと寝てるの」
ってハルさんイブの細くなった手をさすってる
うそつき うそつき うそつき
「うそつきーー」
「元気になるって約束した」「帰ってくるって約束した」
「すぐに元気になるって言った」「連絡くれるって言ったからずっと待ってるのに」
「うそつき イブのうそつき」
「目開けてよ 誰もいなくなるのいやだって言ったよね」
「俺に全部付き合うって約束したよね」
「うそつき イブのうそつき」
テオが後ろから抱きしめてくれる
「えっ イブ イブ」
手をさすってたハルさんがイブの名前を呼ぶ
イブの目がうっすらと開く 口が動いてる
ハルさんが耳を近づけて聞く
「何 イブ?『ロクうるさい』」だって
みんな泣きながら 笑った
「会いに来てやってくれる?」とトクさんがやってきた
イブの目が覚めてたあの日から また少し間が空いてた
テオと2人 イブの病室の前に立ってる
怖くて扉を開けられない
「あの日」のイブがそのままでいそうで
青白い顔で力なく横たわってるイブが そのままでいそうで 怖い
扉に手をかけて止まってる俺の手の上から テオの手が包んでくれて
「大丈夫 「あの日」のイブはいないよ」と扉をあけた
「よく来てくれたわね」とハルさんが 笑顔で迎えてくれた
「イブ テオとロクが来てくれたわよ」
イブが ベットにもたれて 笑っていた
「お待たせしました で合ってるかな」って笑ってる
ボタボタと涙がこぼれる 涙でイブがよく見えない
「ロク 側に来て」イブが呼ぶけど 動けない
ほら とテオが背中を押してくれる ベットの横の椅子に座れせてくれる
イブの白い細い手が伸びてくる その手を取る あたたかい
「うううっ くっくっ うっ」
「そんなに泣いたら しんどくなるよ」
「ならない~」
「ごめん 心配かけたね」
「・・・」
「ごめんね」
涙をゴシゴシと拭いて
「ほんとに心配したんだからね 連絡くれないし
もう二度とあんな思いしたくないからね わかってる ほんとに心配したんだからね」
「ごめんね ほんとにごめん もう大丈夫」
「ほんとに」
「ああほんと 前より少し体動かなくなったけどね」
「えっ」体をまじまじと見る
「足がね 動かないのね」ハルさんがちょっと悲しそうな顔をする
「ちゃんと動くの 左腕だけだね」とイブが握ったままの手を見る
「そんなことないぞ」テオがイブの頭をくしゃくしゃと撫でる
「ハルさんと会話できる口がある ソウテツの話を聞ける耳がある
ダイジロウと勉強できる頭がある トクジロウを見れる目がある まだまだできる事いっぱいあるな」
「あっ・・・・ほんとだ そうですね そうだよね うん」
「また ロクと一緒に頑張ればいい ゆっくりな」
「はい」とイブが少し泣いた
「今日はありがとう」
まだ病室でおしゃべりしてる二人を ハルさんと勤務が終わったダイジロウと見てる
「いえ 俺は何も ただ 二人には普通の生活をしてほしくて たぶん小さい頃から しんどいこととか つらいこととかいっぱいあったと思うから これからは 出来るだけ普通にいろんな楽しい事してくれたらいいなと思ってます」
「そのために 働く」ダイジロウが笑う
「当たり前だ」
「俺も働こう イブに美味しいもん食べさしてやりたいしな」
「あら 私にはないの」とハルさんが笑ってる
「もちろんありますよ 母上にもね」
笑ってる3人を見て
「俺かたちの存在をあんなに喜んでくれる人がいる 嬉しいな」
「ほんとに」
「ところでさ 俺やりたい事あるの」
「何」
「リハビリ頑張って もう一度テオの横に立つんだ もう守られてばっかりはイヤだからね」
「そう」
「イブもそうでしょ トクさんの横に立ちたいでしょ」
「ななな 何言ってるんだよ」
「一緒に頑張ろうよ 俺はテオのために イブはトクさんのために」
耳まで真っ赤な イブを見て笑ってしまった
「ロクうるさい」とまた言われた
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