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第9話 立ち会いと型
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天ノ宮家の稽古場に「パン! パン!」と四股を踏んでいる音が鳴り響いていた。
美月は先日の智枝との相撲で勝ち、稽古場の使用と時間がある時は稽古を付けてもらえる事になった。
その音を聞き智枝が稽古場を覗きに来ていた。
智「休日だって言うのに精が出るわね」と四股を踏んでいた美月に話し掛ける。
美「お母さん」と言い、四股を止めて智枝の顔を見た。
智「うん、どうしたの?」と言うと美月はまわしを取りに行き笑顔で「お母さん、一番取ろう」と言いまわしを智枝に渡そうとしていた。
智枝は少し申し訳なさそうに「ごめん美月、今日は仕事で稽古付けられそうにないのよ」と言うと美月は残念そうに「はぁ」と大きめにため息つき「そっか、もうすぐ本場所だもんね」と言い、まわしを棚にしまいに行った。
智枝は女子大相撲の協会で働いている。
智「なんだぁ、知ってたのね」
美「ごめん、知ってた」
智枝は美月の側に行き、机の上に有った櫛を手に取り美月の髪の毛を梳かし始めた。
智「ねぇ、美月」
美「うん、なぁに?」
智「一番取れなかった、お詫びに美月が強くなれる様に一つアドバイスを授けよう」と声高らかに言った。
美「え、本当?」
美月はその言葉を聞き少しテンションが上がり胸を躍らせていた。
智「いい美月」
美「うん」
智「美月には2つ欠けているものが、あるの」
美「欠けているもの?」
智「そお、まず一つ目は自分の型ね、例えば、春ちゃんは四つ相撲でまわしを取ったら投げて勝つ!みたいな自分のプレースタイルが無い事。後、もう一つは相撲の取組で一番大切な事を美月は疎かにしがちだから試合に負けるの。」
美「取組で一番大切な事って何?」
智「それは、自分で考えて答えを出さないと美月の成長にならないわ」と言い美月の髪型をポニーテイルにし「よし、出来た」と言いながら美月の肩を軽く叩いた。そして、智枝は腕時計を見て「あら、もうこんな時間だわ」と言い放ち、智枝は玄関に向かっていた。
美「お母さん、アドバイスありがと。取組で大切な事ちゃんと考えてみるね」と智枝に言うと「うん、頑張ってね」と励まし、家を後にした。
ーーー
三神家
春は机の上にあるデジタル時計を見て少し驚いた表情で起きた。
「え、もうこんな時間」と言うとデジタル時計の時刻は【AM9:00】と示していた。
「いつもなら、下の稽古場で朝稽古しているはずなのに今日は四股や鉄砲などの音がせず静かだなぁ」と思いながら、着替えを済ませリビングに向かった。
春が部屋に入ると、弟子達の先場所の取り組みの録画を見て星取表を書いてる凛子の姿があった。
春は「おはよう」と挨拶しリビングの奥にあるキッチンに向かった。冷蔵庫を開けると中には作り置きのサンドウィッチがあり、それとミネラルウォーターを持ちリビングに向かった。
春はサンドウィッチを食べながら「麻友さん達は」と凛子に聞くと凛子は録画を観ながら「うちの子達なら出稽古に行ったよ」と返した。凛子は録画を止め春に「春、今日なんか予定あるの?」と聞くと春は「今日は午後から美月の家で美月と2人で稽古をする約束はしたけどなんで?」と聞き返すと凛子は少しにやけ顔で「その約束、家でやらない」と返すと春は「え、なんで?」と即答した。
凛子は春に捲し立てる様に続けた。
「2人で稽古しても、あまり身になら無いと思うの、基本動作の稽古してその後ただ美月ちゃんと相撲を取って終わりでしょ」と言うと春はそれを聞いて少し不満げな顔で「まぁ、そうだけど」と返すと凛子は満面の笑みで「じゃあ決まりね」と言い放つ。そして、凛子は渙発いれず「あ、ごめん言うの忘れてたけど、午後に相撲教室があるから手伝ってね」と凛子はニヤケ顔で言った。それを聞いた春は「はぁ」と大きなため息をし、心の中でそれが狙いだったのかと思いながら「OK」と渋々返事をした。
美月が三神部屋の稽古場に入ると、春が教室の準備していた。
美月が「手伝うよ」と声を掛けると、春は振り向くと「ごめんね、教室の手伝いなんて」と言うと美月は箒を手に取り「ううん大丈夫だよ、自分の為にもなるから」と言って土俵の周りを履き始めた。
そうこうしてる内に相撲教室に参加する子供達が稽古場に入って来た。
美月と春は教室に参加する子供達のまわしを締めるなどの手伝いをしていた。
まわしを締め終えた子供達は上下体操着の上にまわしの姿で土俵の周りや中に入り整列していた。
凛子が稽古場に入って来て相撲教室が始まった。
相撲教室は四股などの基本動作の稽古から始まった。
美月と春はぶつかり稽古や申し合いの相手などの手伝いを行なった。
美月が土俵の中で申し合い稽古中の一番を見ていると、一人の少女が美月に近づいて来た。
少女の体には土俵の土が付いており、なん番か負けている事が分かった。
美月はその少女の姿見てそっと優しく抱きしめて「分かるよ、その気持ち」と囁いた。
美月がしゃがみ少女目線に合わせ「お名前は?」と聞くと少女は涙目だった目をタオルで拭き、美月の顔を見て「柊菜穂」と答えた。
菜穂は美月に悔し気持ちと勝ちたいと言う気持ちを美月にぶつけた。
美月は菜穂に「どうして負けたのかを一緒に考えてみようか」と菜穂に提案すると、菜穂は「うん」と顔を縦に振った。
美月が「なんで負けたと思う?」と菜穂に聞くと菜穂は少し考え「立ち会いの時にまわしが取れなかったからかなぁ」と美月に伝えると美月は「ううん」と首を横に振った。
菜穂は友達の影響で相撲を始め、見様見真似で相撲を取っている子だった。
「菜穂ちゃん、相撲の取り組みで最初にやる事って分かる」と聞くと菜穂は「立ち会いですか?」と答えると美月は笑顔で「そお、立ち会い!まずは相手に強く当たる事を意識して取ってみて」とアドバイスを送ると菜穂は不安な表情で「怖いです。」と美月に言うと美月は菜穂の手を取り「怖いよね、その気持ちも分かるでもねこれを疎かにちゃうとこの先も負けて悔しい思いをし続けるよ、だからまずは立ち会い時に一歩踏み込んで取ってみて」と菜穂に伝えると菜穂は「はい、やってみます」と美月に言い土俵の方に走って行った。
土俵上では菜穂が指名され仕切を始めた。
美月は土俵上の一番を気にして見ていた。
菜穂は仕切り線に手をついた瞬間、「はっけよい」と凛子が叫ぶ。
菜穂は一歩踏み込んで相手に当たりに行き相手の子は後退した、菜穂はその勢いのまま押して行き相手の子を押し出した。菜穂は笑顔で美月の元に行き「ありがとうこざいました」と美月にお礼の言葉を言った。美月は「やったね!!」と言い菜穂とハイタッチを交わした。
菜穂の一番で申し合いの稽古が終わり子供達は掃除用具を手に取り稽古場の清掃を始めた。
そして、教室の稽古が終わり子供達は整列し凛子が一言挨拶をして、この日の相撲教室は終わりを告げた。
子供達が帰った後、美月と春は更衣室に行きまわしを締め直し更衣室から出て来た。
凛子が「準備はOKね」と言うと美月と春は「うん」と頷き土俵の周りで四股などの基本動作の稽古を始めた。
春が「そろそろ始めよう」と言うと美月は頷き2人は土俵の中に入り仕切りを始めた。
2人が両手を仕切り線に着けると凛子が「はっけよい」と言った。その瞬間2人はぶつかり合う、美月の方が当たり負け後退してしまった。春はそのまま押し続ける、美月はその勢いに負け土俵を割ってしまった。
美月は気持ちを切るかえ春に「もう一番」と春に伝えると春は「OK」と言いまた、2人は土俵の中に入った。
しかしその後2番取ったが2番とも美月が負けてしまった。2人は汗や砂などを落とし休憩をしていると凛子が美月の所え行き「美月ちゃんこのまま春と取り続けても勝てないよ」と伝えた。
美月は分かっていた、このまま続けても勝てない事、春や他の子達にも負ける事も。
美月は凛子の顔を見て力強く「分かってます、このままじゃダメな事も私が弱い事も、私は、春ちゃん達と交わした約束があります。それと女子大相撲の力士になり横綱になって土俵に上がった景色を見てみたいんです。だから強くなりたいんです」と凛子に伝えた。
凛子は美月の頭を撫でて「そっかそっか」と笑顔で言うと「OK、そんな美月ちゃんにアドバイスを授けいよう」と言うと「まず、相撲の取り組みに置いて1番大切な事って何だと思う」と美月に尋ねると美月は今朝、智枝に言われた事を思い出したが答えは分からなかった美月は渋々凛子にヒントを聞くことにした。
「ヒントは今日の教室で美月ちゃんが菜穂に教えた事かな」美月は菜穂に教えた事を頭の中で思い出したそして「あぁ! もしかして立ち会いですか」と凛子に聞くと凛子は「そう、取り組みに置いて1番大切なのは立ち会い!! 相撲は立ち会いで勝負が決まる事だってあるの、だからまずは自分が思う立ち会いをしてみて」と美月に伝えると美月は「自分が思う」と口にすると凛子は間髪入れず「後、美月ちゃんに一番足りないのは自分の相撲を取る事かなぁ」美月はそも言葉を聴き美月は『自分の相撲』の事なんて考えてもみなかった。
凛子は続けて言う「美月ちゃんはまだ日向の真似をしているだけ、これじゃあ勝てないし強くなれない、自分がどうゆう相撲を取りたいのか自分がどうゆう立ち会いをすれば勝てるのかを考えてみて」と美月にアドバイスを送った。美月は春に「最後もう一番だけお願いします」と言い春は首を縦に振り2人は土俵の中に入って行った。
春は土俵の砂を足で均し構える一方美月はまわしを「パン」と一回叩き気合を入れ構えた。
凛子が「はっけよい」と言った。
立ち会い踏み込んだのは春の方だったが思いのほか美月の当たりが強く後退し体が起きてしまった。
美月は低く当たり右を差し春の右の上手を取り、足を左に引き上手出し投げを打つ。
春は堪えるが土俵際まで追い込まれた、美月は攻勢の手を緩めず押して行く。
春は美月の勢いを止められず土俵際で倒れた。
美月は息を整えながら、春に手を差し伸ばす春は美月の手を取り立ち上がった。春は自分が勝ったかの様に喜んでいた。「やったね! 美月!」と言い美月は「うん! ありがとう」と返した。
美月は味わった事のない感覚が両手に有った。凛子が「どお、勝った感想は」と聞くと美月は「嬉しいです、まだ自分の相撲が何なのかは分からないけどこれをきっかけになればと思います」と返すと凛子は笑顔で「そうね、一歩ずつ成長していけばいいのよ」と美月にエールを送った。
天ノ宮家
美月が家に帰って来ると家の鍵が締まっていたので自分が持っている鍵で開け、玄関でスマホを見ると智枝から「今日遅くなる」と言ったメールが送られていて智枝はまだ仕事から帰って来ていなかった。
美月は自分でご飯を作り智枝の分まで作ってリビングのテーブルの上に置き、書き置きして自分の部屋に戻って行った。
お風呂も入り美月は部屋でゆっくりしていたら、スマホにチャットの通知が来た。
チャットの相手は涼花だった。「涼花さんからだ何だろう」とチャットを見ると。
涼「明日、大学の新人リーグ戦があるんだけど見にくる?」
美「はい、ぜひ見に行かせて下さい」
涼「OK、時間はAM10:00からで場所は清雅大の相撲場でやるから来てね」
美「了解です」
涼「それとお友達も連れて来て大丈夫だからね」
美「はい、分かりました」
涼「後、返事も明日出来ればと思ってるから、よろしくね」とチャットを交わした。
美月が涼花とチャットを交わしてる時、智枝が仕事から帰って来てリビングに行くと美月が作ったご飯と書き置きがあり、その書き置きを読み「フフ」と笑い返事を書き自分の荷物を置きに自分の部屋に向かって行った。
美月は先日の智枝との相撲で勝ち、稽古場の使用と時間がある時は稽古を付けてもらえる事になった。
その音を聞き智枝が稽古場を覗きに来ていた。
智「休日だって言うのに精が出るわね」と四股を踏んでいた美月に話し掛ける。
美「お母さん」と言い、四股を止めて智枝の顔を見た。
智「うん、どうしたの?」と言うと美月はまわしを取りに行き笑顔で「お母さん、一番取ろう」と言いまわしを智枝に渡そうとしていた。
智枝は少し申し訳なさそうに「ごめん美月、今日は仕事で稽古付けられそうにないのよ」と言うと美月は残念そうに「はぁ」と大きめにため息つき「そっか、もうすぐ本場所だもんね」と言い、まわしを棚にしまいに行った。
智枝は女子大相撲の協会で働いている。
智「なんだぁ、知ってたのね」
美「ごめん、知ってた」
智枝は美月の側に行き、机の上に有った櫛を手に取り美月の髪の毛を梳かし始めた。
智「ねぇ、美月」
美「うん、なぁに?」
智「一番取れなかった、お詫びに美月が強くなれる様に一つアドバイスを授けよう」と声高らかに言った。
美「え、本当?」
美月はその言葉を聞き少しテンションが上がり胸を躍らせていた。
智「いい美月」
美「うん」
智「美月には2つ欠けているものが、あるの」
美「欠けているもの?」
智「そお、まず一つ目は自分の型ね、例えば、春ちゃんは四つ相撲でまわしを取ったら投げて勝つ!みたいな自分のプレースタイルが無い事。後、もう一つは相撲の取組で一番大切な事を美月は疎かにしがちだから試合に負けるの。」
美「取組で一番大切な事って何?」
智「それは、自分で考えて答えを出さないと美月の成長にならないわ」と言い美月の髪型をポニーテイルにし「よし、出来た」と言いながら美月の肩を軽く叩いた。そして、智枝は腕時計を見て「あら、もうこんな時間だわ」と言い放ち、智枝は玄関に向かっていた。
美「お母さん、アドバイスありがと。取組で大切な事ちゃんと考えてみるね」と智枝に言うと「うん、頑張ってね」と励まし、家を後にした。
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三神家
春は机の上にあるデジタル時計を見て少し驚いた表情で起きた。
「え、もうこんな時間」と言うとデジタル時計の時刻は【AM9:00】と示していた。
「いつもなら、下の稽古場で朝稽古しているはずなのに今日は四股や鉄砲などの音がせず静かだなぁ」と思いながら、着替えを済ませリビングに向かった。
春が部屋に入ると、弟子達の先場所の取り組みの録画を見て星取表を書いてる凛子の姿があった。
春は「おはよう」と挨拶しリビングの奥にあるキッチンに向かった。冷蔵庫を開けると中には作り置きのサンドウィッチがあり、それとミネラルウォーターを持ちリビングに向かった。
春はサンドウィッチを食べながら「麻友さん達は」と凛子に聞くと凛子は録画を観ながら「うちの子達なら出稽古に行ったよ」と返した。凛子は録画を止め春に「春、今日なんか予定あるの?」と聞くと春は「今日は午後から美月の家で美月と2人で稽古をする約束はしたけどなんで?」と聞き返すと凛子は少しにやけ顔で「その約束、家でやらない」と返すと春は「え、なんで?」と即答した。
凛子は春に捲し立てる様に続けた。
「2人で稽古しても、あまり身になら無いと思うの、基本動作の稽古してその後ただ美月ちゃんと相撲を取って終わりでしょ」と言うと春はそれを聞いて少し不満げな顔で「まぁ、そうだけど」と返すと凛子は満面の笑みで「じゃあ決まりね」と言い放つ。そして、凛子は渙発いれず「あ、ごめん言うの忘れてたけど、午後に相撲教室があるから手伝ってね」と凛子はニヤケ顔で言った。それを聞いた春は「はぁ」と大きなため息をし、心の中でそれが狙いだったのかと思いながら「OK」と渋々返事をした。
美月が三神部屋の稽古場に入ると、春が教室の準備していた。
美月が「手伝うよ」と声を掛けると、春は振り向くと「ごめんね、教室の手伝いなんて」と言うと美月は箒を手に取り「ううん大丈夫だよ、自分の為にもなるから」と言って土俵の周りを履き始めた。
そうこうしてる内に相撲教室に参加する子供達が稽古場に入って来た。
美月と春は教室に参加する子供達のまわしを締めるなどの手伝いをしていた。
まわしを締め終えた子供達は上下体操着の上にまわしの姿で土俵の周りや中に入り整列していた。
凛子が稽古場に入って来て相撲教室が始まった。
相撲教室は四股などの基本動作の稽古から始まった。
美月と春はぶつかり稽古や申し合いの相手などの手伝いを行なった。
美月が土俵の中で申し合い稽古中の一番を見ていると、一人の少女が美月に近づいて来た。
少女の体には土俵の土が付いており、なん番か負けている事が分かった。
美月はその少女の姿見てそっと優しく抱きしめて「分かるよ、その気持ち」と囁いた。
美月がしゃがみ少女目線に合わせ「お名前は?」と聞くと少女は涙目だった目をタオルで拭き、美月の顔を見て「柊菜穂」と答えた。
菜穂は美月に悔し気持ちと勝ちたいと言う気持ちを美月にぶつけた。
美月は菜穂に「どうして負けたのかを一緒に考えてみようか」と菜穂に提案すると、菜穂は「うん」と顔を縦に振った。
美月が「なんで負けたと思う?」と菜穂に聞くと菜穂は少し考え「立ち会いの時にまわしが取れなかったからかなぁ」と美月に伝えると美月は「ううん」と首を横に振った。
菜穂は友達の影響で相撲を始め、見様見真似で相撲を取っている子だった。
「菜穂ちゃん、相撲の取り組みで最初にやる事って分かる」と聞くと菜穂は「立ち会いですか?」と答えると美月は笑顔で「そお、立ち会い!まずは相手に強く当たる事を意識して取ってみて」とアドバイスを送ると菜穂は不安な表情で「怖いです。」と美月に言うと美月は菜穂の手を取り「怖いよね、その気持ちも分かるでもねこれを疎かにちゃうとこの先も負けて悔しい思いをし続けるよ、だからまずは立ち会い時に一歩踏み込んで取ってみて」と菜穂に伝えると菜穂は「はい、やってみます」と美月に言い土俵の方に走って行った。
土俵上では菜穂が指名され仕切を始めた。
美月は土俵上の一番を気にして見ていた。
菜穂は仕切り線に手をついた瞬間、「はっけよい」と凛子が叫ぶ。
菜穂は一歩踏み込んで相手に当たりに行き相手の子は後退した、菜穂はその勢いのまま押して行き相手の子を押し出した。菜穂は笑顔で美月の元に行き「ありがとうこざいました」と美月にお礼の言葉を言った。美月は「やったね!!」と言い菜穂とハイタッチを交わした。
菜穂の一番で申し合いの稽古が終わり子供達は掃除用具を手に取り稽古場の清掃を始めた。
そして、教室の稽古が終わり子供達は整列し凛子が一言挨拶をして、この日の相撲教室は終わりを告げた。
子供達が帰った後、美月と春は更衣室に行きまわしを締め直し更衣室から出て来た。
凛子が「準備はOKね」と言うと美月と春は「うん」と頷き土俵の周りで四股などの基本動作の稽古を始めた。
春が「そろそろ始めよう」と言うと美月は頷き2人は土俵の中に入り仕切りを始めた。
2人が両手を仕切り線に着けると凛子が「はっけよい」と言った。その瞬間2人はぶつかり合う、美月の方が当たり負け後退してしまった。春はそのまま押し続ける、美月はその勢いに負け土俵を割ってしまった。
美月は気持ちを切るかえ春に「もう一番」と春に伝えると春は「OK」と言いまた、2人は土俵の中に入った。
しかしその後2番取ったが2番とも美月が負けてしまった。2人は汗や砂などを落とし休憩をしていると凛子が美月の所え行き「美月ちゃんこのまま春と取り続けても勝てないよ」と伝えた。
美月は分かっていた、このまま続けても勝てない事、春や他の子達にも負ける事も。
美月は凛子の顔を見て力強く「分かってます、このままじゃダメな事も私が弱い事も、私は、春ちゃん達と交わした約束があります。それと女子大相撲の力士になり横綱になって土俵に上がった景色を見てみたいんです。だから強くなりたいんです」と凛子に伝えた。
凛子は美月の頭を撫でて「そっかそっか」と笑顔で言うと「OK、そんな美月ちゃんにアドバイスを授けいよう」と言うと「まず、相撲の取り組みに置いて1番大切な事って何だと思う」と美月に尋ねると美月は今朝、智枝に言われた事を思い出したが答えは分からなかった美月は渋々凛子にヒントを聞くことにした。
「ヒントは今日の教室で美月ちゃんが菜穂に教えた事かな」美月は菜穂に教えた事を頭の中で思い出したそして「あぁ! もしかして立ち会いですか」と凛子に聞くと凛子は「そう、取り組みに置いて1番大切なのは立ち会い!! 相撲は立ち会いで勝負が決まる事だってあるの、だからまずは自分が思う立ち会いをしてみて」と美月に伝えると美月は「自分が思う」と口にすると凛子は間髪入れず「後、美月ちゃんに一番足りないのは自分の相撲を取る事かなぁ」美月はそも言葉を聴き美月は『自分の相撲』の事なんて考えてもみなかった。
凛子は続けて言う「美月ちゃんはまだ日向の真似をしているだけ、これじゃあ勝てないし強くなれない、自分がどうゆう相撲を取りたいのか自分がどうゆう立ち会いをすれば勝てるのかを考えてみて」と美月にアドバイスを送った。美月は春に「最後もう一番だけお願いします」と言い春は首を縦に振り2人は土俵の中に入って行った。
春は土俵の砂を足で均し構える一方美月はまわしを「パン」と一回叩き気合を入れ構えた。
凛子が「はっけよい」と言った。
立ち会い踏み込んだのは春の方だったが思いのほか美月の当たりが強く後退し体が起きてしまった。
美月は低く当たり右を差し春の右の上手を取り、足を左に引き上手出し投げを打つ。
春は堪えるが土俵際まで追い込まれた、美月は攻勢の手を緩めず押して行く。
春は美月の勢いを止められず土俵際で倒れた。
美月は息を整えながら、春に手を差し伸ばす春は美月の手を取り立ち上がった。春は自分が勝ったかの様に喜んでいた。「やったね! 美月!」と言い美月は「うん! ありがとう」と返した。
美月は味わった事のない感覚が両手に有った。凛子が「どお、勝った感想は」と聞くと美月は「嬉しいです、まだ自分の相撲が何なのかは分からないけどこれをきっかけになればと思います」と返すと凛子は笑顔で「そうね、一歩ずつ成長していけばいいのよ」と美月にエールを送った。
天ノ宮家
美月が家に帰って来ると家の鍵が締まっていたので自分が持っている鍵で開け、玄関でスマホを見ると智枝から「今日遅くなる」と言ったメールが送られていて智枝はまだ仕事から帰って来ていなかった。
美月は自分でご飯を作り智枝の分まで作ってリビングのテーブルの上に置き、書き置きして自分の部屋に戻って行った。
お風呂も入り美月は部屋でゆっくりしていたら、スマホにチャットの通知が来た。
チャットの相手は涼花だった。「涼花さんからだ何だろう」とチャットを見ると。
涼「明日、大学の新人リーグ戦があるんだけど見にくる?」
美「はい、ぜひ見に行かせて下さい」
涼「OK、時間はAM10:00からで場所は清雅大の相撲場でやるから来てね」
美「了解です」
涼「それとお友達も連れて来て大丈夫だからね」
美「はい、分かりました」
涼「後、返事も明日出来ればと思ってるから、よろしくね」とチャットを交わした。
美月が涼花とチャットを交わしてる時、智枝が仕事から帰って来てリビングに行くと美月が作ったご飯と書き置きがあり、その書き置きを読み「フフ」と笑い返事を書き自分の荷物を置きに自分の部屋に向かって行った。
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